第２０話 私の初収入が
ブックマーク５人になりました。
ありがとうございます。
全員の叫びは無視することにした。
「ところで、ギルドマスター、これ査定できるの？」と、私が聞くと、慌て
て「もちろんだよ。只、これだけ完全な状態なら、オークションに出せば、
金貨３，０００枚は下らないと思うけど、今ここでの査定では、そこまでの
金額は出せないけど、いいかい？」と聞く。オークションなんて待っている
のも面倒なので、「べつにいいよ。」と答えると、うれしそうにギルドマス
ターが査定し始める。
「倒してすぐに異空間収納に入れてあったから、血はたっぷり回収できそう
だな。このからだだと、金貨３００枚、皮はキズひとつ無いから金貨７００
枚、骨も完璧だから、金貨５００枚、肉は申し分無いから金貨５００枚、あ
と爪もキバも欠け等ないから金貨２００枚、目玉も綺麗な状態で２個揃って
いるから金貨１００枚、以上で合計 金貨２，３００枚になります。オーク
ションより金貨７００枚以上安いけど、どうする。」と私に聞くので、周り
を見ると、クロとシロが涎を垂らしている。苦笑しながら、
「良いよ。それで。でもお肉１００キロほど欲しいんだけど、分けてもらえ
るかな？」と聞くと、「ああ、いいよそんくらいなら問題ない。良いところ
を、取って置くから明日の夕方取りに来てくれ。よし、お前ら、オークなん
か後で良い。すぐに全員で、この地竜を解体しろ。まず、血を出来るだけ回
収するんだぞ。よし、かかれ。」と、ギルド職員たちに命令し、「アリアナ
ちゃんのギルドカードは、Ａランクが『ちょっと待ってください。マスター
権限で与えられるのはＢランクまでですよ。ギルドマスター』ああ、解って
る。誰もＡランクを与えるとは行っておらんわ。Ａランクがふさわしいが、
今回は儂の裁量で与えられる最高ランクのＢランクから始めて貰うといいた
かったのじゃ。」横にいたキルド職員はホッとした表情で「そうでしたか」
と、答えた。結果、私のハンターライフは、Ｂランクからのスタートになっ
てしまった。しばらくすると、ギルドマスターが、金貨２，３００枚の買い
取り証明を持って来たので、受け取ろうとしたが、横からママの手がそれを
掻っ攫った。「子供がこんな大金持つものじゃございません。ママが預りま
す。」「ううう、、私の初収入が？」パパとポリーさんの方を見るが、目を
背けられた。まあいいか、別に欲しい物も無いし。
馬車で屋敷に帰る。ポリーさんが、私の地竜狩りについて、みんなに説明し
ている。ママとパパ、説明しているポリーさんまで、狡い子を見る目だ。二人
シロとクロだけが、尊敬の眼差しで見つめてくれる。シロとクロを抱き寄せ、
「三人でどこかへ行こう。あたしが二人守るから。」と、家出発言をすると、
「ごめん、ごめん。なにもアリアナを責めてんじゃ無いから。そんな魔法を
使えるアリアナが羨ましかっただけだから、機嫌直して、ママが悪かった。」
と、抱きついてくる。しょうが無いので許してあげる。
何事もなく、屋敷に戻り、居間のソファーで、全員くつろぐ。夕食の前に、
考えていたことを、相談することにした。
「ママもパパも、自分の使っている聖剣に名前をつけてあげないの。」と聞
くと、「あら、私はつけてるよ。氷雪刀吹雪よ。かっこいいでしょ。」
「おれも付けてるぞ。聖断刀金剛だ。」「あたしは、聖剣ポーラ、死んだ妹
の名前よ。」と返答された。みんな名付けてたんだ。もう良い、解りました。
「じゃあ、剣に銘を入れるから、みんな出して。」
三人がそれぞれ異空間収納から剣をだしたので、錬成魔法で、それぞれの銘
を、付与して鑑定で確認する。「これで、名前をよんで使えば、刀や剣はもっ
とママや、パパ、ポリーさんに答えてくれるわ。いままで以上に。」
日本刀：アリアナ作
銘 ：氷雪刀吹雪（銘付与につき魔力１．２倍に上昇）
レベル：聖剣クラス
使用者：マリア・クミロワ
価格 ：つけられません
斬馬刀：アリアナ作
銘 ：聖断刀金剛（銘付与につき魔力１．２倍に上昇）
レベル：聖剣クラス
使用者：イルシャ・クミロワ
価格 ：つけられません
魔鉄ショートソード：アリアナ作
銘 ：聖剣ポーラ（銘付与につき魔力１．２倍に上昇）
レベル：聖剣クラス
使用者：ポリー・セルイースト
価格 ：つけられません
