ブリスの日記ふつかめ
名前:ブリス
職業:戦士
流儀:チャウベリー式剣術
技量:一〇
体力:一六/一四
運勢:一二
金貨:一七枚
食料:二食分、蜂蜜(一食分に相当)
装備:剣、背負い袋、魔法の呪文の書一頁、蜜蝋
祝福:正義と真実の女神の加護
※昨日食事をしていなければ、体力三減らす。
「それだけはあり得ませんねブリス」
「零れ出る程に頂きました」
どんどん歩いていくと、二つの丸い岩の間に、危なっかしい縄の橋が渡されている所まで来ました。
「橋渡ってみましょう」
「相変わらず、選択が軽いですブリス」
道は曲がりくねりながら、丘を登っていきます。ふと道端に、これまで見た事もない様な、綺麗な花が咲いているのに気付きました。道端のそこかしこに生えています。
「ほら、こっちに来て良かったでしょう女神様」
「どうでしょうね~」
木の枝に気を付けながら丘を降っていきます。
よし、ここらで朝ご飯にしましょう。そうしましょう。
背負い袋を開けて食糧を取り出せる場所を探し、さてご飯にしようとすると、少し遠くで森鴎の群れが飛び立ちました。
「…本当に此処でご飯にするのですか? ブリス」
「ご飯は待ってはくれませんよ女神様」
「待ってくれると思いますけど」
おかしな女神様ですね。会った時からおかしかったですけど。どうして此処でご飯を食べる事をそんなに…
ぷすっ
パンを囓った途端、足に鋭い痛みが走りました。忽ち全身に激痛が走り、あたしはのたうち回ります。視界に、木陰で吹き筒から口を離す、悪意に満ちた首狩り族の顔が映りました。あー…くらくらっときました…。
「私は、直接貴女の判断に口出しはできません。残念ですよブリス…」
女神様の悲しそうな声が、あたしが最期に聞いた声でした…。
☆女神様のわくわく死亡講座
「はいはーい☆ この世界の隠れアイドル、正義と真実の女神様ですよ♪
「また、アホな死に方をしましたねブリス。腹ペコキャラもいい加減にしておかないと、こういう目に遭うのです。ってゆうか、腹ペコキャラでアホの子って、“無秩序地帯”では死にに来た様なものですね☆ って私が選んだのでした☆ 女神反省。
「まずは、鳥が飛び立った事に敵の接近を警戒すべきですよね。喰い意地、アホの子を殺す。
「さて、本作は聖闘士☆矢方式でお送りしています☆ なので、次回はブリスが夢から覚めたという設定でやり直し。今回の顛末は、予知夢という扱いですね。死ぬ度に予知夢で手助けをしている事になって、私の株も上がるという。もっとどんどん死んでも良いのですよブリス♪
※原作の雰囲気を味わっていただく為、本作では主人公が度々死を迎えます。悪しからずご了承ください。