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漢字の間違いを発見しました……

修正しましたm(__)m

念話も修得したことで現在リアンを絶賛、躾中(笑)


〔計算間違ってるよ〕

「えっ!何処?」

〔もう一度ゆっくり計算してみれば?〕

「うっ………スパルタ雛……」


私は前世の教養がどうやら高かったらしく、こうして時々リアンの宿題を監督している。

もっとも魔法全般は零からスタートだからジュール先生に師事しつつ、モチベーション維持のためにリアンにも教わっている。


だってそうしないとイジケテ鬱陶し…ゲフンゲフン。

失礼。ちょっと喉の調子が(笑)


リアンとは常に一緒にいるから念話の合図は要らないって言われたので普通に話しかけちゃうけど、これって端から見るとリアンが盛大に一人言を言ってるようにしか見えないんだよね……

もっとも周りの人達には私が念話で会話出来るようになったってお知らせしてあるから、リアンの一人言に一瞬ギョッとした顔してもすぐに私を見つけて、ああ!納得ってしてくれるけどね。


リアンはうんうん唸りながら計算をはじめからやり直してる。

う~ん…

九九とか教えてあげた方が良いのかな?


将来、冒険者になるのは確定だから難しい計算は必要なくても悪徳商人とかに騙されない為にも最低限の計算はパッと出来た方が便利というか有利だからって猛勉強中なんだけど……


なんか頭から煙が出てる様に見えるんですけど?

大丈夫かな。


〔リアン少し休もう。気分転換しないとパンクしそうだよ?〕

「ああ、うん……そうだね」


う~んと体を伸ばすリアン。

気分転換にはやっぱり体を動かすのが一番だよね。


「ちょっと剣でも振ってくる」

〔えっ!?ストレッチで十分じゃない?〕

「ストレッチって何?」


おっとぉ!ストレッチって無いの?それとも言い方が違うのかな?


〔え~っと……柔軟体操?〕

「体操は分かるけど……ジュウナンって?」


うん。どうやらストレッチじたい認識ないみたい。

とは言っても私もうろ覚えだからキチンと伝わるかどうか怪しいんだけど……


なんとか身振り手振りってか羽振りかな(笑)で伝えてみると、興味をもってくれたみたいでリアンがとりあえず実践してくれた。


腹筋運動は一人じゃ難しいのに、そこはさすがに魔法のある世界。

勇者の血筋故か全属性魔法が使えるリアンは枕を重石にして足の上に乗せて腹筋にチャレンジ。


結果、惨敗。

うんとも寸とも上がらない上半身。

普段、剣を振り回しているからそれなりに腹筋割れているんだけれども、やっぱり初めての運動は難しいのかな?

それとも言葉だけだから理解が出来てないとか?


他にも前屈とか大開脚なんてのも教えてみたけど、体が硬いし足を開くと付け根が痛いと大騒ぎ。

うるさいんだけど。

毎日続けていれば体が柔らかくなってスムーズに出来るようになるよって慰めたらスイッチが入ったみたいで勉強の息抜きにちょこちょこやるようになって、最近では朝夕欠かさずやっている。


ついでに走り込みもしたらって焚き付けたら面白がって朝食前に寮の周りを走りはじめて、

今では朝食前の定番メニューでストレッチ→走り込み→私をモフルって流れに。

いや。私をモフルの余計でしょって突っ込みいれたらご褒美なしでは続かないって……

ご褒美ですか……

汗臭いから勘弁してほしいんだけどな。


せめて汗流してからモフレって思うけど、この世界にはシャワーが無い。

お風呂はあるけど沸かしたお湯を風呂桶まで運んでちまちま溜めてから入るから用意するのに時間がかかる。

だからせいぜい水で濡らしたタオルで体を拭くぐらいしか出来ない。

そんなんで汗の臭いは消せません。


モフられた私としてはなんか汗臭さが移ってるようで嫌!

どうしたもんかと悩んでいたら目の前に使用済みのまだ十分水の残っている桶が……

エイヤって飛び込んだらリアンが慌てて救い上げた。


「ホノカ!大丈夫?ごめんよ落としたりして」

自分で飛び込んだんだけど……

「不死鳥は水に弱いのにウッカリ落とすなんて……」


あらそうなの?

あ、そうそう。私の記憶?が戻ったおかげかリアンにも私の種族とかが見れる様になりました。

なのでバッチリ知られています不死鳥(珍種)が!


はじめは珍種に驚くというかビビる?みたいなリアンでしたがジュール先生の珍種だから召喚出来たんですねの一言に晴れやかな笑顔になって、めっちゃモフられた。

不死鳥=火の塊なんだけど私の体は召喚によって肉体を得た為、自分の意思で体に火を纏わせたり出来るけど、普段は普通の雛鳥。

自分では感触分からないけどリアンに言わせるとホワホワでフワフワで幸せの塊とか。

うむ。ますます分からん。


まあ兎に角リアンにとっては私の感触は最高らしい。

故にやたらとモフられる。


今も落としたと思っている私を大事そうに乾いたタオルで包んで丁寧に拭いてくれている。


んがしかし!私は自分で水に飛び込んだのだからリアンは気にする必要なんてないんだ!!


不死鳥は水に弱いって言われたけど、私はそうは思わない。

多分、肉体を持っているから大丈夫って本能が告げている。

故に!私はリアンの手から逃れると再びエイヤっと桶に飛び込み汗臭いような気がする体を水浴びで流す。


「ホノカ!!」


慌てて救いだそうとするリアンの手を時にすり抜け、羽で叩き足で蹴りしながら水浴びを堪能する。

はぁ~極楽極楽………とはいかないけど気分はすっきり♪


私が水浴びを堪能しているのが分かったらしくリアンは途中から手を出さなくなった。

その代わり真剣に見られている。

雛の水浴びが珍しいのかな?


「ホノカ……水がお湯になってるみたいなんだけど…」


えっ!?

あら本当だ。湯気が出てる。

火の鳥の私の熱で沸いた?


「ちょっといいかな?」

私の返事を聞く前にリアンが桶にタオルを浸けてきた。

もお!レディが水浴びしてるのに(笑)


浸けたタオルを軽く絞ってリアンが自分の体を拭きはじめた。


「ああ……気持ちいい」

うんうん。塗れタオルで汗を拭くだけでも気持ちいいよね。

気持ちは分かるけど!ここはお外!!

上半身は許すけどズボンに手をかけるな!!!

変態のレッテル貼られたいのか!?


「ビヨビヨ!!」

「えっ?」

〔それ以上やったら変態って見なして契約解除するよ?〕

「あっ!ゴメン。ウッカリ」


まったく。お部屋なら裸になっても構わないけど、外はアウトでしょ。

因みにリアンの裸を見てもトキメキもなければ恥ずかしいとも思いません。

種族が違うから当然だとはジュール先生のお言葉です。




そんなこんなで今や定番となったリアンの行動は当然の如く彼の剣術・体術に磨きをかけ、周りから注目される様になり、毎朝の日課にお仲間続出。


一番乗りは剣術科のディルク・リンド先輩。

リンド伯爵の四男とかで将来は騎士団に入るか冒険者になるか悩んでいるとか。


ストレッチにいち早く興味をもってリアンと組んでやってくれているから、今ではわざわざ魔法使わなくても腹筋が出来る環境に。

リアンのお腹は前より格段に割れています。

ディルク先輩のお腹はまだまだだね(笑)


けっして太っている訳ではないけどリアンと比べるとポヨポヨ。

それが悔しいらしく最近では暇が出来ると腹筋してるらしい。

やり過ぎて体壊したら本末転倒だよって言ってあるけど、分かっているのかいないのか。


リアンには懸垂も教えて腕力強化もしてます。

走り込みのおかげで確実に脚力は強化されているから握力・腕力の強化もしとかないとね。


で、それをみたディルク先輩が自分もやると言い出して、数日すると効果が出てきたって早すぎでしょ!って驚いてたらどうやらディルク先輩には強化系の取得を上げるスキルがあったらしく、本人も知らなかったみたいで驚いてたのには笑ったけど。


効果をハッキリ実感した先輩によって剣術科でストレッチが取り入れられ、噂が噂をよんでついには騎士団にまで広まり、数年後には全世界に波及する様になるとは思ってもいませんでした。




余談ですが騎士団にストレッチと走り込みが導入された数日後、モンスターの襲来がありました。

たとえ数日とはいえ前線で戦う騎士団の中にはディルク先輩と同じスキル持ちが数人いたことで強化が間に合い、死者0・怪我若干名で大勝利だったそうです。


この功績でストレッチと走り込みを指導したとして何故か私が表彰されまして、勲章と褒賞金は私が貰っても意味無いのでリアンが代わりに受けとりました。


褒賞金でリアンが金の桶を買うって言った時には遠慮なく雛鳥キックをおみまいしました。

足だけに火を纏わせて蹴るので熱いし足跡の焼き印付きという屈辱もついてくるので地味に嫌がらせとして効果は絶大です(笑)


報償金➡褒賞金

意味がまったく違うのに今まで気づかずすいません( ;∀;)

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