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黄金の魔女王  作者: 釣り師
28/92

第28話 初めての馬車の旅③

少し読みやすくなってませんか?

書いてる本人には解りませんが、

読みやすくするには、どうすればいいか

教えて下さい。

 ハイエルフの騎士達との会遇から、ヤグル族の暗躍を知ったあと、すぐに氷

結保存していた集落に戻り、土魔法で巨大な穴を掘り族長ムンメグの家そのも

のを穴の中に放り込み火魔法ですべて焼き尽くした。残っていた40軒ほどの

家もすべてその中で焼き尽くす。ここに集落があった痕跡を残さず処分して、

土魔法を使い森にもどした。そうしてから4人で馬車に戻った。


 「何やってたのよ、アリアナ、あんた思念を送れるんだから、連絡ぐらい出

 来るでしょうが。2時間近く音沙汰がないと、心配するじゃない。」

 着いた途端ポリーさんに叱られた。

 「ごめんなさい。ちょっとすごい話を聞かされてたので、連絡に気が回らな

 かったの。」 素直に謝っておく。

 「ああ、ごめん。ちょっとこの国凄いことに巻き込まれていたみたい。後で

 全部はなすから勘弁してよ。」とママは軽く返している。

 「もう、しょうが無いんだから、丁度お昼になったから、食事にしよう。も

 う準備できてるよ。」

 「うわあ、流石、ポリーね。じゃあ食事しながら詳しく話すね。」


 と言うことになり、食事中にママが、ハイエルフの隊長さんから聞いたヤグ

ル族のことについてパパとポリーさんに説明した。二人とも、その内容に驚き

世の中知らないところで、すごいことが起こってるんだ。と感心するとともに

襲撃され壊滅した集落は存在しなかったことにすると意思統一した。


 ヤグル族殲滅部隊 隊長のオグリオは、何がどうなったのか理解出来なかっ

た。急に目の前から飛び去って行った4人の姿をいつまでも目で追っていた。

ようやく立ち上がったところに、副隊長のシグネスが駆け寄ってきた。

 「隊長、我々は見逃されたのですか?しかし、Sランクハンターとは、あん

 なに恐ろしい化け物なんですか?」と聞いてきたので、やっと我に帰り

 「どうやら正直に全てを話したことが吉と出たようですね。我々はもうクミ

 ロワ大公国の追っ手を気にしなくても良いようです。ヤグル族の集落も彼い

 や彼女達が、何の痕跡もないように処理してくれるようですし、我々は素晴

 らしい方々とお会い出来たようです。みんな良く自重してくれました。誰か

 一人でも彼女達に危害を加えようとしていたら、10秒経たずに全員死んで

 いたでしょう。【白銀のブリザード】殿は嘗て魔樹海からはぐれて出てきた

 Sランクモンスターをたった一人で仕留めてしまった方です。エデン国全軍

 をもって当たってやっと対抗できるレベルなのです。しかし、彼女の後ろに

 いた3人の子供も相当なレベルでしたよ。3人が背中に背負っていたショー

 トソードのような剣から物凄い威圧を感じました。それなのに彼女達は、自

 然体で待機しており、いつでも抜き打ちできる状態でした。私は【白銀のブ

 リザード】殿より、よっぽど後ろの3人の方が怖かったです。」

 「ええ、あの可愛い猫人族と犬人族の獣人の子供がですか? もう一人は金

 髪でエメラルドグリーンの瞳のまるで黄金の女神アリア様を子供にしたよう

 なお嬢さんでしたよ。」と副隊長が言えば、

 「姿に惑わされてはいけません。あの3人は【白銀のブリザード】殿が育て

 ているハンターなのです。姿は子供でも一軍をもって当たらなければならな

 い化け物で間違いないでしょう。【白銀のブリザード】殿の持っていた剣は

 間違いなく聖剣でしたが、あの3人が持っていた剣も聖剣以上の化け物でし

 た。普通の人間いえ私でも使いこなすことは出来ないと思います。まあ、敵

 と見なされ無かったと言うことですか。ちょうど皆、馬から下りてるんだか

 ら、ゆっくり昼食にしてから出発する事にしましょう。」


 ハイエルフの隊長に化け物呼ばわりされていることなど、露知らず、忍者3

姉妹の3人は、お腹いっぱい昼食を食べて、馬車の中でお昼寝中である。アリ

アナを挟むようにクロとシロが両側からもたれかかり、小さく口を開けて夢の

中の状態である。そんな姿を愛おしそうに見つめながら、

 「この子達10才になった機会にキートの社交界にデビューさせようと思う

 の。キートに着いたら、早速、洋装店巡りね。可愛いドレスいっぱい作らな

 くっちゃ。あ! そうそう、ポリーも社交界デビューしてもらうから。」

 突然、我が身に降りかかった災難に、ポリーさんが、

 「何で、私は一般庶民なのよ。社交界なんて関係ないじゃないの。」と抗議

 するが、

 「何言ってんの。Sランクハンターチーム【天使の刃】の一員で、しかもあ

 んた自身クミロワ大公国で3人しかいないSランクハンターなのよ。既に大

 公国から貴族位の授与が決まっているわ。出来れば領地を持たない爵位だけ

 の法衣貴族のほうが楽だけどね。」

 「何でよ、爵位なんて辞退できるでしょうが。あんたたちも貴族位なんて持

 ってないじゃない。」と突っ込むが、

 「イルシャは腐っても元公子様よ。貴族位なんて持ってこようが無いじゃな

 い。私は当然そのひとの妻なんだから、公爵妃以下にできないでしょ。ま、

 今の通り名で社交界に出てるし、元公子とその妻として大公家の家族待遇だ

 から、いまさら爵位うんぬんは無いね。」


 この日からポリーさんのテンションは大公都キートに到着するまで、下がり

切った状態であった。


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