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第18話 美味しくはあった

サクサクと倒していって。


ボス部屋である。


また飛ばされるかもしれない。


一度深呼吸をしてから扉を開ける。


中にいたのは.......ゴブリン。

弱そう。

金ぴかな椅子に座ってらっしゃるようですが。

豪華な服を着ているようですけど。


馬鹿でかい鏡が椅子の後ろにあってゴブリンの背中のクソダサいロゴらしきものが見えてるのが非常に面白い。


見た目だけでいうならば、蛇とか熊とかそっちの方が強そうである


「グギャギャ」


黒板をひっかいた時のような音がゴブリン.....メイジだっけ?から発せられる。

うるさい。


嫌な音に顔を少し顰めつつ小手調べとばかりに魔法を発動させる。


「竜巻」


金属がぶつかったときのような音が聞こえてくる。


弱そうな見た目をしていてもボスではあるからか、竜巻が消えた後も立っていた。

全身がボロボロで今にも死にそうだったけど。


「魔力がもったいないな―。動けなさそうだし剣で倒そうかな。」


手を振ったり背中を見せたりするが、こっちに向かってこようとはしない。

思いっきり叫んでみても耳を抑えようとはしない。


はっ、もしかして、ここは私(+ボス)しかいない個室のようなものなのでは!?

何をしてもいいのでは!?


鏡の前に立ってみる。

私が移る。我ながら可愛い。


ゲームの中の鏡.......なんとびっくり。

リアルと全く同じです。


ふぅ。満足したし、倒しますか。

立っているのもやっとらしく、私が目の前に行っても反撃の素振りすら見せなかった。


「えいっ」


とどめを刺すと、赤いエフェクトになって消えた。

宝箱はなかったけれど、ボスがいた場所に何か落ちている。


【アイテム:清くない魂】


清き魂じゃなくて!?

清き魂もこれから出そうなんだけど......

あぁ!アイテムの詳細が欲しい!


―――熟練度が達しました。―――


―――スキル:鑑定が万能鑑定に進化しました。―――


―――これにより、すべてのものを鑑定できるようになりました。―――


そんな声が聞こえた瞬間、ピキーンとかいうよくわからない音を発しながら全身が光に包まれる。


..........ちょ、まぶしいんでもうちょっと光量下げてほしい。


目つぶしを食らった気がしなくもない。


光がやっと落ち着いてきたので手元のアイテムに視線を戻す。


【アイテム:清くない魂】

単独かつ、ゴブリンメイジに舐めプレイをすることで入手可能。

煽り度が高いほど多く手に入りやすい。

【レアアイテム:奇跡の飴玉】使用可能。


説明がついていた。


ドロップした数を数えてみる。

三桁に届いたところで数えるのをやめた。



全部インベントリにしまい終わると、ボス部屋の目の前に転送される。

少し休憩していこうかな。



▲▽▲▽▲




「配信始めていく!」


「この前来たこのダンジョンを一人で攻略していきたいと思いまーす」


待ってました!

楽しみ~


といった肯定的なコメントが送られてくる。

それにシーナは満足しながら眺めていく。


数分後。


「......熊しかこない。」


矢の在庫は大丈夫そうだけど。

何てったって使ってないし。


避けて、殴ってまた避けて。


やっぱり弓使いがするような行動ではなさそう?知るか。


ボス部屋。

蛇には会わなかった。


ゴブリン.......弱そう。


配信が一時停止されているみたい。

しーなの腕の見せ所だったんだけどなぁ。


高速で矢を放っていく。

そのどれもが高威力で。命中していて。


腕が疲れた.....なんて思いながらも打つ手はやめない。

あっという間にHPバーはゼロになっていた。


【レアアイテム:奇跡の飴玉】


ビー玉くらいの小さな球体が現れる。

三個くらい。

インベントリにしまった瞬間、ボス部屋の目の前に召喚された。


何故かそこにはルナがいて、コメントが大盛り上がりを見せたのを感じ取った。


「ちょーど、入れ違いになってたみたいだね。」


ゲリラコラボ配信だ!



▲▽▲▽▲



目の前にはシーナがいる。

手にはうっすらと淡く輝く綺麗な石のようなものが。


【レアアイテム:奇跡の飴玉】

トレード不可アイテム。

清く浄化することができる。(モンスターは不可)

使用制限は特になし。

※権限が足りず、これ以上閲覧できません!


これで、【清くない魂】とかいうよくわからないものを【清き魂】にすることができるんじゃないかな?


十個ほどの【清くない魂】をシーナに手渡す。


勝手に浄化されるものではないらしく、【清くない魂】のままだった。


どうやって使うのだろう。


「これ何なの?」


ぐにぐにと手に持った【清くない魂】を触っているシーナ。

見た目は透明なスライム。

わらび餅みたいに透き通っている。

でも自立してるし。


あっ、お口に入れちゃだめだよ!

ぺっしなさい、ぺっ!


「これおいしい......」


もぐもぐと口の中で咀嚼したかと思えばそんな言葉を伝えてくる。

試しに一つ口に入れてみる。

衛生がどうとか言われそうだけど、ここは現実ではないから。

お腹を壊す心配なんてナーシ!


パクリ。


「......なにこれ」


ガムみたいな感触、味は抹茶。

飲み込め......飲み込んでいいのこれ?


床に吐き捨てるのは抵抗がある。

死ぬわけではないと、思い切って飲み込んでみた。


特に何もない。


シーナを見ると、【奇跡の飴玉】を口に入れようとしていた。


まって、それ、レアアイテム!

食べ物みたいな名前してるけど!

もっと慎重に扱おうよ!

お久しぶりですね!はい。

結構空きましたね!すみません。

最近余裕なかったんですよ。(言い訳)

ボチボチまたあげていきます。

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