表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/21

第2話 猪を倒そう

昨日、キャラ作っただけだけどすごく楽しかったなぁ。


「......さんっ..!」


今日はいよいよ本格的にやるんだよねっ、楽しみ~


氷月(ひょうげつ)さん!」


「はっ、はひ!?」


ボーっとしてた......!やべ......


「ちゃんと聞いてました?」


「え?ペーパークラフトグラフィー?」


「あ、ちゃんと聞いてましたか、すみません、先生の勘違いです。」


......何であってるの?


適当に答えた単語があってたらしい。

ラッキー



▲▽▲▽▲



昼休み。

私はご飯を食べようと、食堂を訪れていた。


もぐもぐ......


にこにことしながら定食を食べていると、同じクラスである男子生徒の会話がとぎれとぎれに聞こえてくる。



「俺さ、世界初のVRMMO?あれ買っちゃった...よね」


「え、種類何?」


「カプセル型。バカ高かっ...わ。」


「俺と一緒じゃん!今日の......やらねぇ?」


「おけ!俺の名前は......な。名前使われてな....よかったわ」


「かぶっ.....使えないもん...。じゃ.......時に『始...りの町』の......で!」



........


ゲーム仲間ほしい......

よし、当たって砕けろだ!行くぞ!


「あ、あの~」


「あれ?俺たち?」


「私も昨日VRMMO買って、設定終わって。カプセル型で......」


「マジで!?職業は?」


「魔法使いにしたよ。」


ピシっと二人の動きが止まる。

興奮していた空気が嘘のよう。


私何かしたっけ?


「すまん、氷月さん。無理だわ。」


「えぇ!?な、何故......」


「いや、職業が......」


気まずそうに視線を逸らす二人。


もしかして、二人とも職業が魔法使いとか?

確かにそれだったら魔法使いはもういらないよね。


「大丈夫!じゃあね。」


ちょっと残念。


私は記憶力がとてもとてもいいくせに、嫌なことはポロっと忘れるということを失念していた。

そう、魔法使いの評価が散々だったことをすでに忘れていたのだった。



▲▽▲▽▲



とある男子生徒。


「氷月さんってこういうゲームやるんだな......」


「魔法使いはさすがにパーティには......弱いし」


「でも、プレイヤー名くらい聞いときゃよかったかもな。」


「俺から聞く勇気はないけど。」


「その前にすぐ心折れてアカウントリセットするだろ。」


「それもそうか。」



▲▽▲▽▲



明日は休みなので、徹夜も視野に入れてログインした。

昨日と同じく、8時頃に。


ピコンッ


メールが来てる......


開いてみると、チュートリアルとして、クエストが届いていた。

現時点である程度自由には動けるらしい。


一旦、チュートリアルに行かないで、戦ってみるのもいいかもしれない。

私が使える魔法はまだ一つだけ。


まぁ、始まったばっかだからね。

スライムでも倒しに行きましょ。

スライムがいるのかはわからないけど。


町から出て、しばらくすると森に出る。

ちなみに町の周りは草原だったよ。

友好的な魔物がいた。可愛くて攻撃できなかったよ。


森の中に入っていくが、何もいない。


変な感じするし、戻ろうかな?

まだLV1の私が来ていいところじゃなかった気がする。


私の中の第六感が嫌な予感がすると告げている。

普通の人に第六感はないけど。多分。


歩いてきた道を引き返すが、森から出られない。

明らかに、来たときよりも時間がかかっているのに。


ぶもぉぉぉぉぉ


突如、大きな鳴き声が聞こえてくる。


ドスドスと足音が聞こえた後、姿を現した。


でかく......ない?


二メートルはありそうな猪がこちらを見ていた。


私には、魔法がある!


「魔法発動:火花っ!」


ゲーム内で魔法を発動するのに必要なトリガーワードを叫ぶと、魔法が発動した。


チリっ......


ん?


「魔法発動:火花っ」


チリっ......


掌にほんの小さな火花が上がる。


こんなんじゃ火種にしかならないんですが!?


チュートリアルをやらないと火力が上がんない設定とか?

私INT30だよね!?考えられないんだけど!


魔法はINTによって威力やもろもろが決まる。

INTが0ならともかく、30もあるのに.....


悲しいことにチュートリアルをやっててもこのサイズになる。

さすが最弱。


危なっ!?


なんとなく、第六感で危険を察知した私が左に向かって全力で動くと、先ほどまで私がいた場所は猪の突進のルートだった。


―――スキル:第六感を獲得しました―――


なんか聞こえた!?うわっ!?


急な音声に驚き、地面に座り込んでしまい、やけくそになりながら叫ぶ。

「威力弱すぎ!「水槍」とかが出ればいいのに......あれ?」


現実と同じ感覚で魔法が放たれる。

猪の右足を貫いていた。


赤いエフェクトが舞い散る。

血を表現しているのだろう。


へ?


「水槍」


混乱しつつも今度は狙いを定めて。


見事猪の脳天を貫いた。


―――レベルアップしました―――


あっ、レベルアップ......じゃなくて、え?どういうこと?


私、「火花」っていうめっちゃ雑魚の魔法しか使えないはずだよね?

「水槍」以外も使えるのかな......


「火球」

火花ではなく、火の玉を召喚させる。


このまま発射することもできるけど、止めとこう。ここ森だし。

猪が木をなぎ倒してたけどいつの間にか治ってる......

これはゲームだからだろうけど。


一通りの魔法を軽く試した結果、現実で使える魔法がこっちでも使えるようになっているようだった。

ただ、すべての魔法が使えるわけではなく、簡単な初級の魔法が使えた。


魔力は現実の私から使ってる気がする。


スキルとかステータスとかいろいろあったから確認しないと。


スキル・第六感

第六感が目覚める。何となく危険がわかるようになる。


取得方法

危険を感知し、避けること。


これはもともと分かるからいらないな......


ステータスを確認しよう!


ーーーーーーーーーーーーー


LV11  ルナ


HP 175/175 MP 100/100


STR 0    VIT 0


AGI 35   DEX 30


INT 30


取得ステータスポイント50

ーーーーーーーーーーーーー



50!?1レべで5ポイント上がるのかな?

いっそのことSTRとかに突っ込んでもいいな。

そうするか。ぶん殴ろう。

INTが魔法のカギになるかもしれないし、ある程度は入れようかな。


ーーーーーーーーーーーーー


LV11  ルナ


HP 175/175 MP 100/100


STR 40    VIT 0


AGI 35   DEX 30


INT 40


ーーーーーーーーーーーーー


よし!魔法使いのステータスじゃない気がするけど気にしたら負けだ!

VIT上げたほうがいいかな?いや、ダメージ食らいそうだったら上げるか。

魔法が無理そうだったら殴る!このスタンスで行こう。


疲れたからとログアウトをしようとして、インベントリに猪のドロップ品が入ってるのに気づく。


これは、今度やるとき......明日だけど、その時でいいかな。


楽しかったーと呟き、ログアウトを押した。

一部誤字を修正しました。

教えてくださった方、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ