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2月1日 さむいあさ
さむ
身体を震わせながら目を開けるといつも起きる時間より早い時間だった。
布団から出たくない、ただでさえ顔が寒いのに
目が覚めてしまったし観念して支度するか
部屋にいるよりもリビングにいる方が温かいことを信じる。
「おはよう」
「喜雨おはよう、今日も早起きだな」
「寒すぎて目が覚めた。おじいちゃんとおばあちゃんはいつも早起きでしょ」
「俺たちは癖だからな、ニュースで言ってた通り雪が降ってるみたいだな」
雪降ってるのか、珍しいな
馴染みのない雪に少し興味がそそられるが、寒いのが苦手だから複雑だな
「おばあちゃん朝ごはんの準備してるからお茶は用意できないけど、コーヒーでもいいか」
電気ケトルを指さしながら聞かれる。
ブラックコーヒーは飲めないけど、砂糖入れたら飲めるかな
「お願いします、おじいちゃんは砂糖いらないの」
マグカップを用意しようと立ち上がりながら聞いた。
「ありがとう、俺は大丈夫」
ブラックコーヒー飲めるの大人だな
そう思いながらマグカップとスティックシュガーを2つ用意した。




