表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/206

4月23日 しじみ

「今日のお味噌汁貝入りじゃの」

お味噌汁にほっこりしているとしみじみと漱印が呟いている。

昼はポカポカするけど夜は薄いカーディガンを羽織ってるくらいには肌寒い。

「あさり美味しいの、若葉ちゃんまた今度もしてくれぬか」

貝の殻をちまちまと剥きながらそう言ってきた。

「これアサリじゃなくてシジミじゃないの」

「む?アサリじゃろ。シジミってハマグリの小さいやつじゃ」

「いや違うと思うけど、そもそもその3つ違うやつだし」

「そんなことない若葉ちゃん、これアサリじゃろ」

「おばあちゃんこれってシジミだよね」

「2人ともご飯中に喧嘩はダメですよ、確かにこれは喜雨が言う通りシジミですよ、貝殻黒っぽいでしょう」

悔しそうな顔をしている漱印をしたり顔で見ていると、おじいちゃんが笑った。

「何だか兄弟喧嘩みたいだな。シジミもアサリも酒蒸しにすると絶品だぞ、今度ばあちゃんに作ってもらおうな」

「それは雨水がツマミとして食べて残りの日本酒を飲みたいだけじゃろ」

さっきまで言い争ってたのにその言葉に激しく同意した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ