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黄金の魔女王  作者: 釣り師
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第52話 ハイエルフの長老ズッコイ

こつこつ書き

こつこつ投稿 

これからもこんな感じで書けるかな。なかなか進まないストーリー

に切れないで下さい。本人が切れそう

 女王謁見の次の日は、オグリオ氏の案内で、長老評議会に表敬訪問する予定にな

っていた。また、朝からドレス姿の3姉妹は、オグリオ氏と向い合い馬車のシート

に身を沈めていた。父イルシャは、友好国と現状の認識を統一するため、今日も、

女王と一緒に一日会議があるらしい。首薙ぎ公子がいつまで我慢できるか、クロシ

アとシロエの3人で賭けをすることにした。クロシアは、明日一日が限度といい、

シロエはあと三日と断定した。私は、実の父親なんだから、せめて一週間は我慢す

る、いや我慢して欲しいので、一週間に賭けている。勿論、父には内緒で。


 「アリアナ様、今日は、お嬢様方には、城の向かいにある長老評議会の議事堂に

 ご案内させていただきます。そこで、筆頭長老の父オスマ・ロカに会って頂きま

 す。」オグリオの言葉に、

 「オグリオ様、私たちが議会に行っても意味がないように思いますが、どうすれ

 ば良いのか教えてくれませんか?」と私が口を挟むと、

 「いえいえ、お嬢様方3人のお姿を見せるだけで、長老達は安心すると思います

 よ。世界樹がお招きした方々に会えただけで、彼らには充分だと思います。只、

 にっこり微笑んでいてくださればよろしいかと。」

 前世で、じいさんだった私は、元々、他の老人との付き合いは一切せず、クロと

シロと一緒に紀州南部の山中にログハウスを買って、自然の恵みを満喫する生活を

謳歌していたので、老人相手は苦手だった。獣人として生まれ変わりクロシアとシ

ロエとなった二人は、相手の私が老人だったので、抵抗はないようだが。

 「ところで、パパに私たちがハンターギルドから指名依頼を受けさせないように

 言ったのは、オグリオさんよね。」と確認すると、慌ててオグリオ氏が、

 「いえいえ、指名依頼を受けさせないようになどと、言っておりません。只、世

 界樹がお招きした方々を護衛するのも我々の務めです。それゆえ、魔物狩り等に

 出かけられるときには、我々もご一緒させて頂きたいとお願いしました。」

 「解った、じゃあ、私たちと一緒にギルドの依頼を受ければ良いのね。世界樹祭

 まで明日から一週間の期間が空くから、今日の帰りにハンターギルドに寄って、

 面白い依頼がないか一緒に探してね。私はいいんだけど、妹達が退屈がるのよ。」

 と、それとなくクロシアとシロエの所為にして魔物狩りを認めさせる。

 そんな話をしていたら、馬車は議事堂に着いていた。馬車を降り、オグリオ氏の

案内で、評議会議事堂に入っていく。ニューセルムの施政議会と同じような造りだ

なあと、思いながら議事堂の中を見学しながら進んで行く。3階の執務室のような

部屋に通され中にはいると、どう見ても30代の働き盛りにしか見えないおじさん

が、出迎えてくれる。オグリオ氏によく似ているが、まさかと思っていたら、

 「ようこそ、アリアナ様、クロシア様、シロエ様、私が、オスマ・ロカ、そこの

 オグリオの父親です。」と挨拶されてしまった。ハイエルフ、ズッコイと声が出

そうになるのを、必至で抑え、

 「はじめまして、アリアナです。こちらが、妹のクロシアとシロエです。」合わ

 せてクロシアとシロエが、ラフィーナル婦人の指導よろしく、優雅にお辞儀する。

 「筆頭長老様ときいていましたので、あまりにお若くびっくりしました。」正直

 な気持ちが思わず出てしまう。

 応接セットに案内され、ソファーに座ると、オスマ・ロカ氏から、

 「御三方には、これから議事場にご案内しますので、私が紹介しましたら、先程

 のように、お辞儀をしていただきたいのです。今まで、エデンのハイエルフは、

 魔族界の如何なる国とも交誼を持ったことがございません。今回はじめて、クミ

 ロワ大公国とよしみを結ぶことができました。だが、長老達の中には、いまだ魔

 族界に抵抗のある方が居るようです。そこで、今回態々、クミロワ大公のお孫様

 方に、エデンを訪問していただいた訳です。その可愛らしいお姿を、頭の固い長

 老達に見せていただくことで、いままでの変な誤解は無くなるものと考えます。」

 「解りました。お供します。」私たちは、オスマ・ロカ氏について議事場に向か

 った。姿かたちの若々しい長老達の前で、お辞儀をして本日のノルマは達成した。

 すぐに、オグリオ氏とハンターギルドに向かう。さすがに議事堂内で忍び装束に

着替えるわけにもいかず、オグリオ氏には御者席に出てもらい、馬車のなかで忍び

装束に着替えた。ハンターギルドにはすぐ着いたので、ここで迎えの馬車には帰っ

てもらい、オグリオ氏と一緒にハンターギルドの建物に入っていく。

 すぐにキャスルさんの受付に行くと、

 「忍者3姉妹のみなさま、オーガの解体は終わっていますよ、解体場で肉を引き

 取ってくださいね。その時に解体主任から、買い取り表を貰って来て下さい。解

 体手数料と相殺させていただきますが、差額のお支払いをいたします。」と聞い

て、全員で解体場に向かい、低温倉庫内に保管されていた49匹のオーガの肉と、

1匹の上位種の肉を獲物袋に収納する。私一人の獲物袋に余裕で収納してしまった

ために、オグリオ氏が口を開けて驚いていたが、無視する。解体主任に買い取り表

をもらい、すぐさまキャスルさんに提出する。オーガの魔石で金貨52枚、皮と爪

で金貨26枚 合計78枚 解体手数料 金貨-51枚で差し引き 金貨27枚の

収入となった。お金を受け取り、キャスルさんにおもしろそうな依頼がないか聞い

てみると、キーマギルドマスターが何かあるようなので、2階のギルドマスターの

部屋に案内してもらう。当然、オグルオ氏もついてくる。不審そうにキャスルさん

に睨まれながら。ちょっとかわいそうになった。


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