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秘密の恋人  作者: 峪明博
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転校生

加奈の数少ない友達、皆沢晴美と加奈が二人で話していた。

皆沢は地味めだけど、明るく優しい女子である。

「ねぇ、加奈聞いてよ。うちの弟がね~、私にちょっかいだしてくるの~。」

「中二だっけ?」

「もう中学きて、思春期来てるのに、まだ姉ちゃん、姉ちゃん五月蠅いの。」

「あら、可愛いじゃない。」

「そうなんだけど、甘えん坊なの。」

満更でもなさそうに皆沢は言った。

「席に着けー。」

担任が来た。

「早速だが、転校生を紹介する。ほら入って来なさい。」

入って来た女子は綺麗な子だった。

「おー。」

「可愛い。」

と声が上がる一方で勇二はギョッとした。

「ま・・・円佳!」

「よっ!」

円佳こと、江森円佳が勇二に言った。周りはざわざわした。

「江森円佳です。宜しくお願いします。」

江森は席に着いた。

休み時間。

「小林君とはどういう関係なの?」

「親同士が同級生でさ、その関係で知ってるの。」

「どこから来たの?」

「徳島県。」

「遠いね。」

「四国だね。」

等と話しが盛り上がった。

「勇ちゃん。ちょっと来て。」

「どうした?」

(勇ちゃん?!)

「ここの校舎案内して。」

「ああ、いいよ。」

(いいの??)

江森と勇二が話終えた後勇二が席に戻ると睨みつける加奈の顔があった。

勇二はギクッとした。

(えっ、なんか悪いことしたかな。)

昼休み。勇二は江森を連れて校舎を案内した。

「これで終わり。」

「はい、有難う。」

「じゃあ、急いでクラスに戻ろう。昼ご飯食べないと。」

「ok。」

二人はクラスに戻った。

「どう一緒に昼ご飯食べる?」

「いや、時間ないから一人で食う。」

「えぇ、女子を一人で食わす気?」

「分かった、分かった。椅子貸すからそこで食え。」

「ちぇー、ケチ~。」

そして、二人は急いで食べた。一人地味な女子が本を読まず、じーっとその席の方を見ながら。

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