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プロローグ
日本、東京
二人の少年が誓い合った。
「お前が困った時には、俺が助ける!」
「だから、俺が困った時には、助けてくれ!」
「うん…わかった……!」
彼らは時に喧嘩し、時に泣き、時に笑い。
互いに支えあいながら少しずつ前に進んでいった。
そして、彼らは高校生になる。
「おーい晴斗!早く来いって!」
「おいちょっと待てって!はえーぞ!」
二人は変わらず、仲の良い幼馴染であった。
これからも変わらず続いていく。
はずであった。
「おい!晴斗!はるとっ!おきろっ!目をあけてくれっ!」
彼らは知らなかった。
平穏な日常がどれほど有難いものなのかを。
それを失った時、その時に初めて、有難さを知るということを。
「端的に申しますと、いわゆる<植物状態>と言われる状況です。」
「現在の医学で、彼の治療は難しいと言わざるを得ないでしょう……」
「そんな……」
明るかったはずの未来が、絶望の闇に閉ざされた瞬間であった。
これは、一人の男による、友を取り戻すための物語である。




