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5月20日 ひこうき
「あ、ひこうき」
子供が指を指した先に飛行機が飛んでいた。
不思議だな飛行機って早いはずなのに、目で追えるってだけでそこまで早くないんじゃないかって考えすぎか
「珍しいのう」
「何が」
「色々と」
意味深げにこっちを見てるけどスルーして空を見ると直線に白い線が引かれている。
「飛行機雲綺麗に残ってるな」
「ふむ飛行機雲と呼ばれるのじゃな」
「え知らないの、飛行機は知ってるよね?」
「あーさっき飛んでた鳥よりでかいやつだな」
「まあそうだけど、簡単に言うと空の交通手段だね」
「交通手段ってことは電車やバスみたいなものかのう」
「そうそう電車やバスよりも遠い所に行く時に使うかな、他にも新幹線や船もそうだけど飛行機は空を飛ぶから海外に早く行けるかな」
「ほう!夢があるな!でもわしは飛べるぞ」
「え、あー神だからとか」
「そりゃそうじゃ10月はわし忙しいのじゃ」
「そんなことあったかな」
「あるぞ」
文句を言いそうな漱印から逃げるために空に移すと飛行機雲が消えていた。