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そのしゅら四四四~☆彡

覇王の走狗 三ノ戦 皇帝崩御 3 想う夜


のラストシーン。♥。・゜♡゜・。♥。・゜♡゜・。♥。

の翌日、描いていませぬ

で、


4 新たなる仲間と その2 において、真はアレコレ想像してます


で、その、アレコレ想像してなくて、現実に直面してたらどーだったかなっ?


というパラレルワールド的なSSです☆彡


ツイッターのお題ですが、相変わらずキャラ崩壊スゴイです


では・・勇気のある方のみ・・どうぞ・・・

そのしゅらししし~☆彡


「……で」

「で……、とは、真、その、ええと、どういう……」

「いやですから。それで椿姫様に、一体全体、何をどうされたのですか?」

「いや、その、どう……、と言われても……」

 じろり、と睨らんでくる真の前で、戰はしゅん、と仔猫のように背中を丸めて小さくなっている。


 今朝方、椿姫が熱を発した。

 高熱、という訳ではないが、今の椿姫は祭国の女王、つまりは玉体だ。

 決して軽んじてはならない。

 早速、典医や薬師たちを手配せねば、と行動に移そうとした真に、珊が、こそり、と意味深な耳打ちしてきた。


 ――やめといた方がいいよぅ、すっごい大変な事になっちゃうからさぁ。

 ――は?

 訝しんで眉根を寄せる真の目の前で、珊は更にこそこそと耳打ちを続ける。

 ――あたいと真が話してる間に、姫様、お部屋抜け出ちゃっててさぁ。

 ――え?

 ――昨夜はずっと、皇子様のお部屋にいたんだよ……。

 珊がみなまで言い切る前に真は、

「せぇぇぇぇぇぇぇんんんんんんさああぁぁあぁぁあぁぁまあぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁぁぁ~~っ!!!!!」

 と叫びつつ、ずどどどどどどどど! と土煙も高く、戰の元にすっ飛んでいったのだった。



 ☆彡



「……真、そんな睨まないでくれないか」

「睨みたくもなります、全く」

 しゅん、と小さくなっている戰を前に、真は何とか「この大事の時に一体何をなさっているのですか」の一言を飲み込んだ。

 迂闊に言えば、戰の事だ。

 勝手にうがった解釈をして、全身真っ赤になるに違いない。

 とは言え、知らぬふりをして放置も出来ない。

 椿姫の看病を買って出てくれた珊の話だと、熱のせいで、というよりも、『初めて』の衝撃で心身の均衡を崩して熱を出しまい、寝込んでいるらしいのだ。


 ――此処は、直截に問い質すに限りますか。

 もじもじと巨体を揺すっている戰を前に、真は殊更大仰に、溜息を吐いた。



 ☆彡



「戰様」

「な、何だい、真」

 やっとまともに声をかけて貰えたのが嬉しいのか、明白に戰の声が弾んでいる。

 やれやれ、現金なものですねえ、と真は頭を振った。


「珊によると、椿姫様は、昨晩、戰様の元で一夜を明かされたが故に、体調を崩されたそうです」

「……う、うん、まあ、その……」


「この際、男同士の腹を割った話にしたいので、まどろっこしい物言いはなしに致します」

「う、うん?」


「単刀直入にお聞きします。戰様、お褥で一体どんな無体を椿姫様になされたのですか?」

 ボッ! という点火音が聞こえてきそうな勢いで、戰が全身真っ赤になる。


「あ、いや、その、し、真、そ、それは……」

「そもそも、戰様は初めてですよね? その一度の共寝で……」


「一度? 一度だけという意味か? それなら違うが」

 真の言葉に、キョトンとした顔付きで戰が割って入った。



 ☆彡



「は?」

「いや、今、言ったじゃないか、一度、と」


「は? はい、言いましたが?」

「うん、だから、一度だけではないのだが……?」


「はい?」

「いやだから、椿とは、その、最初は確かにお互いに初めてで慣れなかったというのもあってなかなか上手くいかなかったのだが……。2度3度と情を交わしともなれば、気持ちが通じ合ってくるし、5度目ともなれば互いに感じあってくるし、10回目を超えれば……」


「ちょ、ちょっと待って下さい、戰様!」

「んん?」


「その、椿姫様と、その、今のお話ぶりでいきますと、昨晩は、その、一度だけでなく、何度も……」

「あ? ああ、その通りだが?」


「……」

「え? し、真、何なのだ、その沈黙は? 閨を共にする時、その、皆はそんなに回数を重ねぬものなのか?」


「……はい、まあ、あまり頻繁に聞くことはありませんね」

「え、ええ!? いやしかし、だって、真も言っていたじゃないか、初めての、時は、その、幾人もの女性と、そ、そそそそ、その」


「いや言いましたけれども。私の場合は特殊も特殊な事案ですから、参考になんてなりませんよ」

「え、ええええええええ!?」


「いっても、一晩で数回が限度かと思いますが」

「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!? そ、そそそそそそ、そうなのか? そ、そういうものなのか?」


「ええまあ、多分」

「そ、そんな……」


「戰様、覇王と呼ばれるより先に、絶倫王と呼ばれてしまわれますよ、このままでは」

「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!?」


 頭を抱えて悶絶している戰を横目にして、真は、やれやれ、と肩をすくめた。

 そして、ふと、思い出した。


 戰の父帝である皇帝・景は、実に多くの妃を後宮に抱いている。

 だが全ての女性を満足させるべく、毎日毎日、必ず何処かの妃の間を渡り歩いているのだという。

 流石に今は日に数人だが、全盛期には、日に十数人の妃の部屋を兵器で渡り歩き、尚且つ一人を何度も愛して全員の腰を満足させていたのだという。

 それでいて、翌朝になればけろりとして玉座に座り、政務に励んだというから凄まじい体力……いや、率直に精力絶倫だと言える。


 ――成る程、戰様はその容貌の特徴は、母君であらせられる麗美人様の祖国、楼国の血を色濃く現しておられますが、ただ一点のみは、父親である皇帝陛下とそっくりであられるのですね。


 哀れな椿姫は、変なところだけ父親似であった戰に、相当にせめられせめられ、したのだろう。



 うわぁぁぁぁ……、と戰はまだ、恥ずかしさから転げまわっている。

 そんな戰を見て、やれやれ、もう少し恥ずかしがって反省して下さい、と真は呟いた。






こっちの展開の方が、みなさんのお好みでしたか・・・ね?(*´ω`*)

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