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黄金の魔女王  作者: 釣り師
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第66話 ネタばらし

 「キャスルさん、凄いですね。復帰後、最初の獲物がA+++の赤竜なんて、竜

 王の報酬が何なのか楽しみですね。」と私が言うと、キャスルさんが慌てて、

 「これは、この5人の共同討伐です。それより、先程赤竜に思念を送っていた内

 容どう言う事ですか? 何故アリアナ様が、あの赤竜の名や、竜王の討伐依頼の

 対象だと知っていたんですか?」どうも、赤竜だけに投げつけたつもりが、皆に

 も聞こえたようで、全員、私の説明を待っている。

 「簡単な話よ、崖の上に上った時、ママに赤竜の弱点を聞こうと思念通話したの。

 そしたら、ママとポリーさんも指名依頼で、赤竜を探していた訳、で、こちらの

 状況を言ったら、竜王様の討伐依頼の内容を教えてくれた訳。こっちへ来るか聞

 いたら、あんた達に任す。山の中探し回って疲れたから、屋敷に帰って寝るって

 言ってた。」「何だ、ママから聞いたのか?」とクロシアが納得する。

 「でも、あの赤竜だけど、竜王の眷属の中でも、血統は良いらしいよ、何事も無

 く竜王の元で育っていたら、側近に成る程の血統なんだって。なのに、幼竜の段

 階で、自分の特異能力に目覚め、他の竜を支配できることに目覚めてから、自分

 の親や親族を操って、クーデターを起こそうとしたんだって。計画が幼稚で雑だ

 ったために未遂で一網打尽になったんだけど、全員を操っていたのが、幼竜のダ

 グラーだと判明して、親族は許されたけれど、母竜とダグラーは竜の里を追放さ

 れたのが、500年前だったそうよ。あ!父竜はクーデターの先頭に立ってたの

 で、竜王に討たれたそうよ。でも、死ぬ前に自分が、息子ダグラーに操られてい

 た事に気付いて、竜王に謝罪して死んでいったらしいわ。何でもダグラーの炎を

 纏わされると、意識をダグラーに支配される能力なんだって。だから、奴の炎の

 攻撃は、私の完全障壁で誰にも届かないようにアリアナも頑張ったのです。もっ

 と褒めてくれて良いのよ。」と私が言うと、シロエの蹴りが乙女の額に炸裂した。

 「何が、頑張ったのよだ。私とクロシアに翼を切りに行かせた時、そんな話は聞

 いてないよ。もし、私たちが奴の炎を浴びていたらどうするつもりよ。」とシロ

 エが怒るが「痛いなあ、あんたは透明化して気配遮断で忍び寄るし、クロシアに

 いたっては短距離転移で翼に辿り着くんだもいの、心配なんて、へ、、ちょっと

 待った小太刀から手を離そう、話せば解り合えるから、」やばいなんて物じゃ無

 い。二人が、小太刀に手を掛けて睨んでる。キャスルさんとオグリオ氏が間に入

 って二人を宥めてくれている。なんでこんなに短気に育ったんだろう。肉や魚ば

 かり食べるからいけないんだ。よし、もっと野菜を沢山食べさせよう。うん、そ

 うしようと決意する私だった。姉妹漫才はこの辺にしといて、本題に入ろう。

 「キャスルさん、赤竜は素材の宝庫よね。このまま持って帰る?」と聞くと、

 「勿論です。出来ますか?」と聞いて来たので、獲物袋に収納してみせる。

 「サイクロプスはどうします。赤竜が死んじゃったので、只のCランクのサイク

 ロプスに戻っちゃたんだけど。」と言うと、皆驚いて、崖の下を覗く。当然、6

 mは有った身体が、3mサイズの標準なサイクロプスの死体が4体横たわってい

 た。1体はキャスルさんが細切れにしてしまったので、肉片だけで回収のしよう

 がない。「Cランクモンスターですから、結構良い値段になりますよ。」とオグ

 リオ氏が言うのでシロエに頼んで獲物袋に収納してきてもらう。

 「ところで、ドラゴンて光り物を集める習性が有りましたよね。赤竜が、塒にし

 ていた山頂の洞窟は調べる価値があると思うんですけど。」と私が言えば、全員

 頷いて賛成してくれた。5人で山頂の洞窟に飛んでいく。赤竜が寝ていただけに

 結構大きな洞窟だ。全員で中に入って行くと、やはり集めてました。寝床が金貨

 を敷き詰めた絨毯のようです。簡単に言うと、25mプール2個分の面積に金貨

 が敷き詰められて居るのです。しかも、全て人間界の国々で使用されている金貨

 で、ワグル帝国の金貨が一番多いみたいです。私はこの時、赤竜良くやったと心

 で褒めてしまいました。宝石類も結構な量が山積みになっており一つの王国の宝

 物庫では太刀打ち出来ない量です。オグリオ氏は座り込んでしまい、キャスルさ

 んは、口を開けて呆然としています。これは、後で分けやすいように、私の異空

 間収納に全量収納していきます。宝石の山も、金貨のプールも収納してしまうと、

 奥にまだ何か有ります。皆で進んで行くと、武具の山が有りました。赤竜と戦っ

 た人間達のものと思われますが、余りに痛んでおり、剣も鋼鉄製が殆どで回収の

 価値無しと私は判断したのですが、キャスルさんが、全て回収して欲しいと言う

 ので獲物袋に回収しました。他に何かないか手分けして探してみたが、もう何も

 見つけられないので、全員で山小屋まで転移して、昼食にする事にしました。 

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