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黄金の魔女王  作者: 釣り師
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第46話 エデンのハンターギルド

はじめての一日三話アップ出来ました。ギリギリだけど

 エデンのハンターギルドに入ってみる。受付に行き、訓練場の場所を聞くと、受

付担当のエルフのお姉さんがギルドカードの提示を求めたので、3人揃って提示す

る。「ええぇぇ、Aランクハンターなんですか?」受付嬢の声が響き渡る。その場

にいたハンターたちが、振り返り私たち3人を見詰める。10才の三人の娘が、A

ランクのハンターと解り、畏敬と疑いの視線が集中した。再度、訓練場を使わせて

もらえるのか確認すると、「ご案内します。」と受付ブースから出てきて奥の方に

案内してくれる。ついていくと、ギルドの建屋を抜け、円形ドームの建物に案内さ

れた。中は、周囲を5mほどの外周にして、休憩や見学ができるスペースを作って

いる。その内側が、訓練用のグランドになっている。境界は柵と魔法障壁で保護さ

れているようなので、少しくらい暴れても大丈夫かなという程度だ。受付嬢に礼を

いって、早速中に入る。他に訓練しているハンターはいないので、早速小太刀の木

刀を3本出して、1本づつ二人に渡し、シロエとクロシアの二人対私の模擬近接戦

を開始する。魔法は封印し剣術のみの戦いを開始した。受付嬢は、私たちの訓練を

見たいのか、まだ外周に留まっているが、その他にも、外周を埋め尽くす位のハン

ター達が、見学しようと集まっていた。身体強化以外の魔法は封印しているから、

多分、障壁を破ってしまうことは無いと思い、軽くチャンバラを始めた。最初はお

腹がいっぱいの状態だったためか、ゆっくりと二人交互に撃ちかかってきたが、す

ぐに気分が乗ってきたようで、本来のスピードで襲い掛かってきだした。直径50

m程度の円形グランドの中を縦横無尽に駆け回り、小太刀と小太刀の打撃音が響き

わたる。その衝撃が時たま魔法障壁を震わす。1時間弱模擬戦をしたおかげで、お

腹もほぐれたので、終了させようとしたが、二人の目が、一発打ち込むまで止める

かと主張している。瞬時に影縛りを掛け、拘束して頭を冷やさせる。すぐに戦闘モ

ードから通常モードになったので、影縛りを解き、グランドの出口に向かう。しか

し木刀での訓練でしかなかったが、衝撃によりいたるところでグランドが抉れ、切

れ込み賛嘆な状況になっていた。しかたないので、大地に手を当て土魔法で元の状

態に戻す。3人でグランドから外周スペースに出ると、先ほどの受付嬢と、もう一

人の豹人族の女性が待っていた。

 「先ほど案内させて頂きました受付担当のキャスルです。どうしてもお願いした

 いことが有りまして、ここにおりますギルドマスターのキーマと訓練が終わるの

 をお待ちしていました。」「ニューセルムのAランクハンターチーム忍者3姉妹

 ですね。私がエデンのギルドマスターを努めますキーマと申します。この度、皆

 様がこのエデンにおられる事を知り、お願いがあってお待ちしていました。詳し

 くは、私の部屋で説明させて頂きたく思いますので、ご一緒して頂けますか?」

 と、丁寧に尋ねられたので、クロシアとシロエの同意を得て、了承する。

 二人についてギルドの建屋に戻り、2階のギルドマスターの部屋に案内される。


 「ああ、そのソファーにかけて下さい。キャスル、紅茶を持って来て下さい。」

 キャスルさんに指示を出し、私達3姉妹の正面にキーマさんが座る。すぐにキャ

スルさんが、紅茶を持って来てくれた。4人の前にカップを並べ、キーマさんの隣

に座る。それを待っていたように、唐突にキーマさんが聞いてくる。

 「忍者3姉妹の皆さんは、オーガと戦った経験はおありですか?」

 「いえ、まだオーガは仕留めていません。でもオーガなんてCランクモンスター

 ですよ。10匹以上の群れで、Bランク扱いだったと思いますが。」

 私が答えると、

 「はい、その通りです。しかし、上位種に統率された50匹のオーガの群れはA

 ランクでもSランクに近いA+で評価されています。そんな群れが、このキャス

 ルの故郷、エルナ村の北側の山裾に住み着きました。3週間前の事です。エデン

 のハンターギルドに在籍していた5人のAランクハンターと20人のBランクハ

 ンターで討伐隊を組織し、2週間前に出発しましたが、以来連絡が取れません。

 多分、全滅したと思われます。エルナ村の住民は3週間前から避難しており、討

 伐隊の消息を確認するすべがない状況なのです。私はある近衛隊の隊長から、ニ

 ューセルムの忍者3姉妹というハンターチームは、Aランクではあるが、実力は

 既にSランクに相応しいハンターチームと聞きました。只、10才の少女3人の

 チームと聞いて首を傾げていたのですが、先程の訓練の様子から近衛隊隊長の言

 葉は本当だったことを知りました。そこで、忍者3姉妹の皆さんに指名依頼をし

 たいと思います。上位種を含む50匹のオーガの群れの殲滅です。討伐報酬は、

 金貨1,000枚を用意しています。いかがですか?」藁をも掴むようなギルド

 マスターの要請に、「どの位の距離にいるの?」と質問すると、「はい、エデン

 より北へ120キロの所にある村と同名のエルナ山の山裾です。」とキャスルさ

 んが答えてくれた。私は頭の中で『120キロならフライで往復2時間で、今は

 まだお昼前だから、オーガ50匹を料理するのに2時間もいらないから楽勝か』

 と、計算した。「いいよ、じゃあちょっと行ってくる。」と私が答え、3人立ち

 上がる。あまりにも簡単に受けてくたので、驚いているギルドマスターと受付嬢

 を残し、私達はエデンの北門を目指し走った。

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