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ゴーレムを切ったら、何か出ました

 俺はユグドラシルを左肩に乗せ、王妃達と共に馬車で城に向かう事にした。

 今日やっと落ち着けた場所が、馬車の椅子だったので俺は椅子に腰掛けて外を眺めていた。



「ねえ、リリーちゃん?」



 俺に声をかける王妃が、不思議そうな顔をして小首を傾げてきた。



「はい、王妃様?」

「この凄く良い薫りと……この子は?」

「あっ! ごめんなさい王妃様。忙しすぎて、ご紹介忘れていました。ごめんね、ユグちゃん」

「いえ、リリー様大丈夫です」

「えっ? やっぱり、お人形さんではなかったのね」



 王妃が、嬉しそうにそういった。

 やっぱり、精霊って珍しいのかな? 俺がそう勘考していると、



「リリー様、精霊が見える者はごく僅かです。周りから魔力が溢れている場所であれば、精霊からその存在を見せることは可能です。ですが、このような何も魔力が満ちあふれていない場所の場合は、リリー様の様に魔力が強い者が召喚しその召喚精霊に魔力を供給すれば、ユグのように高位の精霊の場合でも、見えない方でさえ見えるように又は存在を隠す事もできるのです」



 と、ユグドラシルの心情が伝わってきた。

 成る程ね、だから姿を消すこともできるんだ。



「はい」と、ユグドラシルの心情が伝わってきた。



「王妃様、パープルちゃん、紹介するわね。花の精霊王女、ユグドラシルよ。私はユグちゃんと呼んでいます、本人もユグちゃんと呼んでほしいそうよ」



「リリー様? パープル様は?」と、ユグドラシルから心情が伝わってきた。



「ああー、ユグちゃんごめんね。パープルちゃんは、ユグちゃんと同じく王女様だけど、私はパープルちゃんと呼んでいるの」

「ユグドラシルさん、リリーちゃんと同じように私のことはパープルと呼んで下さい。私もユグちゃんとお呼びしますので」



 王女がユグドラシルを見据えてそう言ってきた。



「はい……では改めてお伝えします。初めまして王妃様、パープルちゃん。只今、リリー様からご紹介頂きましたユグドラシルです」

「宜しくね、ユグちゃん」

「はい、パープルちゃん」

「リリーちゃん、えっと私のこともホワイトって……」

「王妃様は、王妃様としか……」

「そうですよ、お母様? リリーちゃんが困るので我慢して下さい」

「……何か私だけ、仲間はずれみたいです」



 俺と王女とユグドラシルは、顔を見合って王妃の言葉に苦笑いした。

 城に着くと、既に王様と第一王子と第二王女がご帰還されており夕食を交えながらお話をする事になった。



「女神リリーよ、ホワイトより色々と話を伺った。呼び方を女神では無くリリーと呼んで欲しいとも聞いたが、よいのか?」

「はい王様。私の事を女神と存じ上げていらっしゃる方々は、現在、王族の方々と、城の方々、それにお世話になっているキノット夫妻とその家族だけです。ですが、存じ上げていらっしゃる方々で親しみを感じる方々にまで女神とよばれるよりは親しみを込めてリリーと呼んで頂ける方が私は嬉しいのです。ですので、リリーとそうお呼びください」

「そうで、あったか。私達は王族でありこの国と民を守り担う立場であるが、最愛の家族を何度も救われておる。ならば、こちらも親愛なる女神リリーの名を敬称として女神ではなくリリーちゃんと呼ぶべきなのだろう。うむ……では、公共の場ではリリーと呼ぶが、その他の場合は私もリリーちゃんと呼ぶ事にする。……で、リリーちゃん? その肩に乗る精霊王女ユグドラシルもユグちゃんと呼んでも良いのか?」

「はい。是非私のようにユグちゃんと呼んであげて下さい」

「う、うむ」



 少し王様が、戸惑っていた。

 しかし、俺のことをリリーちゃんと呼ぶのなら、やはりユグドラシルもユグちゃんと呼んで欲しいと思ったのだ。

 嬉しいと言う、ユグドラシルの感情が伝わってくるのでそうなのだろう。



「お父様。私にも、リリーちゃんにお礼を言わせてください」

「そうであったな」



 第二王女が前に出てきた。



「リリーちゃん、私の為に貴重な神薬を作って頂き本当に心から感謝致します。それと、凄く美味しいお菓子も感謝致します。早速クッキーを食べましたが、この世に有るどのお菓子より上品で且つ美味でした」



 第二王女は俺に貴族の礼をした後、チラッっとパープル王女を見ていた。



「おっ、お御姉様! 生物のお菓子は、後でリリーちゃんが作ってくれると思います。ですので、少しお待ちください……」



 あははは……。

 今確かに、パープルちゃんを第二王女の鋭い眼光が刺さっているのが見えたよ。

 大丈夫、ちゃんと作ってあげるからパープルちゃん心配しないでね。

 今度は第一王子が前に出てきた。



「リリーちゃん、俺からもお礼を言わせて下さい。瀕死の重傷を負って城に運ばれ、リリーちゃんの奇跡によって、俺はこの命を救われた。そして、南西の大洞窟でおきた魔物の異常発生を解決し、スタンピートを未然に防ぎ、この国や民を救って頂いた事も含め、改めてお礼申し上げます。リリーちゃん、本当に感謝する。」

「なっ、なんと! ホワイトバイオレットの病だけではなく、アプリコットの命、そしてこの国や民までも救って頂けたとは……この国の王として、リリーちゃん感謝する」

「いえ、滅相も御座いません」



 王様、王妃、第一王子、王女達は、それぞれが改めて俺に感謝の言葉を述べた。

 第三王女を見ると、第二王女から「パープル、ほら早く」と催促を受けていたので、早速俺は生物のお菓子を作る事にした。



「えっと、パープルちゃん? お菓子は、ここで作ればいいですか?」



 と、俺がそう言うと第三王女が潤んだ瞳で



「リリーちゃん、こちらです。本当に、助かりました。元気になられたお姉様、少し怖いです。グスン」



 と、言って第二王女から逃げるように俺の手を引きやって来たのは、以前王女に手を引かれて来た大広間だった。

 俺は追いかけて来た第二王女に苦笑いを浮かべ、そこで早速作ることにした。

 甘みを抑えた上品なフルーツタルトと、フワフワモコモコスペシャルパンケーキをスノーバージョンとアイビーバージョン、それに新たに葵バージョンを作り上げた。



「ホワイトバイオレット王女、こちらがフルーツタルトです。甘みを抑えて上品に作りました。そしてこちらが昨日完成した、フワフワモコモコスペシャルパンケーキです。どうぞ、心ゆくまで」



 そう言って俺は飲み物としてロイヤルミルクティーをティーカップに注いでいった。



「こんなにも美味しいお菓子を、パープルは……私は、療養中お菓子なんてダメとお父様や回復術師に止められていましたのよ。グスン……」

「お姉様、それは生ものなので仕方がなかったのです」



 俺はパープルちゃんにもパンケーキを勧めると、第二王女の前なのか遠慮していた。

 しかし、第二王女が自信の隣の席を指し示し頬を赤らめた。



「パープルも、如何かしら? 私だけでは、食べきれませんもの」

「ですが、お姉様?」

「もう、いいのよ。それに、お菓子は一緒に食べると美味しさが増すの」



 そう言って、パープルちゃんに勧めた。

 すると、パープルちゃんもスペシャルパンケーキを食べ始めた事で第二王女と仲睦まじく会話をしだした。

 どうやら、第二王女と第三王女の蟠りはパンケーキが解消してくれたようだ。ふうー、やれやれ。

 恐らく、第二王女は長い期間食事制限をされていたのだろう。

 もしかしたら、ここに帰って来るまでは病人食だけだったのかもしれない。

 あちらの世界で俺が勤めていた薬局に、胃カメラや注腸カメラの検査をする前に食べる軽い食事セットが売っているのだが、以前試供品を食べてみたが美味しいと言える物ではなかった。

 それを毎日食べていたら、流石に俺も第二王女のようになっていたかもしれない。

 まあ、それは病を患っていたのだから仕方がないのだけれどね。


 それにしても、第二王女様? 未だに、美味しいと言って泣きながら食べなくても……。

 パープルちゃんが、メイドからハンカチを借りて自ら第二王女の泪を拭いてあげている。

 本当に、二人とも仲が良い姉妹なんだと熟々思う。

 暫くすると、大広間に王と王妃と王子がやって来た。

 なので、王女達にご馳走したように王達にもパンケーキなどを振る舞った。

 すると、王妃と王女達だけでなく王や第一王子までもが絶賛し、我らの分も十日に一度に持参してほしいと仰った。

 作る者としては嬉しいのだけれど、料理長さん達がどうやら焦っているようだ。

 今朝、誰よりも早くからきて並ぶように独り宿の前に立っていた。


 しかし、今日は改装だったので一度帰ってもらおうとした……が、哀愁を漂わせる後ろ姿だったので思わず呼び止めて俺が作ったパンケーキを渡しちゃったんだよね。

 まあそういう訳で、今も料理長さんがメイド達に紛れてそこにいるのだ。

 俺と王達が話をしていると、ギルドマスターが到着したと知らせが来た。

 なので、討伐した変異種の巨大ゴーレムを見せるため、王達と共に城の大訓練場に向かう事となった。

 大訓練場に到着した俺は、大訓練場の広さの確認をした。

 巨大ゴーレム一体だけになるが、中央に寝かせればギリギリいけそうだ。

 俺は王達を大訓練場の端に寄るように伝えた。



「済みません王様、端に寄って頂いて。かなり大きなゴーレムですので……」

「いや、構わない。私達は、討伐したリリーの指示に従おう」

「王様、恐れ入ります」

「うむ」

「ギルドマスターも、下がって下さい。潰れますよ?」

「リリーちゃん、怖い事を言うなよ? いやしかしだな、そこまでの大きさのゴーレムは俺でさえ聞いたことがないぞ?」

「いいので、ギルドマスター? もう少し、下がって下さい」

「あっ、ああ」



 俺も後ろに下がり、徐にアイテムボックスに手を入れて巨大ゴーレムを取り出した。



「なっ! 何と……」



 王が驚愕し、ギルドマスターが見上げていた。



「眼前に存在しているが、信じられん……このような巨大な化け物を、リリーちゃんよく倒せたな?」



 第一王子が、驚愕から立ち直ると呟きだした。



「俺達王国騎士が、這う這うの体で撤退を余儀なくされた地下四階の更に下の階に、まだこんな化け物が大洞窟に居たのか? 信じられん大きさだ」



 見上げていたギルドマスターが、俺の前に来ると



「というか……リリーちゃん? こんな化け物Sランク冒険者パーティーでも倒せんぞ。それに、このゴーレム全部ミスリルと何かの混合物で出来てるって言ったよな?」

「はい。ミスリルと何か硬質な鉱石です。魔法も全て反射したので。あ……済みませんギルドマスター。借りていた中古の短剣、このゴーレムを倒す時に使って無くしちゃいました。それと、これは借りていた中古の槍です。お返ししますね」

「は? ……いや何でもない。それは、リリーちゃんに、やるから問題ない。が、この化け物……その槍と無くした短剣で倒したのか?」

「はい。ちょっと硬かったですけど、倒せちゃいました。テヘッ」



 ギルドマスターは頭を抱え、王様と王子は口を半開きさせ目を白黒させていた。



「このゴーレムどうしましょう? 鍛冶の人を呼んで、ミスリル武器を作成されます?」



 俺の問いに、ギルマスが答える。



「いや、未知の金属だから鍛冶屋が鍛えられる物なのかさえ不明だ。しかもデカすぎて冒険者ギルドの解体場にすら置けんぞ」



 ギルマスの発言に対して、王様が言葉を述べる。



「このゴーレムは王室で預かる。王国の専属鍛冶師と王国魔導士達に、調査を依頼する事とする。まあ、この大訓練場は使い物にならなくなるが……」

「えっと、王様? 提案なのですが、一部を切ってそれを調査して残りは私のアイテムボックスに収納しておきましょうか?」

「リリーよ、頼めるか?」

「はい、王様」



 俺は様子を見に来ていたフォレスト王国騎士団屈指の実力者で、Sランク冒険者の剣聖に匹敵すると言われる王国騎士団総長のミスリルソードを借りて、王様に指定された変異種の巨大ゴーレムの一部位をスパッと切った。何の抵抗もなく切れたミスリルソードの切れ味に驚き王国騎士団総長に



「この武器本当に凄いわ! ゴーレムがまるで豆腐みたいに切れました。切れ味が他の武器と段違いなのね。騎士団総長、大切な業物武器を貸して頂き有難うございました」



 俺は嬉しさのあまり笑顔でそう言って、王国騎士団総長にミスリルソードを返した。

 王国騎士団総長が徐にミスリルゴーレムをその武器で攻撃したが、硬すぎて逆に衝撃で腕が痺れて武器を落としていた。

 慌てて武器を拾ったのを見た王様と王子とギルドマスターは、冷や汗をかいていた。



「して、リリーよ。冒険者学校に入学するのは本当か? もう、其方の実力は既に私が知りうるSランク冒険者の実力をも凌駕している気がするのだが……」



 そう言って、王国騎士団総長を王様が見たのは言うまでもない。



「怖れながら王様、私はまだ駆け出しのEランク冒険者です。つい先日、冒険者ギルドで登録させて頂いたので、学校で知見し学ぶ事でCランクにステップアップしようと考えています」



 王様はギロッとギルドマスターを睨むと、ギルドマスターが慌てて言い訳を言った。



「俺は、A~Cの好きなランクをリリーちゃんに任せると言ったのだが……」



 俺に助けを求める様に、ギルドマスターの視線が届いたので慌ててギルマスの弁解をした。



「私の判断でEランク冒険者からスタートしたいと申し出たので、問題ありません」



 ギルドマスターの話が終わり、ギルドマスターが退室した。

 すると、待ってましたと言わんばかりにパープルちゃんと王妃が、今日はリリーちゃんを宿に送り、宿屋に泊まって来ますと言いだした。



「いや、構わぬがアプリコットとホワイトバイオレットが帰還して、久しぶりの再会なのだぞ」

「では、私と娘二人でリリーちゃんの所に行って参りますので、王とアプリコットは城で療養して下さい」

「ホワイトよ、城と違って宿では娘達の身体(カラダ)が療養できぬと思うのだが?」

「それには、心配ご無用です。本日、リリーちゃんが宿を改装してくれたので凄く豪奢で快適なのです。なので、是非ホワイトバイオレットには行って頂きたいの」

「そうであるか。では後日、私もアプリコットと共にリリーちゃんが宿泊している宿に参ろう」



 俺は、王と王妃の会話に苦笑いを浮かべ王に新しい葡萄酒を渡した。



「そう言えば、ホワイトバイオレットの元へ行ってまだ飲んでいなかったな。リリーちゃん、有難く受け取らせてもらい今夜にでもアプリコットと飲むぞ」



 俺は王に飲み過ぎないように伝えた。

 そして、密かに王専用の側付きメイドにも王が飲み過ぎないように見張ってもらう様伝えて城を後にした。

 ……これ何だろう? 実は巨大ゴーレムの一部を切った時に見つけたのだ。

 分別も可能なアイテムボックスに戻した事で、ミスリルと解析不能な鉱石以外に、不確かであった物が――俺の世界で見たことがある物だと判明した。

 これどう見ても、アニメ美少女キャラクターのフィギュアだよな。

 なぜ、巨大ゴーレムに? しかし、こんな事ができるのは管理者しかいない。

 しかも、こんな物を持っていそうな管理者は俺が知っている限り俺の世界の管理者しかいない。

 だが、澱みの魔石の魔獣や魔物は異物であり管理者にとっては排除すべき物だ。


 ただ、あからさますぎる。

 まるで、疑って欲しいようなそんな露骨さが感じられたのだ。

 これは、管理者の問題であって王……いや、人には解決できない問題だ。

 なので、スノー達と相談する必要があるだろう。

 若しくは、何も出来ない場合は……兎に角、今は様子を見るしかない。

 それに、今日は明日帰る筈であったホテルに王妃と王女が来ることになった。

 なので、俺は『眷属テレパシー』を行う。



『「スノー、葵、今いいかな?」』

『「はいぅにゃん」』

『「はい、ですの」』

『「今から馬車で城を出るのだけど、王妃様と第二王女様とパープルちゃんも一緒にホテルに来て泊まることになったの……あっ! 護衛騎士とメイド達も来るみたい。なので、シルクが散らかしていたら、一度外に出てまた中に戻ってね。そうすれば、自動で清掃して綺麗になるから。お願いね」』

『「はいぅにゃん」』

『「はい、ですの」』



 よし、これでラグジュアリーVIPルームの清掃は問題ない。

 後は、キノットさん達に……そう言えば、まだテレパシーの件伝えていなかった。

 いきなり、テレパシー届いたら驚くよね? 

 それに驚くあの固まり具合からして、お客様に対応中だと流石に困るよね? 

 ならば、もう一度今度はシルクとアイビーに『従者テレパシー』を……シルクがラグジュアリーVIPルームを出れば、また汚される心配もないしね一石二鳥かも。

 俺が勘考していたら、ユグドラシルが「そうですね」と心情で応えてきた。

 今は、王妃様達とユグドラシルが会話しているので俺は自由にテレパシーが行えるのだ。

 まあ、話していてもテレパシーは使えるけれどね。

 それに、王妃達のお話に相づちは打っているし、今俺の座っている場所は王妃様の膝の上なんだよね……。



『「シルク、アイビー、今いいかな?」』

『「リリー、寝ていたらスノー様と葵ちゃんに外に追い出されたんだけどどういう事?」』

『「僕は直ぐに行動したけど、シルクがいつまでも寝てるからでしょ?」』

『「えっと、いいかな?」』

『「はい、リリー様。シルクは不貞腐れてお菓子箱のお菓子食べているので僕が聞きます」』

『「ごめんね、アイビー。今からホテルに帰るのだけど、王妃様と第二王女様とパープルちゃんが来てホテルで泊まることになったの。なので、キノットさん達に知らせてもらえるかな?」』

『「リリー様、分かりました。シルクを乗せてキノットさん達に事情を話してきますね」』

『「アイビー、お願いね」』



 俺は従者テレパシーを終わらせると、今度はパープルちゃんの膝の上に行くことになった。

 王妃と王女達と会話を楽しんでいると、ホテルの前に着いた。と同時にアイビーから『従者テレパシー』が入った。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

リリー「あっ! 総長さん」

騎士団総長「やあ! リリーちゃん」

リリー「今日は、大切な愛剣貸して頂きありがとうございます」

騎士団総長「あははは、今日は恥ずかしいところ見せたな」

リリー「あっ……いえあのゴーレム、たぶん私しか切れませんよ?」

騎士団総長「えっ? ……」

リリー「だって、未だに特殊な防壁展開していますから、神でないと」

騎士団総長「そっ、そうか……」

リリー   騎士団総長の頭に十円ハゲが……

リリー「総長さん、自信を持って下さい。総長さんは私も認める剣士なん

    ですから」

騎士団総長「リリーちゃん、ありがとう。これからも剣技を磨くよう精進するよ」

リリー「はい、総長さん」

    斯くして、リリーは一人のハゲを未然に防いだのであった。

リリー「語り手さん、総長さん可愛そうだからそういうの止めたげて……」

    精進します……

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