プロローグ
ほんとにプロの小説家は尊敬してる。もっと勉強して語彙力を増やさなければ!!
楽しんでくれたらうれしいです!!!!
この世界とは違う、もっとずっと遠くの世界。そこは現代の若者がいかにも喜びそうな、ファンタジーがあふれかえっている夢や希望があふれかえっている世界。そんなものは《フィクション》でありまた《幻想》でしかないのだ。そこはこの世界よりかは単純にできている。強者が上に立つ。ただそれだけだ。単純だからこそ汚れ切っている。
そんな世界の、ある小さな村で1人の青年が磔にされていた。その青年の中では、絶望と憎悪、怒りといった、黒いドロドロとしたものがあふれ出ていた。
青年の周りにいる村人が石を投げてくる。訳2,30人ほどだ。その中には、怒りを覚えているもの、憎悪に身を任せているもの、面白みたさに近寄ってくるもの、嘲笑するもの。ここに青年を助けんとする悪魔的行動をとる者はいない。
青年は自分の間を利に集まっている人を見下ろす。そこには昨晩一緒に酒を飲んだ気さくな男たちや、宿を貸してくれた親切だったおばさんもいた。なんでこんな奴らと仲良くできるなんて思ってたんだ?なんで仲良くなろうと思った?本当にクソくらえだ。
青年は昨日の自分に人生で最大の嫌悪感を抱いていた。そして村人たちにはそれ以上の怒りがあふれていた。今すぐにでも殺したい。そんな感情が強くなっていくが、そんな力はない。青年はまだ弱いのだ。こんな人数勝てるわけがない。冒険者のような戦い慣れていそうな人もいる。自分ではどうにもできない...悔しい。青年がこの状況に至って最初に思ったことがそれだった。自分の手で解決できないのが悔しい。理不尽に巻き込まれることが悔しい。もっと自分に力があれば...!
悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい...!!
だが、その間にも理不尽は進んでいく。徐々に青年の命を削り取っていく。
もう何も考えることができず、意識が朦朧として今にも気絶しそうになった時、自分の目の前に誰かが落ちてきた。
「これは貸しだ。よく生きているな、お前」
目の前には銀髪の美少女が立っていた。青年にはその後ろ姿はとても大きく感じられた。
そして蹂躙が始まった。
◇
休み時間の学校、教室では主に3つのグループに分かれている。
1つ目がクラスの中心の男女とその取り巻き。この男女混合グループがクラスを動かす。悪い方向にも、いい方向にも。そうしてやかましい...改めてにぎやかである。
2つ目が男女が別で固まっているグループ。たぶん、互いの趣味があっているのだと思う。単純に同性同士で遊んだりするほうが面白いという理由だったりもする。
3つ目が教室に1人でひっそりと座っているグループというか人達。
僕こと影島慧斗。高校2年生。両親は僕が小さいときに事故で死んでしまっている。中学まで親戚の家で育ててもらって、高校からは珍しく1人暮らしだ。まぁ、そんなことは置いといて。
僕がどのグループに属しているかというと、最後者。そう俗にいうモブというやつである。え?名前の漢字は主人公みたいにかっこいいのに?だって?うるせぇ!好きでこの名前になったんじゃあない。というかそれ結構気にしてるからいわないで。おねがいします。何でもしますから。(なんでもするとは言ってない)
しかし、モブはモブでも好きでなっているから別にいい。負け惜しみじゃない。ないったらない。
◇
朝、いつも通りに授業が始まる5分前にクラスに入る。5分前。なんていい時間なんだろう。早すぎず、遅すぎず、絶妙な時間だ。特に目立ちたくないモブの俺にとっては。
席について授業が始まるまで準備をして待つ。これもいつも通りだ。
しかし授業の時間が来ても一向に先生が来る気配がない。クラスメートが騒ぎ出した。ゲームしているもの、席を立って友達と話しているもの、それぞれだ。僕?教科書とにらめっこしてますが何か?むしろ教科書と喋っているといっても過言じゃない。過言でした。
とか考えていたら
「先生来ないから俺が呼びに行ってくる」
「じゃあ私も行くわ。一応学級委員だし」
最初に発言した男の名前は竜ヶ峰光輝。とてつもないイケメンでカリスマ性がすごい。女子からの人気もすごい(語彙力)。本当に何でもできる。まさに主人公みたいなやつだ。
2人目の女子の名前は雨宮雫。これまたポニーテールが似合う。クールビューティ系美女だ。きっとアニメや漫画などでいうヒロインポジだろう。モブとは無縁だ。
普通なら先生を呼んでほしくないなど文句が出るが、この2人が言うと多少目に不安が残るが、文句もいわずに納得する。逆らったらやばいってこともあるんだけど。
「なんでドアが開かないんだ?なんなんだよ。こんな時に限って壊れたのか?雨宮!前のドアひらくか?」
「いいえ!ひらかないわ。両方のドアが同時に壊れるっておかしくない?なんだか嫌な予感がするのだけれど。」
「おい。これ窓も開かないぞ!なんでだ?いたずらか何かならうっとしいからやめろ!」
「一応確認してみたけれど運動場側の窓もあかないわ!意味が分からない」
教室のドアや窓がどうやってもあかないらしい。教室の中がプチパニック状態だ。僕は座ったままだったけど内心めちゃくちゃ焦っていた。モブにとってそんな大イベント無縁だもの!仕方ないじゃないか!
そしてパニックが頂点に達したころ1人の男子が
「おい!窓壊したらいいじゃないか!椅子をぶつけてみようぜ!」
なんてことを言い出した。
今思えばなんでこの発想が出たのか、そしてそれを容認したのか、きっとパニックになりすぎて思考力が低下していたからだと思う。
「そうだな...よし俺がやるからみんな下がっててくれ。ガラスの破片は危ないからな」
竜ヶ峰のやつが名乗りを上げた。
そして椅子を持ち上げて窓に投げつけようとした瞬間、ふと名にお思ったのか僕は教室の天井を見た。その時は思わず息をのんだ。何せそこに魔法陣(仮)があって、消えたと思ったら教室のひびが入ったのだから。
椅子と窓がぶつかった瞬間、世界が割れた。何の比喩でもなくそのまんまの意味で。
一瞬の浮遊感を感じた後、意識を失った。
◇
ここはどこだ?さっきまで教室にいて...それで...あれ?僕の体どうなってんの?
白い空間の中自分の体が浮いているのが見える。顔まではっきりと。ゲームでいう3人称視点みたいな感じだ。僕はこれが幽体離脱かぁとのんきなこと思っていた。死ぬときってこんな感じなのだろうと他人事のようだった。自分のが寝ているのを見るのってなかなかにシュールだ。
ふと周りに目を向けると、どこからやってきたのか、どうやってそこまで近づいてきたのか、黒い霧が迫ってきていた。なんだか禍々しい。
僕は直感でこの霧はやばいと分かった。なんとか自分お体に近づけさせまいとするが体が動かなかった。
黒い霧が僕(体)に吸い込まれるように入っていく。突然僕(体)が苦しい始めた。そしてすべての霧が入りきった瞬間、僕の体が...
内部からはじけ飛ぶように爆発した。
感想なアドバイス待ってます。頑張りますので!