第23話 それはまさに...
「うーん...「渦潮」...あと使ってないのあったっけぇ..」
燃費を気にせずバカスカと魔法を打っているわけですが、なかなか攻撃が通らない。
たとえ魔法でも、シーナの魔法弓のような"そういうもの"でないと魔法判定は中々でないらしい。
いやあの.....出るらしいけど、私の魔法ってほら、正規の魔法じゃないから...多分「灯火」とかはダメージ与えられるんじゃないかな。
火種にしかならないあれをどうするのかって話ではある。
ここ床も壁も、空気も全部湿ってるから燃えずらそうだし。
「あとなんかあったけ...「幽体化」」
ちなみに「幽体化」は結構なハイペースで使える。
感覚的には五分に一回くらい。
「半不死」は一日に一回なので気を付けよう。
うーん.....水魔法の攻撃魔法は全部出し尽くしたんだけど...
「シーナさんよ、これは無理そう」
「うぇぇ....こんな異臭のなか頑張ったのにぃ...せめてこの匂いを洗い落とせればよかったなぁ...」
洗う...?
「洗浄」の魔法。
虫歯にも病気にも効くあれなら、使えるかもしれない。
ただ、効果範囲が狭いから....できな...いや。
一か八か、やってみるか。
「シーナ。二分間私を守り抜いて。」
私の剣を、シーナに渡す。
シーナは弓使いだ。
魔法使いの私が剣を使っているように、職業の違う武器を装備できないわけじゃない。
あくまで、使い方の補助やスキルの恩恵が得られないだけ。
普通の人なら、致命傷かもしれないけど......
「任せるよ、相棒。」
いつもと違う呼び名に、シーナが少し驚いたものの、にぃっと口角をあげる。
「任せときな?相棒。」
シーナと背中合わせになって、私は魔力を練り上げる。
理論上は無理と言われる、魔法と魔法の複合。
「渦潮」に「洗浄」を混ぜて、ぶつける。
できるか、と言われるとわからない。が答えとなる。
私は魔法使いだし、魔女でもある。
魔法くらい、起こせなくてどうするの?
集中しろ。
雑音を消し去って。
深く、深く。
シーナ戦う音が聞こえる。
弓使いである以上、STRにはそこまで振ってないはず。
ここまで戦えるのは.....天性の才能だ。
一分半。慣れない武器だからか、受け流しが怪しくなってきた。
一分四十秒。
五十秒......
シーナが、流すのに失敗して不死の王に貫かれ、おびただしい量のエフェクトを散らす。
そのまま、私も貫かれた。
はじけ飛ぶ体力。
ただ、赤黒い、血の底から這いあがってきたようなどくろのマークが、浮かび上がると、私達はHPを1で耐えた。
「複合魔術:洗濯渦」
全力で放った魔力は濁流となって出現する。
命名は...咄嗟に名付けたものだから許してほしい。
洞窟内を埋め尽くすような水の渦が、不死の王を巻き込んで華麗に渦巻く。
黒色だった体表が、真っ白に変わっていく様子はまさにコインラン....ごほん、浄化されていくようですね!
「シーナ、もうひと踏ん張り行ける?」
「...もちろん!」
上がっていた息を瞬時に整えて、シーナがそういう。
ほんの少し、特注して作った攻撃特化の矢があるらしい。
シーナがそれを取り出して、双剣のように構える。
何本も持っているわけじゃないからと。
今ならきっと攻撃が通る。
「一撃でも食らったら死ぬけどね。」
笑みが浮かぶ。
私は楽しんでいるのだろう。
それはシーナもきっと同じ。
配信....最近置き去りだけどいいのかな。
いやいや、余計な考えは捨てよう。
あとはひたすら、己を高めていくのみ。
しばらく振り分けていなかったステータスポイントを、シーナと私はSTRに全て入れた。
日付がかなり空いてしまいました!僕が死んだと思っていた人が一人くらいいるかもしれません。
大丈夫。生きてますから。
あと三話くらいで完結する予定です。
ここからはハイペースでいきますので、応援していただけると嬉しいです。
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追伸:誤字報告をしていただけると、非常に助かります!
またまた追伸:誤字報告ありがとうございます!
シーナの任せときな?の?は仕様なので大丈夫です。分かりにくくてすみません。
一応見直しを軽くしているのですが見落としもあり、よく見ていただいて非常にうれしいです。
拙い部分はありますが、温かく見守っていただけると幸いです。




