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夕食後のお風呂タイム

 食事を終えてシルク達と大浴場に入っていると、ライムお姉さんとレモンちゃんが入って来た。



「ママー、リリーちゃんとシルクちゃんがいるよー。あっ! スノーちゃんとアイビーちゃんもいるー、泡モコで可愛いー」



 そう言って、泡モコ天使のスノーとアイビーにレモンちゃんが抱きついた。

 うんうん。レモンちゃん、よく分かっているよね。

 スノーとアイビーの、泡モコなお腹と尻尾が特に気持ちいい。

 触れば触るほど、モコモコ泡泡する毛並みと指通り越しに感じる体温――モフモフな動物が大好きな俺が、この上なく愛おしく感じる所でもある。



「ライムお姉さん達も、大浴場に来たんですね」

「そうなの。シトロンにお乳を飲ませていると、レモンがお風呂に入りたいって手を引くからお乳を飲ませ終わった後、主人にシトロンを任せて来ちゃった」



 シトロンちゃんは二歳で、まだ小さい。

 なので、ライムお姉さんが授乳しているようだ。

 だからなのかな? ライムお姉さんのあれ(・・)は、俺が知るこの国の誰よりも大きい? 

 俺が、ライムお姉さんのあれ(・・)を見つめていると、



「リリーちゃんも、飲みたい? うふふ、冗談よ」



 と言ってきた。

 確かに以前の俺であれば、ドストライクであるライムお姉さんにそう言われれば――でも、今はスノー達の方が気になるので何とも思わないけれどね。



「スノー、アイビー、洗い終わったばい。二人で先に、温泉に行ってて。うちも、身体(カラダ)ば洗って行くけん」

「リリー様、ありがとうございます。うにゃん」

「ワン。ワン、ワオーン」

『はい。リリー様、洗って頂いてありがとうございます』



 スノーとアイビーが温泉に入りに行くと、レモンちゃんが入れ替わりで俺の前に来る。



「レモンはね、ママのお乳はもう卒業したよ」

「レモンちゃん、偉いね」

「えっへん!」



 いやいや……俺やシルクより大きな、ライムお姉さん似のあれ(・・)を見せつけるように胸を張られても対応に困るよレモンちゃん。

 それに、レモンちゃんの年齢的に考えるとお乳を卒業していてもおかしくはないよ? 

 シルクは「今に見ていなさいよ。私だってレモンちゃん位には大きくなるもん」と言っている。

 いやいや、張り合う相手が違うと思うのだけれど……シルク、気づいているよね? 


 紳士な対応ができる幼女であるが、ライムお姉さんとレモンちゃんが、俺の眼前であれ(・・)を見せあっていると流石に頰を染めてしまう。

 俺が身体(カラダ)を洗い終えると、シルクが待ってくれていたようで一緒に外の温泉に浸かりに行った。

 すると、ライムお姉さん達も身体(カラダ)を洗い終えて温泉に浸かりに来た。

 レモンちゃんは、スノーとアイビーとシルクが浸かっている湯船に浸かる少し手前の浅瀬の段が有るところに向かっていた。


 ライムお姉さんが温泉に浸かると、あれ(・・)が湯船で一際目立っていた。

 湯船で一際目立つあれ(・・)を優雅に進ませてくる様は、まるで温泉を支配する美の女神のようで、あれ(・・)が揺れる度に波のように押し寄せて来る温泉の湯は圧倒的だった。

 俺は、まるでその波に翻弄される小舟のようである。

 ライムお姉さんが側に来ると、小舟であった俺はその危機を脱した。

 だって、湯船の一番奥にいるのだけれど、立っても足がつかないので両手で縁をもって支えているんだもん。



「リリーちゃん、本当にありがとね。リリーちゃんが作ってくれた大浴場のお蔭で、毎日宿が満室よ。宿代を上げたにも拘らず、前は半分も埋まらなかった宿なのによ。十部屋ある部屋が毎日満室で、予約が取れないかと言って来るお客さんが絶えなくて嬉しい悲鳴で一杯なの」



 と言ってきた。

 ライムお姉さん達の宿の部屋数、やっぱり少なかったんだな。

 俺が今、一部屋を借り切っていて今後も借りるとすると、一部屋が他のお客様の為に使用できなくなる。

 それに、今後は俺から部屋代を取らないとキノットさんは言っていた……

 俺の願いは【女神の身体を借りたので、返すまでは出来るだけ平和に暮らしたい】だ。

 だからこそ、この世界で平和に暮らすには【衣・食・住】は必須事項である。

 幸い衣食住の内【衣・食】は、既に持っている。残りは、住だけだ。


 もし、冒険者学校の入学試験に合格すれば、暫くは住むことが出来るらしいが、卒業したらまた温かみのあるこの宿屋に宿泊したい。

 何より、モフモフの皆の健康面も考慮したい。

 それに、初めてフォレストムーン王国に来た頃の事を思い出す――冒険者ギルド近くの大きな宿屋は、俺の両親がいないと知ると胡乱な目を向けてきた。

 そして部屋は満室であると、にべも無く断られた。


 しかし、草臥れた宿屋――流石に、失礼だよな。言い直そう。

 キノット夫妻の温かみの感じられる宿屋は、ライムお姉さん達の優しさも感じられた。

 幼女とモフモフ達の、初めての宿……別に、シルクの事を忘れているのではない。

 シルクが役に――もとい――ただの大食――もとい――小さな妖精であった為、俺が色々と対応するしかなかっただけである。

 酷い言いようだが、シルクは愛されキャラなので無問題。



「ねっ、シルク?」

「えっ? なに、何? 何かお菓子作ってくれるの?」



 ……これである。

 禁断の、お風呂でお菓子を与えてしまったばっかりに……

 シルクとレモンちゃんが、俺の側に来る。

 シルクを見ると、少し涎を啜っている。

 このままでは、温泉がシルクの涎で違う効能になりかねない。

 この温泉の効能は、大食らいですって言われたくはない。


 まあ、シルクだけの体質だと思う。妖精王や王妃様は普通だったからね。

 俺の料理のせいもあって、若干大食い気味ではあったが……。

 レモンちゃんも歩くと、ライムお姉さん同様あれ(・・)の波が起こるようで――小舟の俺は、大波で揺れちゃう……。

 途中でライムお姉さんが、背中を支えてくれたので転覆はしなかったけれどね。



「シルク、スノー達と先に上がって部屋で寛いでいて。私、ライムお姉さんに話をしてから上がるから」

「あい、あーい」



 シルクは、嬉しそうにスノーとアイビーを連れて上がっていった。

 ……狙いは、スノーとアイビーの首から提げているお菓子箱か! 

 シルクの事はスノー達にに任せて――スノーに『眷属テレパシ-』で



『「スノー、ごめんね、シルクのこと任せるね」』

『「うにゃん」』



 とテレパシーを使って、脱線していた話を戻す。

 何だかんだで、もう既にキノットさんの家族とは夕食をしたりお風呂に入ったりと家族ぐるみで生活を共にしている。

 ならば、親切なキノット夫妻とレモンちゃんやシトロンちゃん達の為に俺が一肌脱ごうと勘考したのだ。

 大浴場なので、既に裸ですが……いや、そういう意味では無いです。

 それに、大浴場と温泉は俺が入りたかっただけなので恩返しでは無い。

 結果、大浴場と温泉はキノット夫妻の役に立ったと言うことだけだし……

 俺は、少し勘考しライムお姉さんに提案する事にした。



「ライムお姉さん、お話が有るのだけれど良いかな?」

「リリーちゃん、どうしたの?」

「もし、ライムお姉さん達が良かったらなのだけど……」



 レモンちゃんが、俺の隣にきた。



「レモンは、リリーちゃんの味方よ。ママがダメって言っても、聞いてあげる」

「レモンちゃん、ありがと」



 レモンちゃんも凄く良い子なのだ。と言うか、懐いている。

 俺が、無理なお願いをライムお姉さんにすると思ったのかもしれない。

 それに俺が良かれと思っている事であっても、人によっては良い事では無い場合もある。



「そうねー、何でもは難しいけれど私が出来ることなら協力するわよ」



 レモンちゃんのこの優しい性格は、ライムお姉さんに似たのかもしれない。

 ライムお姉さんが、協力すると言ってくれた。

 ならば、



「都合の良い一日だけ、お客様に退室して頂いても良いでしょうか?」

「うーん、そうねー。ここは常連さんが多いですし、私とレモンがお願いすれば聞いて頂けるかもしれないわね。でも、どうしてなの? リリーちゃん、何か理由でも有るの?」

「えっと……この大浴場のように、私がこの宿屋を改築して部屋数を増やそうかなと思っているのですけれどライムお姉さん迷惑です?」



 俺がそう提案すると、ライムお姉さんは気絶したようになり固まったまま温泉の中に沈んでいった。



「ライムお姉さん?」

「ママー?」



 俺とレモンちゃんは、慌ててライムお姉さんを抱え上げる。

 すると、今度は俺が抱きつかれてそのまま持ち上げられた。

 まあ、俺は温泉で足がつかないので当然温泉に潜ってライムお姉さんを支えた。

 なので、逆に抱き上げられたのかもしれないが……



「ママー! リリーちゃんが、苦しんでいるから離してあげて!」



 レモンちゃんが俺の様子が変だという事に気づいて、慌てて俺をライムお姉さんから引き剥がしてくれた。

 レモンちゃんのお蔭で、俺は巨大なあれ(・・)で窒息する事を免れたようだ。

 無事に危機を脱した俺は、温泉を出て脱衣休憩所でライムお姉さん達と一緒に風呂上がりのフルーツ牛乳を飲んだ。

 勿論、部屋に戻ってからシルクにはお腹を壊さないように暖かいロイヤルミルクティーを、スノーとアイビーにはスキルで上質化した人肌に温めたミルクを与えたよ。


 シルクはちゃっかり、スノー達のお菓子箱のお菓子を食べていたのでまたお菓子箱にお菓子を入れる羽目になったのは言うまでもない。

 お風呂でライムお姉さんと話したことで、改装の件は明日の夕食の時にでもキノットさんを交えて話す事になった。

 俺は二階の部屋に行き、皆と一緒に寛ぐ。

 そして、気になっていた事をスノーを抱っこして『眷属間テレパシー』で話すことにした。



『「スノー驚かないで、聞いてね。私、あの巨大なゴーレムを倒した後LVが上がったの」』

『「スノーもあの時に、リリー様がレベルアップした事を感じました。うにゃん」』

『「そうなんだ。じゃあ、私が第三級中位管理者になった事を女神サラ様に知らせてくれた?」』

『「未だ、サラ様に通信はできません。うにゃん。ですが、リリー様がレベルアップしたお蔭で、スノーの能力が向上し分隊形成が可能となりました。うにゃん。ですので、サラ様の所に分隊の一部を派遣致しました。うにゃん。分隊がサラ様の所に到着しだい確認を取ろうと思っています。うにゃん」』

『「そうなのね。じゃー、女神サラ様の事は頼んだからね」』

『「リリー様、任せて下さい。うにゃん」』



 通信が繋がらない事は心配だが、スノーに女神サラの事は任せるしかない。

 スノーに伝えたい事は伝えたので、いつものように姫ロリ服セットから着ぐるみセットに着替える。

 にゃん。にゃん。にゃん。何匹ものスノーに似た幼虎が現れる。

 俺が寝転ぶと、可愛い幼虎達が群がり幸せな気分になる。

 ぼっふん! っと、幼虎の幻影達が消える。

 そこに現れたのは、デフォルトされたスノーの着ぐるみを着た俺だ。

 お着替え妄想タイム終了。

 今日はスノーのバージョンだ。

 俺はスノーの姿を模している着ぐるみ姿で、スノーの肉球をプニプニしながら向上したスキルや職を確認する事にした。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シルク「今日の温泉、気持ちが良かったわね」

リリー「そうね。よく温もれた?」

シルク「うーん……初めは温もれたけれど、途中から波が立っていたでしょ?」

リリー「温泉で、波浪? ああー、ライムお姉さんのあれね……」

シルク「そうよ、そのあれよ! あれが揺れる度に、大波が立つの。私達は

    温泉の浅瀬にいたけれど、水龍が現れたのかと思ったわ」

    確かに、シルクの大きさから考えるとね。

    ライムお姉さんのあれは、ドラゴン級か……

    シルクと自身のちっぱいを見て、自分達は何級か考えるリリーであった。

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