前世の趣味のままにBL小説を書いたら、サイン会に来た護衛騎士様の婚約者になりました

◆ある日ふと異世界転生していることに気づいた私。この世界はお中世ヨーロッパを思わせる異世界で、自分は可もなく不可もない伯爵令嬢。思い当たるゲーム設定もなければチートもない。そして三度の飯より好きなBL文化もない！　ないないずくしの世界で、なければ作ってしまおうというのが転生令嬢の逞しさとお約束！とばかりに、前世の同人活動で磨きをかけた執筆の腕と歪んだ愛を開花させてみれば、新刊発売記念のサイン会に現れたのは、登場人物に酷似した騎士様で！？　———BLのない世界でBL文化を巻き起こしたBL愛盛り盛りの平凡転生令嬢作家が、不敬罪回避のために偽装婚約しながら小説を書いてみたら、真実の愛ブームをぶちかまして婚約破棄を生み出した挙句に国家転覆を狙った悪女よばわりされるという、ちょっと何言ってるかわからない設定大渋滞の異世界恋愛劇。◆ヒロインがBL作家のためその手の描写（妄想や小説）が出てきますが、ストーリー自体にBL要素はありません。