少女と少年
執筆は初めてのため、文章に齟齬、意味不明な点が多いと思います。
ですが、読者が快適に読めるように努力しようと思います。
もし、アドバイスがありましたらよろしくお願いします。
「あ~、だるぃ」
屋上の日差しを浴びながら呟く。
「太陽って眩しすぎじゃねぇ?もう少し、大人しくしてくれれば快適なのに」
無意味なことを考えてしまう。
きんこーん、かんこーん
チャイムが鳴る。
授業が終わったのであろう。ということは、昼休みとなったはず。
「飯食う気もしないね」
「じゃあ、私が食べてあげる」
そんな声と、ガサガサと俺の脇に置いてあった袋が音をたてる。
見ると、知らない少女が漁っていた。
「ああ、止めるも面倒」
昼飯は無くなってしまうが仕方ない、だって面倒だから。
少女を見ると、すでにアンパンを半分ほど食していた。
それにしてもと思う。
小学生くらいにしか見えない。
それに制服を着ておらず、黒いドレスを身に纏っている。
うん、おかしい。
この学校は高校である。少し、おかしいけど高校である。
どう見ても幼女?が通えるわけではない。
でも、質問するのもカッタルイのでやめておく。
「ねぇ、喉渇いた」
「はい、これ」
寝転がりながら、懐に閉まってある水筒を手渡す。
「ん、ありがとう」
ごくごくと喉が鳴る音が聞こえる。
豪快に飲んでいるのであろう。
「あっ、無くなった」
ちょっと!と怒りたくなったが、面倒。目を閉じて気にしない。
ごそごそっと聞こえ、隣に誰かが寝転がるのが気配で分かる。
「・・・ねぇ、私が誰か気にならないの?」
少女が質問してくる。
「べっつに」
興味はあったが、それほどでもない。
「そう、私ユークって言うの」
外国の人らしい。そういえば、肌も白かったし、髪の毛も金髪だったような。
というか、自己紹介された。
自己紹介されたから、俺もしておく。面倒だけど。
「はぁ、俺は桜坂夜季。一年生」
「うん、夜季ね。覚えておく」
殊勝なもの言いであった。
「・・・」
その後は特に会話もなく、眠りについてしまった。
日丸魔法学園。
大気にマナという未知のエネルギーが発見された。
人の意識と共有することで、現象を引き起こせる。それを魔法と呼んだ。
そんな便利なものが発見されたのだ。
だからか、世界で大変な動きが起きた。
マナと干渉できる人間は、子供ばかり。今の大人は少人数しか扱えていない。子供でも使える人と使えない人がいる。
人によって干渉力が違い、レーザーとか放てる人間とかいるらしい。近代兵器にも負けない力ということで、人材を育てようと学校を作った。
日本も例外ではなく、早々と作ったのが日丸魔法学園である。
集め方は、中学の子供を対象に木の板を手渡す。それが発光したら、才能有りらしい。
例外はなく、学校に入れられてしまう。
まぁ、危険人物になりえるし、飼える範囲に置いておきたいのであろう。
そういうわけで、俺も無理やり入学させられた。
でも、授業は退屈だし、眠いし、だるいし、飽きた。
というわけで、常に屋上で寝ているのが日課である。
雨の日はテント(持参)の中で過ごす。
先生に注意されるわけでもないので、快適な生活を送れている。
でも、俺くらいである。
成績によって、政府からお小遣いが支給されるのだ。
高ければ高いし、低ければ安い。
俺なんか、一月に5千円である。
安すぎ!
高い人で100万とか噂されてたもん。
全寮制だし、縛りつけているんだから、もう少しくれても良いのではないだろうか。
そう思う学園一年生である。
常に寝ているためか、友人の一人もいない。まぁ、寝れるからいいけど。
まぁ、そんな感じである。
ちなみに、今いる場所は寮である。
古臭い建物。狭い4畳半。トイレと風呂は共同。一応最新のキッチンは存在している。電気系のコンロが普及している中、ガスという最新である。
それも、簡易コンロ。
まぁ、料理はしないのでいいけど。
食事は少し離れたところに存在している。
ファミレスである。
代金はタダなので、生徒が常にいるというのが悩みである。
人が多いところは苦手である。
コンコン
控えめなノックの音が聞こえる。
無視していると、
ドンドン
借金取りみたいな音に変わり、
「開けろや!」
怒号まで聞こえた。
「あ~、開いてるよ」
この扉、鍵がぶっ壊れているのでかけれない。
扉が開き、進入してくる少女。
「こほん、夕飯を食べに行くわよ」
「え~、面倒だから、いいよ。いってらっしゃい」
「どんだけ!食べるのも面倒とか、あんたおかしいわよ」
いつもの会話である。同じ繰り返しなのに、彼女は飽きないなっと思う。
このツイン少女はクラスメイトで、隣人の怒りっぽい、・・・あれ?
「ねぇ、名前なんだっけ?」
「このカスが!」
靴を履いたまま蹴られた。
「私は、天上奈美よ!何回目よ、この自己紹介!」
そんなに繰り返していたらしい。
ちなみに、てんじょうではなく、あまかみである。
「そうかぁ、じゃあ奈美、おやすみ」
「寝るな!」
俺の頭を踏んづけてくる。
彼女は私服。それもスカートである。見上げてしまった俺には・・・見えた!
「白だ」
更に力を込められ、頭蓋骨が悲鳴をあげる。
「あんたって、何でそうなのかしら」
「ぐぎょおおおおおおおおおおお」
さすがに痛かった。
何故か、引きずられるようにファミレスにやってきた。
そして、席に着き注文。
「私、ハンバーグ」
「俺は、このチョコパフェを二つで」
「何で、デザートなのよ!」
お気に召さなかったようである。
「だって、カロリー高いから、これだけ食べてれば生きれるんじゃない?」
「無理だから」
そうらしい。自分的には生きれそうだけど。
店員がニコニコと微笑みながら、目で早くしろと訴えてくる。
「あぁ、これにする」
俺は指をさす。そこにはカルボナーラが写真で存在した。
「それでは繰り返します。ハンバーグセットがお一つ。カルボナーラがお一つ。チョコパフェが二つ。以上でよろしいでしょうか?」
「うん、おっけぇ~」
「どこがよ!」
頭を殴られる。
「二つも食べれるわけ?」
「なんか断るのも、面倒だったし」
「はぁ、チョコパフェは一つでお願いします」
了解しました。そう言って、店員さんは厨房に消える。
「チョコパフェも食べるんだぁ。結構、食欲旺盛?」
「違います。あんたが食べるの」
「え~、俺いいよぉ。そんなに食べれる気がしないし」
「じゃあ、頼むな!」
またしても、殴られた。
料理が届き、黙々と食べる。
食べているとき、彼女はあまり話さないのだ。
自分的には楽であるが・・・ぐぅ。
「食いながら、寝るな!」
殴られ、眼が覚める。
「あぁ、ごめんねぇ」
「はぁ、あんたって何でそうなわけ?もっと、やる気だしたら?」
「う~ん、もう少ししたら、出すと思う」
「本当かよ」
信じてはくれなかった。
「ねぇ、そういえば、何で俺なんかにかまうわけ?」
すごく、気になっていた。今までそのことを、話したことはないはずである・・・たぶん。
「・・・気になるの?」
ジッと見つめられる。
「あぁ、なんか面倒になったから、いいわ」
「何なのよ!じゃあ、聞くな!―――あんたがそんな奴だからよ」
説明し始めた。
「そんな奴?」
「不真面目ってこと。ここに来る奴って、皆真面目なのよ、それか不良みたいな奴。さすがに息苦しくなったの。そんなときに、あんたが目に入ったの。だらしないわ、寝てるわ、聞いてないわ。すっごく、やる気ない。だから、話しかけたのよ」
「・・・ぐぅ」
「寝るな!」
「ぐふぅ」
「はぁ、聞いてたの?」
「不真面目ってところは聞いた」
「最初のところじゃない!」
「まぁ、いいじゃん。あ、チョコパフェきた」
カルボナーラを食べ終わったのを見計らって運んできた。
「・・・どうすんのよ」
奈美が聞いてくる。
「う~ん、食べるしかないよねぇ」
胃には入りそうだから問題はない。
「こほん。良かったら食べてあげるけど」
「本当?ありがとう」
パフェを彼女のほうに寄せる。
「違うわ!半分だけよ」
返却された。
「はぁ、分かったよぉ」
スプーンを手に食べようとしたところで、
「ちょっと、待って。私が先に食べる」
スプーンもパフェも奪われた。
「何なんだよぉ」
「レディファーストよ」
彼女が一口食べると、頬を綻ばせる。美味しいらしい。
半分なくなったところで、俺に手渡してきた。
スプーンを受け取り、アイスの部分をすくう。
口に運ぼうとしたが、ジーっと見られる。
「・・・食べたいの?」
「違うわよ!早く食べなさい」
見られながら、口に運ぶ。
何故か、彼女は顔を赤くした。
まぁ、気にするのも面倒なので、黙々と食べ始めた。
寮に帰り、別れる。
風呂の時刻まで、30分はありそうである。
男子は午後9時からなのだ。
といっても、この寮に住んでいるのは二人だけである。
まぁ、適当に寝ておこうと思い、ベッドに転がった。
目を覚まし、時計を見る。
午後の9時半である。
「はぁ、風呂入ろぉ」
寝すぎているため、体が汗臭い。風呂でさっぱりして寝ようと思う。
道具を手に、一階の風呂場に向かう。
二部屋分が風呂になっている。
シャワーも二つ、浴槽も二人は余裕で入れる広さである。
ちゃんと、脱衣所も存在している。
ぱっぱと脱ぎ、風呂場に向かう。
がらっ
扉を開けると、
「・・・」
「・・・」
奈美と出合った。
風呂場なわけで、二人とも裸なわけで、小ぶりな胸とかお尻とか、水を弾いている肌とか、大事な部分は少し、湯気とかで見えないけど。
「あれ、奈美じゃん。こんばんわ」
挨拶しておく、彼女は固まったままで、突然震えだし
「この、変態が!」
思いっきり頬を殴られた。
殴った後、彼女は脱衣所に向かった。
俺は浴槽にダイブし、起き上がる。
「はぁ、俺が悪かったのかな?」
まぁ、どっちでもいいかと思い、湯につかる。
いまさら、体を洗うのも面倒であった。
フィクションです