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第21話 縛りプレイとはこれいかに。

誤字報告ありがとうございます!

「シーナ!時間稼いでて!」


大声で怒鳴る。


ドラゴンの咆哮がうるさいせいでこうでもしないと声が届かないのだ。


わずかながらもシーナが肯定したのを視界に入れて、上に飛んでいく。


一個前の階層にあるだろう。


私達が見落としている可能性が高い。


全力で飛び回って。


実際は数分だろうけど、私的には何時間も飛んでいるような気さえした。


目の前にあったのは宝箱。


気配は全くない。


隠蔽の魔法が掛けられてたりして。


宝箱を開けると巨大な剣が出てきた。


弓も出てきた。矢も大きい。


どうみても宝箱に収まるサイズではなかったのだけど......


気にしたら負けだよ。


急いでシーナのもとに向かったが、シーナは余裕そうだった。


「手助けしなくてもいいのでは......?」


観戦しますか?


→はい   いいえ


一分経過。


二分経過。


三分経過、四分経過......



.......十分経k「いや、手伝って!?」


余裕そうだけどなぁ。


ちなみに武器はロープを括り付けて持ってきた。


「そんな不満そうな顔しないで!?」


「はいじゃあこれ。」


ぽーいっという効果音が聞こえてきそうな。


そんなノリで私はシーナに弓を投げた。


「......」


シーナはキャッチした弓を何か言いたそうに眉をひそめた。


「それダサいよね。見た目が。」


黒い羽と白い羽が、絶妙なバランスで装飾されている。


ダサくなるように。


くぅ.....私の中の大切な何かがすり減っている気がするぅ......


私の言葉を聞いたシーナは「そうじゃない」と呟いた。


「ルナもそうだけど、シーナの腕をすり抜けそうだなって.....それでいうと地面に足がついている今もおかしいんだけど。」


「......知らんわ。それよりドラゴン倒さない?」


ダサいけど......すっごくダサいけど!


強さはきっと折り紙付き。


ダサさは許さん。


「えぇ.....これ?忘れてたけど配信中だし.....かっこ悪いとこ見せたくないし.....エンタメとしてはいいのかもしれないけどさぁ。」


ごねるシーナ。


まずい。


ドラゴン倒すのより難易度高いかもしれない。


「そこをどうにか!」


私が懇願するとシーナは「仕方がないなぁ」と呟いた。


「今からゲームをして、ルナが勝ったらこれを使ったあげる。」


「ありがとう!」


あれ?まてよ。今思うと仲間のはずなのになんで対決しているんだ?


「で、何のゲームするの?」


「.....英語禁止とか?」


せめて考えておいてよ。


「じゃあはい!よーいス...始め!」


「ルナー、今日のご飯何?ハンバーグって言ってたよね?何のソース?」


「ちょっとまって!?ブレス来てるから!」


話に集中してると死にかねなくて、ドラゴンに集中してるとシーナに負けかねない。


既に終了したけど。


ややこしいなもう。マルチタスク苦手なのに。


「ルナアウトー」


「いやシーナもだから!」


私は一つ理解した。


ドラゴンと戦っている間に英語禁止なんてやるのは馬鹿だと。


言った時間的にはシーナの方が速いので私の勝ち。


「というわけで、あの武器使ってね?」


「はーい.....」


例の剣を構えた瞬間、ドラゴンの動きが変わった。


ブレス分裂し、大量の球が飛んでくるような状態。


私達がくらうと一発で死ぬと思うので必死に避ける。


弾幕がやんだ一瞬の隙に、自分の足元から大量の水を出して自分を一気に飛ばす。


速度は飛行の数倍以上。


吹き飛ばされるが近いかもしれない。


衝撃で少しダメージを食らった。


けど、ドラゴンの顔に着地することができた。


私に敵意の目を向けて口を大きく開いた。


それは予想通り。


「シーナ!」


私の合図でシーナが弓を引き絞る。


口を開けたタイミングで放たれたそれはドラゴンの口内を貫いた。


引くこともできなくなる諸刃の剣。


「はぁぁぁーー!!」


刀身に風の刃を張り巡らせて、水の力で勢いよく突っ込む。


おびただしい量の赤いエフェクトが舞い、ドラゴンの肉を切り裂いて、魔力を使い果たした私は宙に投げ出される。


飛べなければ落下死してたね。


「はは......同接四十万だって。凄いわ......」


疲労困憊の状態。


ドラゴンが起き上がってくることはなく、そのままエフェクトとともに消えていった。


『どらごん倒されちゃった~!?ほうしゅーはこれ!』


―――称号:ドラゴンキラーを入手しました―――


そして目の前に一枚の紙が落ちてきた。


ワールドクエスト開始のためのキーアイテムは、第一の街の冒険者ギルドのどこかかも....?


そう書かれた一文の。


「シーナ達はもう疲れたので、これはみんなに頼む.....」


シーナがそういって配信を切り、現実に戻った。


私も後に続く。



▲▽▲▽▲



ゲームから出るとさっきまでの疲れは無くなっていた。


とはいえ、いつのまにか深夜になっていたらしく、強烈な眠気を感じた。


「ワールドクエストって何.....?」


考えているうちにいつの間にか眠ってしまっていた。

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