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4月11日 あさごはん
「おはよう、おばあちゃん」
「おはよう、喜雨。ご飯温めますね」
いつも通りおじいちゃんは新聞を広げている、傍らにはお茶の入った湯呑みに湯気が立っていた。
「おじいちゃんもおはよう」
「きうおはよう、漱印は相変わらず寝坊助だな」
集中して読んでいたのか少し驚いた様子で眼鏡を外しながらおじいちゃんがこちらを向く。
まあ漱印がいたら朝の支度を邪魔してきそうだからな
「はいどうぞ、お味噌汁熱いから気をつけてくださいね」
「ありがとう、いただきます」
温かい白ご飯、豆腐とわかめの味噌汁、綺麗な黄色い玉子焼き
中学のときは食パン1枚だったから凄く豪華に感じるな、それに甘くない玉子焼きが嬉しいんだよな
食欲が大勢じゃない俺に合わせて少なくしてくれている。
改めておばあちゃんの優しさに感動してるとおじいちゃんが不思議そうにこちらを見ていた。
「きう、今日はゆっくり学校行ってもいいのか」
「え、いやそんなことない、いただきます」
慌ててお茶碗を手に取った。




