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6月28日 しんぱい
「なんか漱印元気ないな。何かあったのか」
久しぶりに霧島が来たというのにずっとしょげている。
たしかに珍しく漱印に元気がない、いつもだったら霧島と楽しく話してるのにな
「朝のニュースを見てからずっとあんな感じです。」
「なんか悲しいことがあったのか、嫌いな食べ物がでてきたとか」
「そんなことはないと思いますけど…食べ物に関しては嫌いって概念無いくらい食べますし」
たしかになって笑う霧島。
俺ちょっと聞いてくると言って漱印の方に向かっていった。
暑くなったな…ここの掃除終わったら少し休むか、熱中症怖いし
真上からの日差しが強く汗が止まらない。
ようやく終わって軒下に行くと、霧島が手招きしている。
「なんですか、タオルや飲み物取りに行きたいんですけど」
「あーじゃあついて行く」
別について来なくてもいいのに
「それでどうしてだったんですか」
「もう梅雨明けするからだとさ」
「え?あー雨の日少なかったのに梅雨明けでってことか」
少し落胆したくなったけど漱印にとっては大切だからな




