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3月21日 つぼみ

いつの間にか習慣になった散歩に連れられて川沿いの堤防まで来た。

「お主遅いぞ」

「漱印が張り切ってるだけだと思うけど」

いつもよりも遠くまで来たことに気づいているよな

「きうー川沿いを見てみよ。菜の花が咲いておるぞ!綺麗な黄色じゃの」

菜の花がまとまって咲いている場所に行きそうなのを慌てて止めた。

「お主何をするのじゃ」

「堤防の坂、漱印が思ってるよりも急だし危ないから」

「お主心配してくれたのかの」

こちらを期待したような目で見つめてきた。

「そんなことするわけないでしょ、俺だし、どうせいつもの漱印の決めつけでしょ」

「そうかの、心配してのように見えたのじゃが」

心配したけど素直に頷いたら帰るまでずっとニヤニヤされるような気がする、もうされてるけど

「ほら桜!桜つぼみできてるよ」

「そうじゃの、もうすぐ咲くかの」

「漱印桜好きかと思ったから見せたかっただけ」

「そうか、そういうことか」

「そういうことだから」

機嫌が良くなったからか神社に帰ることにしたらしい、まだニヤニヤしていたけど気にしないようにするか

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