南西の大洞窟調査2
これは流石に、一匹ずつの相手は面倒である
ならば――俺は職から賢者を【マウスLV1】で選んで【キーボードLV1】でエンター――
【システム 賢者の全スキルをコンプリート 限界突破しました】
【システム 賢者の限界突破スキルが使用可能です】
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【賢者スキル】
・全スキルコンプリート
・魔力還元
・精霊召喚
・魔法鑑定
【賢者限界突破スキル】
-
全魔法無詠唱威力絶級スキル
- 叡知無比
⇖【詳細】
全ての職で魔法が無詠唱で使用可能
威力が向上される(職が賢者で有った場合、更に激増する)
未来予測(数秒先)
特殊
-
全賢者・限界突破スキル習得
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俺の頭の中にスキル名が浮かぶ。
全魔法無詠唱威力絶級スキル【叡知無比】それをパッシブに入れる。
【パッシブ】
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【賢者スキル】
・全スキルコンプリート
・魔力還元
・精霊召喚
・魔法鑑定
【賢者限界突破スキル】
-
全魔法無詠唱威力絶級スキル
- 叡知無比
⇖【詳細】
全ての職で魔法が無詠唱で使用可能
威力が向上される(職が賢者で有った場合、更に激増する)
未来予測発動可能(数秒先)
特殊
-
全賢者・限界突破スキル習得
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これで、賢者の全ての魔法が使用できるようになった。
聖女の聖属性魔法や回復魔法だけでなく、多彩な魔法が使用できるのは俺としても異世界ファンタジー感があって嬉しい。
高ぶる気持ちを、スノーとアイビーを抱きしめて落ち着かせた。
そして、ついに時は来た。
俺は徐にシュミーロの愛情セットボックスに手を入れて、この日に待ち侘びたあの服を取り出す。
「賢者と言えば、魔法よね。魔法と言えば、あの服だよね」
俺の言葉にシルクが反応する。
「あの服って何よ!」
「まあ、見ててよ」
ゴスロリ服セット(黒色)を、アイテムボックスの洋服専用修復ボックスに収納。
そして、シュミーロの愛情セットボックスに手を入れてあの服を取り出す――
光に包まれた俺は、裸になり幾つもの黄色いリボンが各部位を覆い隠し少しずつその真の姿を現す。所謂魔法少女の変身シーンだ。
光が全て消え去ると、魔法少女服セットを纏った俺が現れる。
俺の妄想演出の基本ともいえる変身シーンだと言っていいだろう。
この服も身体に力が漲る感覚がある。
この感覚が、魔法の力なのだろう。内なる魔力が、溢れ出てくる感じだ。
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魔法少女服セット (黄・白色) 使用中●
-【専用神武具】
杖 神の杖グリダヴォル
-【専用神武具】
腕輪 ミストルテイン
⇖【詳細】
【弓や剣、投擲武器等に変幻自在】
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魔法少女服セット(黄・白色)は、黄色を基調とした所謂魔法少女が着る様な服だった。
これ絶対……ロリコンヤロウが漫画やアニメで見て作った服だよね。
因みに髪型は、ロングストレートなのだがアホ毛がピョンと立っており、緩りとしたワンカールが頬から顎にかけてある。
そして、武器セットは予想通り伝説の神武具だった。
ただし、もう一方は魔法特化型ではない。
もう一方の武器は様々な形状に変化し、状況により遠近攻撃が可能な武器であった。
シルクが俺の服を見て、地団駄を踏み出した。
「うわー! 何よ、その姿? 私より目立って、可愛すぎるじゃない。確かに、確かにね、リリーに似合っているし可愛さが際立って良いけれど……私の服が、全然目立たなくなるから本当に止めてよね」
「ワン! ワフワフ。ワン、クウーン、ワオーン」
『リリー様! 凄くお似合いです。シルクは目立たなくて良いから、そこで黙ってて』
「キィィィィィィ。アイビーは最近、私に言い過ぎよ。リリー、アイビーを注意して叱って! でないと、私泣くわよ」
シルクとアイビーが言い争っていたが――俺は、少し嫌な予感が働いた。
内なる力が、時間がたつにつれて溢れ出てくる。
なので、服の詳細を【マウスLV1】で確認すると――
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魔法少女服セット (黄・白色) 使用中●
⇖【詳細】
装備者の魔力、神力を無限に上昇させる神服
⇖【詳細】
装備時間に比例し、魔力が無限に強化されていく
+
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あっ、この服……こんな洞窟で、使用できるような代物ではないな。
「えっと、魔法少女服セットに着替えたけれど元の服に戻すね。服のセットの能力が、魔法を使用する場合に相性が良すぎて……。不確定要素が多いけれど、この服を着た状態で魔法を使っちゃうと私以外は被害がでちゃうかもしれないの……」
俺が落ち込むように話すと、シルクが喜びだした。
「クスッ、クスクス。私の願いが、リリー意外の神様に通じた様ね。リリーは、さっさと元の黒いのに着替えなさい。黒いのに」
「リリー様、お似合いでしたのに残念です。うにゃん」
「ワン。クーン、ワン」
『リリー様、スノー様の言う通り凄くお似合いでした』
シルクの残念な思考に、苦笑いするしかない。
俺を気遣ってか、スノーとアイビーが似合っていると褒めて足に擦り寄ってきた。
二匹を抱き寄せ心を癒すモフモフチャージを行い、お礼と評して撫でて二匹の毛並みを堪能した。
清い心を持っている動物達は、暗闇の中からでも強い光で闇を祓ってくれる。
まさに、希望の光であり癒やしの光なのだ。
「スノーも、アイビーも、褒めてくれてありがとっ」
俺は、心の中に巣くっていた闇を綺麗に浄化してくれた二匹に感謝した。
魔法少女服セット(黄・白色)を、アイテムボックスの洋服専用修復ボックスに収納。
再び、ゴスロリ服セット(黒色)を取り出して着替えなおした。
「そう言えば、ここの大洞窟って冒険者がよく来る狩場って言ってたよね?」
俺の言葉に、スノーが応えてくれる。
「はい。常駐クエストの魔物がいる為、冒険者が挙って来る人気の狩り場です。うにゃん」
王国の騎士達により大洞窟への道は封鎖され制限されていた。
しかし、冒険者達は独自の道を知っているものが多く万一に備えなくてはならない。
それに、稼ぎが良い狩り場であるなら尚更である。
なので、俺はワールドマップ機能を使い大洞窟を確認することにした。
魔物や魔獣、敵対意思を示すの赤い光点が異常に多い。
特に上層部分に異常集中しており、時折場所を変化させているようだ。
入り口付近にも移動したりしているので、封印がいつ崩壊するか不明である。
幸い、懸念していた青い味方を示す光点や中立を示す黄色い光点は無いようだ。
ワールドマップで、ありとあらゆる角度から再度立体的に最奥まで確認したがいなかった。
しかし、不可思議な位置に黒い点があった。もしや、澱みの魔獣? しかし、澱みの魔獣であるならば少しは移動する筈である。だが、一向に動く気配がない。ワールドマップの、ズレなのだろうか?
いや、実際に見て調査する他は無い。
「ワールドマップ検索で確認したけれど、私達以外の冒険者を示す反応は無いみたいね」
俺の検索確認に、シルクが驚く。
「リリーって、そんな事まで出来るのね」
「まあ、一応はね」
俺は、念のために様々な対応策を講じることにした。
しかし、その前に気になる点がいくつかあった。
その一つは、魔法職のパッシブ能力にある向上スキル効果である。
聖女のパッシブスキルには、魔法スキルの効力50%アップがある。
そして賢者にも、同じくパッシブスキルで魔法スキルの威力100%アップがあった。
この場合、ゲームやアニメなどでは下位の向上効果が削除される又は統合される。
そしてその両方に当たらない場合は、進化という形で別のスキルへ変化する事が多かった。
しかし俺の場合、聖女や賢者の特殊パッシブスキルの一部である向上効果がどちらも変化又は削除又は進化していなかった。
と言うことは――考え方として、聖女又は賢者のそれぞれの固有スキルであると言うことだ。
しかし、その考え方も否定された。なぜか? それは、それぞれの職にも専用の向上パッシブスキルがあったからだ。
聖女の場合は、回復魔法や聖属性魔法に属する聖女の全魔法及び、回復系薬と聖属性道具の効果が2倍になる。
賢者の場合は、全属性魔法及び全特異特殊等、賢者の魔法と定義される、全ての威力が3倍になる。但し、威力の調整は可能である。
この、それぞれのパッシブスキルが俺のパッシブスキルに存在する。
これってもしかして、足し算して計算するの? いや、かけ算?
色々と、捉える事ができる説明文である。いやいや、もう何も言うまい。
身体が女神サラの身体だと言う時点で、可笑しい――しかも、限界突破している。スキルも、ぶっ壊れていて当然だよね。
魔法に関しては、考えるのをやめよう。うん、そうしよう。
それに、魔法の場合は最弱魔法を放って調査すれば分かる事だしね。
そんなことより、今はこの洞窟内で戦闘をする上での柔軟な対策である。
この大洞窟はかなり広いが、所々に狭い場所もある。
なので、武器を持たない状態でさえ対応可能な職を勘考した方が良いのは確かである。
また俺が勘考していると、スノーとアイビーが前足で現実世界へと引き戻そうとしていた。
咄嗟に回避しようとしたが、スノーとアイビーの肉球も気持ちが良いのである。
なので、耐えてスノー達の肉球の感触を確かめようとしてはみたものの、
「ひゃっ!」
予想してたとはいえ、やはりその触れている所はまだ主張するほどでもない膨らみなのでビクッとなってしまうのである。
「ごめんね、少し勘考していたの。スノー、アイビー、現実に引き戻してくれてありがとっ」
「うにゃん」
「ワン、ワフワフ」
『リリー様、喜んで頂いて嬉しいです』
邪な考えを持たない二匹にお礼を伝え、
「狭い場所での対策として、職を拳鬼にするね。なので、もう少し待っててね」
と、シルクとスノー達に伝えた。
シルクが静かなのは、先ほどからスノー達がシルクに俺特性のお菓子を食べさせているからである。
シルク用のお菓子、また作らないとソロソロ在庫が無くなってきたな……と考えつつ、俺は賢者から拳鬼に変更をおこなうべく【マウスLV1】で選んで【キーボードLV1】でエンター――
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。
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シルク「ねえ、リリー?」
リリー「どうしたの?」
シルク「正直に言うわ……あの服凄く可愛かったわ。リリー、あの服
どこに売っているの?」
リリー「えっと……貰い物だから」
シルク「……そう」
シルクが少し、嘆息を漏らしていた。
もしかしたら、シルクは着てみたかったのかもしれない。
確かに俺も、幼少期の頃はヒーローの着ていた服に憧れた。
シルクにとっても、美少女ヒーローが如何にも着ていそうな
この服は何か感じるものが有ったのかもしれない。
シルクのために、何か出来ることは無いかと勘考するリリー
であった。




