表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄金の魔女王  作者: 釣り師
67/92

第67話 金貨10tずつ山分けだ。

やっと、籾摺りも終わり

秋の稲刈り作業完全終了です。

もっと、ストーリー進んでくれないと

悪魔の出番が来ないので、つらい。

 山小屋に帰り昼食を済ませた私たちは、獲物の分配の話し合いをする。山小屋の

前にテーブルを置いて紅茶とケーキを全員分出して、まず、赤竜とサイクロプスの

素材収入については、ハンターギルドでの査定をしなければ決まらないので、赤竜

が集めてあった金貨と宝玉の分配を決めることにした。金貨は5等分に異空間収納

で分けたのを目の前の空き地に一人分出してみる。10t近い金貨の山が出来た。

これでは、オグリオ氏もキャスルさんも持ち帰れないので、私が予備に作って有っ

た獲物袋を2個出して、二人に進呈した。獲物袋の異空間収納の容量は使用者の魔

力に左右されるので、二人にまず10tの金貨を収納して貰う。Sランクハンター

のキャスルさんは余裕で収納できたが、オグリオ氏は10tの金貨で殆ど満杯状態

になってしまった。先に言っておくが、オグリオ氏は、公務中につき、全ての報酬

は辞退すると、強くいったが、赤竜のため込んだ金貨や、宝玉は5等分するのが当

然だと言うキャスルさんや私の意見を受け入れた。その結果、金貨と宝玉をこの山

小屋で、分けてしまう事になったのだ。宝玉はそれぞれ同じ物が有るわけではない

ので、全て目の前の空き地に出してみた。結局分けようがないので、好きなものを

好きなだけ取ってくれるように頼んだ。オグリオ氏は10個程の大きめの宝石を獲

物袋に入れてもう良いというし、キャスルさんに至っては獲物袋の代金に充てて下

さいなんて言い出して、なかなか取らないので、手頃な宝石を無理矢理100キロ

ほど入れさせた。後は光り物大好きなママとポリーさんに鑑定して貰うことにして

私の異空間収納に戻した。さあエデンに帰ろうと言うことになって、キャスルさん

が乗ってきた馬が問題になる。一緒に帰るなら転移魔法ですぐに帰れるのだが、馬

は今まで、転移させたことが無く、一緒にはつれて行けないと言うと、キャスルさ

んが一人馬で帰ろうかと言うので、それでは報告が遅れるため、5人一緒に転移し

て帰りたかった。そこで、エルナ村まで馬を連れて行き、今度村からエデンに用が

できた時に、乗ってきてもらうように話をつけた。それから直ぐに5人で転移して

エデンに帰り着く。まだ2時ぐらいなので、全員でハンターギルドを目指す。


 ハンターギルドに入ると、直ぐにギルドマスターの部屋に案内される。キーマさ

んがキャスルさんに抱きついて、無事を喜んだ。本当に心配していたようで、キー

マさんが落ち着くのに少し時間が掛かったが、ようやく落ち着いてくれたところで、

ソファーに座りキャスルさんに報告をして貰う。

 「元凶は、竜王さまが討伐依頼されていた赤竜でした。エルナ山の山頂の洞窟に

 住み着き、サイクロプスを眷属として操って、他の魔獣を狩っていたようです。

 操られていたサイクロプスは特異種化しており、6mの巨体と、炎の魔法を使っ

 ていました。5匹集団で行動していたので、全て5人で討伐しましたが、そこに

 赤竜が飛んで来たため、全員で攻撃して仕留めることが出来ました。以上が、最

 近のエルナ山から高ランク魔物が出てきていた原因であると判断します。」

 キャスルさんの報告を聞いたキーマさんが、

 「竜王さまの討伐依頼って何よ、家のギルドは聞いてないよ。」というので私が

 「キートのハンターギルドに依頼されているそうです。母からの連絡で解りまし

 た。何でも竜王さまの支配地で一騒動起こして、逃げてきたようです。キートの

 ハンターギルドでも2人のSランクハンターに討伐依頼を出して、魔族界を捜索

 していたそうです。エルナ山にいると言ったら、そちらで処理してねって言われ

 ました。」と補足する。「じゃあ、ちょっと待っててくれる。キートのギルドマ

 スターに連絡して、その討伐依頼を回してもらうわ。あんた達仕留めちゃったん

 でしょう。」とキーマさんが言うので、5人とも頷く。急いで通信設備のある部

 屋に向かうキーマさんを見送り私たちはソファーに身体を預けた。


 しばらく待っているとキーマさんが帰って来た。

 「今、キートのギルドマスターと通信魔道具で話して来たんだけど、達成報告は

 キートのギルドから竜王さまに送信してくれたわ。で、討伐報酬は竜王軍の兵達

 が、持ってエデンのハンターギルドに来てくれるので、その時、赤竜の首か、魔

 石を、証拠として提出して欲しいそうよ。有るの?」と言うので、「有るよ。」

 と私がニヒルに答えたが、誰にも受けなかった。ショックを隠して、

 「で、いつ頃こちらに来るのかなあ?」と聞くと、「飛行時間が8時間ほど掛か

 るそうだから、明日朝8時の約束をして置いたわ。」とキーマさんが教えてくれ

 た。「それじゃ、今日はサイクロプスだけ引き取って貰って、赤竜は明日の朝に

 見て貰いましょうか。」皆に私が言うと、賛成してくれた。全員で直ぐに解体場

 に行きサイクロプス4体を出して買い取り査定してもらう。サイクロプス自体は

 肉は食べられないし、皮も価値がない。唯一一つしか無い目玉が錬金術の素材と

 して高価な事と、魔石の価格だけと言われ、4体合計で、金貨40枚になっただ

 けだ。各自10tの金貨を受け取った後では何とも言えない金額であった。エル

 ナ山の調査依頼は完了したと判断され金貨500枚が支払われた。公務中のオグ

 リオ氏が辞退しているので、私たち3人は金貨330枚いただき、残り210枚

 をキャスルさんが受け取った。明日の朝8時にギルドに来る事を約束し、今日は

 宿泊施設に帰ることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ