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新追加機能と、真の奇跡

 俺は宴を楽しみつつレベルアップの状態を確かめる為、スキルチェックを行う事にした。

 今までの権能に、新機能が追加されている――しかも、レベルがなかった筈の能力(スキル)にまでLVが追加されていた。

 おっ! アクティブやパッシブにも権能が移動できる。


 レベルアップ時に能力の一部開放って、これのことか? 

 ともあれ、俺はそれぞれをパッシブとアクティブスキルに振り分けることにした。

 先ずはアクティブだな。

 俺はアクティブスキルを呼び出すと、権能やスキルをセットしていった。


 【アクティブ】

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  異世界スキル


  ・マウス&・キーボードLV1


  特別スキル

 

  ・眷属間・従者・信者テレパシー

  ・従者及び信者間テレポート(管理者のみ)

  ・管理者権限スキル(特別召喚)

   スノー・フレーク【眷属】 ※命名及び変更可能

   【取得管理者権限にLV依存】

  

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 【聖女専用限界突破スキル】


   完全回復

   +

   →

   範囲完全回復

   - エリクサーレイン


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 【絶級シェフ限界突破スキル】


   味・盛り付けデザイン料理及び飲料水等自動変換 

   - 絶級料理変換


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――


 次はパッシブだ。

 俺はアクティブと同じように、パッシブスキルを呼び出すと権能やスキルをセットしていった。


 【パッシブ】

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 【聖女限界突破スキル】

   特殊

   -

   全聖女・限界突破魔法習得

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 【絶級シェフスキル】(絶級シェフの時のみ自動でパッシブに追加)

   -

   全スキルコンプリート

   食材の質向上

   食の自動温度調整

   食材及び料理鑑定

   アイテムボックス内の食材の質の向上


 【絶級シェフ限界突破スキル】

   他料理の質の向上

   - 絶級他料理自動向上(他職でも可能)


   特殊

   -

   全絶級シェフ・限界突破スキル習得

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  特別スキル


  ・文字言語自動変換LV1

   【管理者権限取得によりパッシブスキルに移動可能】

   新追加機能


  ・無限アイテムボックスLV1

   【管理者権限取得によりパッシブスキルに移動可能】

   新追加機能

    新入手物有り


  ・ワールドマップLV1

   【管理者権限取得によりパッシブスキルに移動可能】

   新追加機能


  リンクスキル


  ・管理者権限スキル(特別召喚)

   第一級上位管理者 サラティー・L・ホワイト・M・ライラック LV3

   により【分隊能力制限中】

  スノー・フレーク 【眷属】※命名及び変更可能

   新追加機能


  異世界隠しスキル


  ・限界突破LV1(管理者権限LV依存)

         【管理者権限取得によりパッシブスキルに移動可能】

   新追加機能 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――


 よし、これでわざわざ一部のスキル一覧を開けて使わなくて済むな。

 文字言語自動変換LV1 に新追加機能として種族間自動変換が付いた。

 種族間自動変換は、オンとオフ機能が有りかなり至便だ。

 今までは、言葉を発した者の言葉を知りたいと念じた場合【はい】【いいえ】が表示された。


 そして、【はい】を選ぶと、それ以降は自動で変換するようになる。

 でも新しい機能である種族間自動変換は――例えで言うと、人種のチェック欄に【全て】としてチェックをオンにすると、全ての人種の言葉を自動で変換してくれるのだ。

 勿論、人種の言葉自動変換は常にオンっと、これで人種の変換は念じなくて済む。


 更に嬉しい新追加機能は、眷属・従者・信者間テレパシーだ。

 これも、アクティブスキルに移動する事でいつでも使用可能だ。

 但し、詳細情報を確認するとスノー・フレークのみ送受信可能のようだ。

 つまり、スノーのみが近距離であっても遠距離であってもテレパシーとして話すことが可能となった。


 従者や信者であれば、テレパシーによる一方的な通信は可能らしい。

 つまり、従者や信者は俺からの言葉を近距離であっても遠距離であってもテレパシーとして聞くことが出来る。

 まあ、要するに女神の天啓や啓示と言った意味合いなのだろう。


 次に気になったのはパッシブに移動させた隠しスキルの限界突破LV1だ。

 初めはLV0で透明になり使用不可であったが……。

 俺はスキルのマウスLV1を表示の上に、そっと移動させると説明文が現れた。

 天狐八尾狐の姫の加護により、全てが神的向上され限界を突破する。

 成る程、限界突破LV0の事を聞いた時に、スノーが不明と言った理由が分かった気がする。

 そして、俺はこの名前を見て思い出した。



 【五歳の時に助けた、黄金の毛並みを持つ幼狐を……】

 【十歳になった時に見た、不思議な夢を……】



 あれ? アイテムボックスに、赤字で新の文字が浮かんでる? 

 確かに、食材や食器類を妖精料理人達から多量に貰ったから入れたけど――これは? 

 マウスLV1で、そっと上に持ってくると表示された。


 新追加機能 ⇖【詳細】

         自動整理及び、分別機能向上と自動取得

         倒した魔獣や魔物、取得物の仕分け機能

         【魔物等の自動解体機能】

          新入手物有り


 アイテムボックスの中を見てみると、多量の食材と食器類の他に幼狼の魂が四つ入っていた。

 これって、あのキメラの取得物? 

 アイビー曰く、キメラが確か二匹を食べて巨大化したと言っていた。

 そして村に入って、更に巨大化したって言う事は【魂】を食らって巨大化してたって事なのか? 


 幼狼雄リーダー。

 殺された二匹の雌幼狼。

 そして村で息絶えた一匹の雄幼狼。

 計四つの魂……。

 月狼の子孫である妖精狼(フェアリーウルフ)は、澱みの魔物にとって絶好の力を持つ魂だったのか? 

 俺は、スノーに『小声』で確認することにした。



『もしかして?』

『リリー様、どうかされました? うにゃん』



 スノーも周りを気にして俺の足元で聞いてきたので、モフモフしながら抱っこした。

 アイビーも周りの妖精狼(フェアリーウルフ)達も、お腹一杯で眠くなったのか寝息の音が聞こえていた。

 出来るだけ周りには聞こえない小声で話さないと、近くにいる赤ちゃん狼が起きてしまう。

 どうしよう……あっ! そう言えば新しいスキルで、テレパシーがあったな。

 眷属のスノーとだけ話せるようにしてっと。



 【【スキル 『眷属間テレパシー』】】



『「スノー、ちょっといい?」』

『「はい、リリー様。うにゃん」』



 確か――第一級上位管理者である女神サラは、真の勇者の身体(ウツワ)までは直ぐに創造する事ができる。

 ならば、第一級下位管理者となった俺にも――



『「もしかしてだけど、第一級下位管理者の能力を使用して幼狼の肉体を創造する事は可能なのかな?」』

『「王族は月狼の血を色濃く受け継いでいるので、今のリリー様ではまだ難しいです。うにゃん」』



 妖精狼(フェアリーウルフ)の内、王族はアイビーだけだ。

 つまり、何かがあった場合――俺の管理者能力で、アイビーの肉体を創造する事は今はまだ不可能ということか……

 よし、アイビーはシルクより大切にしよう。



『「それに無闇(ムヤミ)身体(ウツワ)の創造は推奨されません。うにゃん」』



 確かにポンポン好き勝手に創造なんてしてたら、暴君になりかねない。



『「ですが、リリー様の管理者能力を持ってすれば普通の幼狼位なら可能です。うにゃん」』



 え? 普通の幼狼できるんだ。

 モ、モフモフパラダイス……いかん、いかん。

 絶対にダメだ。俺の理性よくもったぞ。偉い! 



『「それに魂が無ければ、只の身体(ウツワ)です。うにゃん」』



 管理者ってやっぱり、神様なんだなとつくづく実感する……。



『「スノー。今回のキメラ騒動は、確か管理者案件よね?」』

『「はい。澱み……。この世に、存在してはならない物。うにゃん」』



 澱みって、この世界に存在してはならない物だったんだ。

 初めての世界で、俺よくそんな得体の知れない物を倒すことができたな。

 普通あり得ないだろ。もぉー女神サラ……今、何しているんだか? 



『「管理者案件で間違いないです。うにゃん」』

『「今さっきアイテムボックスを確認して、分かったのだけれど……恐らく、キメラを倒した時に自動入手されたモノだと思うの。そこにね、幼狼の魂が四つ入っていたの。これって……特別措置で、今回のみ幼狼四匹の身体(ウツワ)の創造と聖女限界突破スキルの一部で、生き返らせてはダメかな?」』

『「推奨は出来ませんが、リリー様がサラ様に代わって介入された案件です。うにゃん」』



 スノーの言葉を聞いて、俺は自信の罪悪感が少し晴れていく気がした。



『「リリー様の判断で宜しいかと思いますが、サラ様にご確認致しましょうか? うにゃん」』

『「お願いスノー。モフモフ達の幼狼が四匹も死ぬなんて……私が介入したのに我慢できない」』

『「――。――。……サラ様にかなり前から何度も連絡させて頂いているのですが、今回も全く応答がありません。うにゃん」』



 女神サラ、一体何やっているんだ。今、一番聞きたい事なのに。本当に、もぉー。



『「今回は、リリー様の判断に委ねます。うにゃん」』



 うわー――スノーにも、丸投げされた感があるんですけどぉー。

 でも、仕方が無いか……



『「身体(ウツワ)を創造されるのでしたら、管理者システムの中に創造が有ります。うにゃん」』



 管理者システム――実は正式に管理者になる前は、念じても反応しなかった。

 しかし、今は念じれば普通に反応する。

 ただ、完全開示はされず一部が使用可能である。

 その中の、一部を使用する。



『「管理者システム→創造ね」』

『「全生物一覧が有るので、点灯している妖精狼(フェアリーウルフ)の幼狼を選んで下さい。うにゃん」』



 俺は管理者システム→創造→全生物一覧→と進めていった。

 色々点灯している動物と、点灯していない物等を確認。

 その中から、妖精狼(フェアリーウルフ)→幼狼→お勧めの項目→魂に委ねる容姿を選択。

 同時に、聖女専用限界突破魔法スキルの一つ範囲完全死者蘇生――オーラ・エクステンシィブ・ブレッシング・リザレクションを選択。


 詳細情報


                  職業 聖女

                    ←  →⇖

 

 俺はアクティブスキルに聖女のスキルの一つ聖女専用限界突破――スキル【オーラ・エクステンシィブ・ブレッシング・リザレクション】を追加する。


 【アクティブ】                      

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 【聖女専用限界突破スキル】


   神聖範囲完全使者蘇生

   - オーラ・エクステンシィブ・ブレッシング・リザレクション

     ⇖【詳細】

       範囲指定した、死者の魂を身体(ウツワ)に戻す 


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 俺はアイビーをモフモフして撫でながら優しく起こす。

 起こす場合もモフモフを堪能して、モフモフチャージをするのも忘れないのは俺のポリシーだ。



「ねえアイビー、悪いけど起きてくれるかな?」

「ファー、クウーン? ワン」

『ファー、何か御用でしょうか? 女神様』



 寝起きのアイビー、超可愛い……でも今は、愛らしいアイビーにウットリしている場合では無い。

 俺は頭を振り、邪念を取り払うと――



「アイビー眠い所、ゴメンね。死んだ幼狼達四匹を、生き返らせる事が出来るかもしれないの。だから、妖精狼(フェアリーウルフ)の長老達を連れてきてもらっても良いかな?」

「ワン、ワン? ワオーン、ワンワン、ワオーン!」

『女神様、本当ですか? 直ぐに長老を呼んで、周りの大人達を起こします!』



 アイビーは直ぐに走り出し長老を連れてくると、周りのモフモフの妖精狼(フェアリーウルフ)の大人達も全て噛みついて起こしだした。

 周りの妖精狼(フェアリーウルフ)の大人たちは、何事かと言って起きだす。

 アイビーが皆の視線を集中させる様に、俺の周りを走り出し目の前に伏せた。

 長老と大人の妖精狼(フェアリーウルフ)達に、俺は事情を説明する。


 すると、皆驚愕してその場にアイビーの様に伏せた。

 俺は管理者システムを使い四匹の幼狼の身体(ウツワ)を創造する。

 俺が四匹の幼狼の身体(ウツワ)を創造していると、情報を得た妖精王や妖精達がやってきた。

 俺は管理者システムで創造した幼狼四匹の身体(ウツワ)に手を翳すとスキルを口にする。



「【【オーラ・エクステンシィブ・ブレッシング・リザレクション】】」



 深々とした夜に、温かく眩い光が天よりオーロラと共に舞いおりる。

 眩い光は四匹の幼狼を包み込むと、光がより一層照らされ光が消えた瞬間に四匹の幼狼は次々と目を覚ます。

 幼狼リーダーの身体(カラダ)が、温もりを取り戻し――



「ワン、クーン?」

『僕は、一体?』



 次に、お嬢様気取りの雌幼狼が双眸を瞬かせる――



「ワフ? クウーン、クーン?」

『え? わたくし達は、死んだはずでは?』



 そして、お姉様幼狼に憧れている雌幼狼が立ち上がり――



「ワン? ワン、クーン……クウーン。ワン!」

『え? わたしは、お姉様と……生きている。お姉様!』



 最後に、一番おチビな雄幼狼が戯けた表情で目を覚ます――



「クーン? クウーン? ワン?」

『あれ? 僕、生きてるのぉー? 何でぇー?』



 感動の再開を果たした四匹の幼狼とアイビー――それに、それぞれの親の妖精狼(フェアリーウルフ)達は、泣いて顔をなめ合い興奮覚めあらずに夜明けまで宴が続く……。

 それにしても、この聖女の魔法――様々な物語やアニメでは、物語の主人公が苦労して最終段階で手にする神の奇跡のような魔法だよな……



「――――。――――。――――」



 よく考えたら、第一級下位管理者って神様でした。

 よし、考えないようにしよう。そうしよう……

 そして俺は、モフモフ達や妖精達に囲まれ次の日を迎えるのだった。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

誤字脱字をご報告下さる皆様方も、本当に感謝致します。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

アイビー「ワン、ワオーン……ワフ、ワフ」

『訳 女神様、僕の友達を生き返らせてくれた事……心から感謝します』

リリー「アイビー、喜んでくれて嬉しいわ」

リリー ふー……どうやら懸念材料だったアイビーの匂い事件。これで

    挽回できただろう。

アイビー「ワン、ワオーン」

『訳 女神様、大好き』

システム アイビーの好感度が上昇しました。

システム ヒント:プレゼントをすると、好感度が急上昇します。

リリー ……システムさん余計なお世話です。って言うかゲームかよ! 

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