126/143
4月8日 せいふく
春休みが終わって登校していると前に新入生らしい学生たちが前を歩いている。
去年の自分もこんな感じだったのか
友人と登校している姿を眩しく感じた。
「きうーおはよー久しぶりの感じしないな」
「神社によく顔出てたからじゃないですか」
また霧島とクラスメイトになるとは…相変わらずテンションが高いな
「2年になれて良かった、赤点取ってたけど何とかなったな」
「気緩めて進級ギリギリに」
「やめて現実見たくない…あ、きう下見てみ、1年かな」
話題逸らした
霧島の言う通りに下を向くと制服を着崩していない学生が多くいる。
「まあ2年とか3年にしては真面目ですね」
「流石に高校生活2日目で着崩す勇気はないな」
流石の霧島でも無理なのか
「もしかして俺だったら着崩すとか思ってたりする?」
「よく分かりましたね、ノリで垢抜けみたいにするのかと」
確かに校則違反の格好はしてないとは思ってたけれど、そういう考えを持ってたのか
「そりゃあ勉強は得意じゃないけど、ルールは守るぞ」
そう言って不貞腐れた、漱印みたいだな