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新たなモフモフ? 

 そして、綺麗になった巫女ロリ服セット(白・赤色)を着て、パジャマ姿のレモンちゃんと大浴場を後にした。

 俺達は、レモンちゃんと宿の一階で別れ二階の部屋に戻って来た。



「シルク? ライムお姉さん、シャツ越しでもわかるダイナマイトボディーだったね」

「リリー、ダイナマイトボディーって一体何よ? ……でも、私も数年先にはきっとライムさんみたいに」

「ワン? ワオーン、クウーン……」

『シルク? 夢は大きい方が良いと言うけれど……』

「アイビー、目線下げて言うな! このっこのぉー、エロ犬がー! 今日は、絶対に許さないんだからー」



 ポカポカポカポカ! 



 シルクがそう言って、アイビーを叩いているが、アイビーは平気な顔をしている。

 最近気がついたのだけど、シルクが叩いても全然痛くないんだよね。

 アイビーが、寧ろ気持ちがよさそうな顔をしているのは気のせい? 

 シルクとアイビーの和やかな空気に包まれ、俺はスノーを抱きしめた。



「ねえ? スノー、『ユグちゃん』貴女『達』も、そう思うでしょ? シルクとアイビーは、仲良しさんて」

「うにゃん」

『「はい」』



 俺の呟きに、スノーと『俺の心情で』ユグちゃんも同意してくれた。

 スノーを下に降ろして、巫女ロリ服セット(白・赤色)を洋服専用修復ボックスに収納。

 俺はシュミーロの愛情セットボックスから、いつもの着ぐるみセットを取り出す。

 わん。わん。わん。何匹ものアイビーに似た、可愛い幼狼が現れる。

 俺が寝転ぶと、可愛い幼狼達が群がり顔を舐めてくる。

 ぼっふん! っと、幼狼の幻影達が消える。

 そこに現れたのは、デフォルトされたアイビーの着ぐるみを着た俺だ。

 今日の着ぐるみセットは、アイビーバージョンだ。


 この着ぐるみセットの毛も、アイビーのように以前よりモフモフ感がました気がする。

 恐らく、アイビーの毛の質と連動しているんだろうな。

 自身のフードに付いている狼の耳と、お尻に付いている尻尾を触りながら、そう言えば確か――読み飛ばしたスキルの中に、気になる事があることを思い出した。

 限界突破が、第三級中位管理者になったことでLV2に上がっていた。

 そしてマウスを移動していた際に、チラッと召喚という文字が見えたのだ。


 スノーは、リンクスキルからの召喚。そして、ユグちゃんは真の大賢者のスキルにある精霊召喚だ。

 では、限界突破LV2に見えた召喚とは一体? 

 昨日は眠気が何よりもまして、気になる事さえも確認せずにスノーの薫りを感じつつ寝てしまったのだ。

 ならば、また寝落ちする前に気になる限界突破LV2を確認すればいいと、俺は異世界隠しスキルを確認することにした。

 


 異世界隠しスキル


 ・限界突破LV2

  追加機能 ⇖【詳細】

         天狐八尾狐の姫の愛LV2

          ⇖【詳細】

            天狐八尾狐の姫の加護により、全てが神的向上され

            限界を突破する

            限界突破LV2を取得したことで召喚を取得

       新 天狐八尾狐の姫召喚

          ⇖【詳細】

            天狐八尾狐の姫を異世界より召喚可能

            召喚後、自信の意思で人型に変化可能

            人型に変化する事で、主の武器をコピーし使用可能

            但しコピーした武器は、その武器の劣化武器である

 


 これはもしかして、モフモフな子が増える? 

 俺は自身の小さな胸に手を当てて高まる気持ちを抑えつつ――限界突破LV2の項目から、アクティブに天狐八尾狐の姫召喚を入れる。



 【アクティブ】

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  ・限界突破LV2

    追加機能 天狐八尾狐の姫召喚

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――



 そして、召喚の言葉を口にする。



「【【天狐八尾狐の姫、召喚!】】」



 俺の眼前に、黄金の魔法陣が現れる。

 その魔法陣が輝きを示すと、そこから光りが射す花の模様が美しい障子が現れる。

 その障子が開かれると、そこには美しい黄金色(コガネイロ)の毛並みを持つ八尾の小さな幼狐が現れた。



「愛らしい子狐ちゃんだぁー」



 俺はいつもの癖で、モフモフしたくなり幼狐を抱きしめて尻尾をモフモフした。

 すると、



「キャー!」



 小さな悲鳴が上がり、尻尾と耳の毛触り意外が衣服と幼児特有のプニプニとした肌触りに変わった。



「ひゃん! ハァー、ハァー……主様、尻尾はこそばゆいですの」

「あれ? 貴女は?」

「主様、お会いしとうございました。やっと、葵の願いが叶い主様に逢えた事。今回ばかりは、ヤロウに感謝ですの」



 俺が抱きついていた筈の、美しい黄金色(コガネイロ)の毛並みを持つ幼狐の姿は消えていた。

 代わりに、エメラルドグリーンのクリッとした大きな双眸と黄金色(コガネイロ)に輝く美しいツインテールの髪と、頭には狐耳が生えている美幼女に変化していた。

 美幼女は、白く艶やかな頬を朱色に染めプニットした朱色の小さな唇が可愛かった。

 服は上が綺麗な薄い緑色を基調とした着物に、下はゴスロリ風のスカートで沢山のフリフリが付いている。

 そして、薄緑のミニスカートの付け根からは黄金色(コガネイロ)の毛並みが美しい八尾が生えていた。



「うちは、モフモフの幼狐ば抱いたら……ケモミミ美幼女になる力ば得たちゅうと?」

「リリー? 貴女(アナタ)、見た目は可愛い幼女なのに中身は本当に残念なモフモフ好きの変態よね? だから、ちょっと落ち着きなさい」



 シルクがいつもの様に、罵ってきた。

 ひどい言われようだが、俺はモフモフな可愛い子がそこに居ればそれ位言われても気にしないのだ。

 そんな中、ケモミミ幼女が悲しい目をして俺を見上げ



(レイ)様、ではないですの?」



 と、聞いてきた。

 なので、俺は今までの事をケモミミ幼女に話す事にした。

 ケモミミ幼女を撫でながら俺は、ケモミミ幼女の耳と尻尾も触れるとスノー達みたいに気持ちがいいなと胸中で考えていた。

 そして、今は女神サラ様の身体(ウツワ)を借りている事。

 名前をリリー・ヴァリーと改名し、いつもはリリーと呼ばれている事を伝えた。

 俺がケモミミ幼女の耳と尻尾を触っていると、スノーがすり寄って来た。



「スノー、どうしたの?」

「リリー様、お伝えしておきます。うにゃん。リリー様が、第三級中位管理者になった事で、スノーも人型に変化する事が可能となりました。うにゃん」

「えっ?」



 スノーが然り気無い表情と口調で、言ってきた。



「ワン、クウーン。クウーン」

『リリー様、僕は無理です。ごめんなさい』


「アイビー、それが普通よ。スノー様達が特別なだけよ」



 シルクがアイビーを庇っていた。

 スノーとしては爆弾発言ではなかったのかもしれないが、もしかして俺ってケモミミ美少女のスノーのお腹に顔を埋めたり尻尾や耳をハムハムしたりしていたのか? 

 男の子なら、まだ後戻りができるプチ変態……女の子なら、少しおませなレズっ子やん。

 いやお前おっさんだから、只の変態やろって聞こえてきそうだが、俺としては純粋に可愛い動物と戯れていただけである。

 よし……召喚獣のスノーと葵は、考えないようにしよう。

 俺はスノーの発言に驚き、目を白黒させ勘考していると抱きしめたままだったケモミミ美幼女が語りだした。



「私は天狐と八尾狐の血を引く天狐八尾狐の姫、葵と申しますの。主様が幼き頃に、私達天狐と八尾狐は澱みの魔神と戦い傷つき、激闘の末勝利致しましたわ。ですが、私のみ異世界に飛ばされ重傷で倒れていた所、不思議な温かさを持つ愛しき主様に命を救われましたの」



 なるほど、五歳の頃助けた幼い子狐が葵だったのか――

 俺は、花の薫りが漂う春の季節に母方祖父母の田舎へ遊びに行っていた。

 裏山にある神社近くの、綺麗な花が咲き誇る丘で花を眺めていると、両足を怪我して気を失っている一匹の毛並みが黄金色(コガネイロ)に輝く幼狐が倒れていた事に気が付いた。

 動物が大好きな俺は居ても立っても居られず、祖父母の家に連れて帰り毎日怪我が治るまでずっと付き添い必死に看病した。


 毎日餌を与え夜は寝落ちするまで看病し、傷に手を添え「治れ、治れ」と呟いていると不思議と怪我の治りは早かった。

 幼い狐を、俺は元の裏山の神社の花畑に連れていき親を一緒に探した。

 すると、美しい黄金色(コガネイロ)の毛並みで八尾を持つ大きな狐と、美しく白く輝く毛並みを持つ大きな狐が姿を現した。


 その姿を見た幼狐は駆け出し、何度も俺を振り返りながらお辞儀をすると、黄金色(コガネイロ)の毛並みの八尾狐の父狐と、白く輝く美しい毛並みの母狐が人の言葉を話しだした。

 黄金色(コガネイロ)の毛並みの八尾狐は



「人の子よ! 我の子の命を救った事を感謝する」



 と言い、白い狐は



「人の幼き子よ、(ワタクシ)の娘を助けて頂いた事を心より感謝致しますわ」



 そう言って、幼狐と親狐は去っていった。

 そして時は過ぎ、十歳の誕生日を迎えたその夜俺は不思議な夢を見た。

 夢には五歳の頃に助けた幼狐が現れ、その幼狐は八本の尻尾を持つ幼い狐耳の美幼女に変化した。



(ワタクシ)天狐(テンコ)八尾狐(ヤオギツネ)の姫、名を(アオイ)と申します。(ワタクシ)は幼き頃、貴方様に命を救われました。貴方様には、本当に感謝致しますの。これは命を助けて頂いた、(ワタクシ)からの、お礼ですの」



 と言って、俺の胸に手を押し当ててきた。



「二十歳を迎えた時、貴方の身体(カラダ)には異変が起こります。ですが、貴方がこの世界を離れ一つの災いを祓った時、異変は消え去り貴方に(ワタクシ)の加護の力が解放されますの」



 天狐(テンコ)八尾狐(ヤオギツネ)の姫が、そう言うと俺は目を覚ました。

 葵が話してくれたお陰で、全てが繋がり記憶がよみがえった。

 でも、さっきのモフモフな幼い子狐の触り心地は最高だったな……。

 スノーとアイビーも大好きな毛触りだけど、葵の毛触りはまた違った上質感があった。



「ねえ葵、眠る時は幼狐になってもろうても良かね?」

「主様が、お望みとあれば従いますの」



 一瞬で美幼女から幼狐に変化したので、俺は優しく抱きしめた。

 そして、着ぐるみを葵の狐バージョンに切り替える。

 こん。こん。こん。何匹もの葵に似た、可愛い幼狐が現れる。

 俺が寝転ぶと、可愛い幼狐達が群がり幸せな気分になる。

 ぼっふん! っと、幼狐の幻影達が消える。

 そこに現れたのは、デフォルトされた葵の着ぐるみを着た俺だ。

 葵幼狐バージョン完成。



「ねえ、スノーも変化しきると? 変化しきるなら変化してみてね」

「リリー様の了承を得ると変化可能です。うにゃん」



 スノーはポンっと音を立てて変化する。

 その容姿と姿は、美しいルビーの様な赤い瞳に、美しい白銀の髪が腰まで有り、頭には可愛い虎耳が生えており、白い肌に白銀の長い睫毛が似合っており、白いドレスも相まって虎の尻尾が白いドレスの付け根から生えたとても可愛らしい儚げな美少女だった。

 スノーも葵同様、耳と尻尾以外は普通の人と変わらない容姿をしていた。

 ここの獣人は、人に近い容姿をしているのかな? 

 まあ、商店街で見かけた獣人の子達の裸を見たわけではないので不明ではあるのだけれどね。



「スノーも、ちかっぱ綺麗な美少女やったんね」

「ちょっとぉー! スノー様まで美少女だなんて、私聞いて無いわよ。確かに、リリーはこの中でも断トツの美幼女で美少女よ。でも、でも、残念なモフモフ好きの変態だから許せるの。葵ちゃんは、妹にしたい№1の可愛い美幼女で、スノー様まで儚げな男の人が守ってあげたいと思う様な美少女だなんて……。私の、清純な美少女妖精キャラが色褪せるじゃないの」

「ワン、クウーン、ワオーン」

『シルクはどちらかと言えば、美少女より残念なお(トボ)けキャラだよね』


「キィー! バカ犬、後で覚えてなさい」



 俺はいつものシルクとアイビーの和むやり取りを見て微笑む。

 そして、アイビーがここで、もし美少年になったら一体どうなるんだろうと考えていた。



 ぽっぷん! 



 俺の頭の中で、眼鏡をかけた女神サラの女教師バージョンが出てきた。



「私の説明が必要なようね」



 今度は俺の頭の中で、子供の頃の俺が出てきた。



「先生おねがいしまーす」

「先ほどから、色々と方言が出てきてたわね。今日は、その中の幾つかを教えるわ。まずは【○○ば】と【得たちゅうと?】について教えるわよ」

「はーい」



 子供の俺が席に座ると、女教師バージョンの女神サラが説明する。



「【○○ば】は、知っている方も多いと思うわ。簡単に言うと【○○を】という意味なの。そして【得たちゅうと?】とは【得たというの?】という意味。つまり【力を得たというの?】と言う意味なの。分かったかなー?」

「あーい」 

「次に【変化しきると?】と【やったんね】について教えるわよ」

「はーい」

「【変化しきると?】とは【変化できるの?】という意味。そして【やったんね】とは【だったのね】という意味なの。つまり【スノーも変化出来るの? 変化出来るなら変化してみてね】と【美少女だったのね】という意味なの。分かったかなー?」

「はぁーい」

「説明は以上よ。また少し難しいと思われる方言が出たら説明するわね」

「はぁーい。先生ありがとーございまーす」



 妄想説明劇場が終了し、現実に戻る。

 そう言えば、以前スノーが言った事で気になる事があった。

 寛いでいる今なら、確認しても良いだろう。



「ねえ、スノー? 少し聞きたい事があるけど、良いかな?」

「うにゃん」

「以前、信仰者が増加する事で神力が向上し、ランクが上昇傾向にあるって言ってたよね?」



 俺は、気になるランク上昇についてスノーに確認することにした。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

シルク「ねえ、リリー? 貴女の周り、美少女多すぎない?」

リリー「美少女と言っても、私は幼女だし、スノーと葵とユグちゃんは召喚

    だから、美少女はシルクだけかも?」

シルク「リリー、ありがとう。でも、人型の大きさになったら?」

リリー「――――。あっ! スノーと葵がいるわ。シルク、モフモフしに行っ

    てくるねー」

シルク「ちょっと、リリー? 誤魔化さないでよ!」

リリー「もしかして、アイビー……ハーレム? かも?」

アイビー「クシュン! ……誰か、僕の噂したのかな? あっ! リリー様だ」

     邪な心を持たないアイビーは、尻尾を振っていつものようにリリー

     の所に行くのだった。

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