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プロローグ
妹に託された願いは「生きて欲しい」という願望だった。
そんな約束ひとつ守れずに俺は死んだ…いや投げ出した。
家族がいなかったら誰に頼ればいい?
友達がいない一人ぼっち…そんな自分がこの世界に生きているべきじゃないと、適当にそれっぽい理由を付けて投げ出しただけだ。
人生を諦めた。
死んだ後どうなるのかは知らない…その知らないことを今体験している。
1面真っ黒…光がどこにも見当たらない
「─やぁ…唐突だけれど君は死んだ。」
気がつくと目の前には見知らなぬ少女が一人、立っていた。
「知ってるよ…俺が選んでこの選択をしたんだから。」
少女は驚いているようだった。
「…君はその選択をどれほど後悔している?」
少女の質問には何か圧があるようだった。
「妹の約束を果たせなかった…それだげが心残りだ。」
少女はなにか思うことがあるような顔をしていたが、話を次に切り出した。
「もし次の人生が努力すれば、全て報われるような世界だったら?」
そんな夢みたいな世界があったらいいのにと思いつつ
「努力するよ。」
俺はそう答えた。
「あなたは今から生まれ変わる…私が作った世界に。」
幼い子どもの妄想のような事を真剣な顔で言う少女には、確かに嘘はないと感じた。
「もう時間はないわ…あなたが今からゆく世界は、あなたが望む世界。」
─ようこそプルクラヴェリタスへ




