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リアルで魔法を使える私(魔女)はゲーム内でも魔法が使えるようです。  作者: みかんの実


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第13話 攻撃力が剣士よりも多い私

み、見間違いかな。


瞼のあたりを軽くこする。

少しぼやけた後にピントが合う。

間違いなく、≪討伐対象≫という文字が浮かんでいた。


ものすごい勢いで私に突っ込んでくる猪。

ジャイアントボアだっけ?


あらかじめ予測していた私は難なく避けることができた。

ステータスも上がってるし。

こいつで四体目だし。


「水槍」


動いてたからか少し掠る程度で有効な一撃は与えられなかった。


「水槍」


耳を貫き、そのまま脳へ達したのだろう。

赤いエフェクトを散らし、消えていった。


―――レベルアップしました―――


......弱くないか?やっぱり。

推奨レベル30だよね?


ジャイアントボアは攻撃力と速度がとにかく高く、防御力はそうでもない。

私にとっての最高の相性だった。


だって、攻撃来るの分かってたら食らわないもん。

一直線にしか来ないし。


ちょっと拍子抜けしつつ冒険者ギルドに戻る。

行きの騒ぎが嘘のよう。

私以外にプレイヤーはいなかった。


「ジャイアントボア倒してきたよ」


受付のお姉さんは、表情を変えずに、「ご苦労様でした」とだけ返した。

報酬であるお金はすでに懐に入っていた。


これは定例文なのかもしれないなあ。


精神的な意味でドバっと疲れたので今日は早めにやめることにしよう。

ステータスとかはまぁ、後日に。


▲▽▲▽▲


久しぶりの休日。


配信をやるらしいとだけはシーナから聞いていたが、特にそのほかは何も知らなかった。


あ、いたいた。


「おーい、シーナ」


前回煽ったからか、結構早めに来ていたらしい。


「ん........ルナか。今日ね、コラボだから。」


画面をひょいひょいと操り、撮影ちゃんを召喚すると、何やら文字を打っていた。

多分、コラボ相手。


「もう時間だから来ていいと思うんだけどね。」


コメント


シーナ様のコラボ相手、礼儀正しいことで有名だぞ。


遅刻したことほぼないらしいぞ。


集合時間の10分前には来ていることで有名らしいが。


腹痛とかじゃないか?知らんけど。


―――――――――――――


「うーん、メッセージ送ってはいるんだけど。」


「もうちょっと待って見ようか。」


五分もしないうちに同い年かちょい上?のイケメンが話しかけてきた。


コラボ相手ってこの人かな?

うーん、どこかで見たことがあるようなないような。


「すいません、遅れてしまって。朝霧(あさぎり)ハヤトと申します。」


「シーナです。何事もないならよかった。」


「ルナです。私は配信者じゃないからコラボといっていいのか......?」


何やら私の顔を見てくるハヤトさん。


何故かわからないけど困惑してるというか、そんな感じの雰囲気がする。


「俺に対してタメ口でいいですよ。俺は、癖みたいなもんなので気にしないでください。話しづらかったら敬語でもいいですけど。」


「癖なんだ......」


私の独り言は聞こえていたのかはわからないけど、スルーされた。


同年代だと接しやすいけど。


「俺は高2ですよ。」


そんな心の声が届いたのかというくらい意図をくみ取ってくれていた。


あー、残念。


この程度しか思わなかったけど。


「よろしくお願いしますね。」


「「こちらこそ」」


シーナとセリフが被ってクスリと笑った私だった。


▲▽▲▽▲


「マジかぁ。」


クソでか溜息を吐く俺。


俺の目線の先に移るのはコラボ相手のシーナさん。

その隣に、見覚えのある(俺を吹き飛ばした)少女がいた。


数日前に俺とぶつかった人だ。


俺の姿は現実とほぼほぼ同じ。

一目見たらバレてしまうだろう。


そう思って先ほどからずっと動けないでいた。


こちらから彼女らを見ることはできるし、あっちからは死角になっている絶好のポジションにいたのも悪い。

中々足を踏み出せないでいた。


シーナさんからメールが届く。


あっちも困るだろうし、行かないと......

覚悟を決めて歩き始めた。


「すいません、遅れてしまって。朝霧ハルトと申します。」


シーナさんではない方の少女の顔を見る。

目が合った。


目が合ったはずなのに無反応......あれ?俺忘れられてる?

おい、純粋な(記憶にない)目をしてるぞ。


「シーナです。何事もないならよかった。」


その声で顔を凝視してたことを思い出し、さりげなく視線を逸らす。


「ルナです。私は配信者じゃないからコラボといっていいのか......?」


視聴者コラボとかもいうし、アリだろ。


「俺に対してタメ口でいいですよ。俺は、癖みたいなもんなので気にしないでください。」


「癖なんだ......」


へぇ~という声が聞こえそうな感情のこもった独り言。


癖なわけあるかぁ!!

こちとら健全な男子高校生なわけでして。

この年齢で常日頃敬語でしゃべってる人がいると思うか?

少なくとも、俺は違うね。


表情はにこにこと微笑みを浮かべる。

心の中はノリツッコミを地産地消してたが。


「俺は高2ですよ。」


すまん、実際は高3だ。

身バレ対策にね。ちょっと。


敵をだますならまず味方からだというじゃないか。


「よろしくお願いしますね。」


「「こちらこそ」」


セリフが被ったからか、クスリと笑うルナさん。

仲いいな君たち。


何事もなく終えられるといいが。


▲▽▲▽▲


ハルトさんは今まさに最前線にいるらしく、レベルが25あるんだそう。

レベル上がってたの忘れてた。


「っと、今のレベルは......15ですね。」


この前ルナとジャイアントボア......長いな。猪でいいや。を倒したときはデスペナルティとして経験値が取得できてなったみたいなんだよね。

惜しいことをした。


アンデット関連と戦う時には解けてたはずだからどっちにせよあいつらは経験値ない。

酷い。


「ねぇ、しーながずぅっと徹夜して15になったばかりなんだよ?不平等だよね?ねぇ、ルn「ストップ!!」」


ヤンデレの波動?を発しようとしていたシーナを止める。

そもそも徹夜するなよ。


「さっさと振り分けちゃいますかね~」


LV15  ルナ


HP 175/175 MP 100/100


STR 70    VIT 0


AGI 50   DEX 30


INT 55


称号 残虐な者

ーーーーーーーーーーーーー


結果。

AGIとSTRに振ったせいで魔法使いのくせに物理が強いという局面に達しようとしていた。

今更だわ。


ステータスを共有したところ、ハルトさんが固まった気がした。一瞬だけ。


シーナのステータスは教えてくれなかった。ケチ。

ハルトさんのステータスって教えてくれないかな?


「ハルトさんのステータスってどんなのですか?」


「俺は敵が多いからそういうのはちょっと。」


私のステータスさらしただけなんかい。

別にいいけどさぁ。


「ハルトさんが戦ってる敵と戦いたいです。」


「..............はい。」


かなり沈黙が空いた気はするものの、簡単に許可を得ることができた。

少しは骨があるやつだといいな。


ハルト(心の中)


ルナさんって、魔法使いだよな?

防御はともかく、俺より攻撃力高くて速い魔法使いって何?

これでも俺は一応トッププレイヤーだぞ。

腰に帯刀してる剣で戦うんだよね?きっと。

俺の見せ場が消えるんだが。


ハルトはこの配信によりいじられキャラになったとかならなかったとか。



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水曜と金曜は基本あげられません。

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