表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

第7話:『空中戦! 新生ゼクセリオンの圧倒的機動力』

「追撃隊、接近! 空中換装型機体『ボルト・イーグル』、計12機!」


ビットの警告がコックピットに響く。

空を見上げれば、エクリプス軍が誇る飛行型ロボットの編隊が、雲を切り裂いて急降下してくるところだった。


「……逃げ場はないぞ、アルト! 地上に縛り付けられた重機ごとき、空からハエ叩きにしてくれるわ!」


カインに代わって指揮を執る黒色騎士団の隊長が、勝ち誇ったように叫ぶ。


だが、俺は不敵に口角を上げた。


「地上に縛り付けられている? ……それは、あんたたちのことだろ」


俺の隣で、ルナが祈るように胸元で手を組む。

彼女から溢れ出す黄金の光が、ゼクセリオンの操縦系に直接流れ込んでいく。


《ロスト・レジェンド:【天空の答え】を認証》

《飛行用高出力推進器、再定義を開始――完了。ゼクセリオン・ハイウィング形態へ移行します》


キィィィィィィィィン!!


ゼクセリオンの背部から展開されたのは、物理的な翼ではない。

光の粒子で形成された、巨大な『四枚の光翼』だ。


「な……飛んだ!? あんな重厚な装甲を持った機体が、どうやって……!?」


驚愕する敵軍を置き去りに、ゼクセリオンは垂直に加速した。


凄まじい重力がかかるはずの機動。

だが、ルナの加護を受けたコックピット内は、まるで揺り籠のように静かだった。


「ビット、予測進路を表示して。一気に片付ける!」


『了解! 敵の飛行パターン、全解析完了! アルト、好きに暴れちゃって!』


視界に表示される赤いロックオン・マーカー。

俺はゼクセリオンを加速させ、空中で鋭い旋回を描いた。


それは、従来の飛行メカではありえない、物理法則を無視した『慣性ゼロ』の超機動。


「速い……! どこへ行った!? レーダーが追いつか……ぐああああっ!」


一機、また一機と、白銀の閃光が通り過ぎるたびに、エクリプス軍の機体が爆発炎上していく。

俺たちが手を出したのではない。

ゼクセリオンが通過する際の『光の余波』だけで、敵の装甲が耐えきれずに霧散しているのだ。


「これが……ゼクセリオンの、本当の機動力……!」


「いいえ、アルト様。これはまだ、この子の持つ力の数パーセントに過ぎません」


ルナが静かに、しかし力強く告げる。


「世界を初期化しようとする『影』を払うため、この子はさらなる輝きを求めています。……さあ、最後の一撃を」


「ああ。……一気に決める!」


俺は操縦桿を押し込み、敵の指揮官機へと突っ込んだ。


「鑑定……リンク・アップ! 【天撃てんげき・アンスレイ】!」


ゼクセリオンが光の槍を構え、空を横一文字に引き裂く。

爆炎の中、エクリプス軍の編隊は完全に壊滅した。


「……すごいな。俺、この景色をずっと見たかったのかもしれない」


空の上から見下ろす世界。

ゴミ山では決して見えなかった、輝くような地平線が広がっていた。


だが、その平穏を破るように、ビットが震える声でアラートを出した。


『アルト……地上から、とんでもないものが来る。これ、鑑定不能の……『闇』だよ!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ