ひとりでなく 作者: 秋葉竹 掲載日:2024/03/16 (短歌七首) ゆっくりと 川面を流れ海へゆく ため息みたいな声の寂しさ 逃げるのが 遊びだからと割り切って 正しい恋もできないくせに よろこびに 震えてみたのは十代の あの日だけだと限らないだろ 軽口で 好きと云いたいわけじゃない 信じてくださいただヘタなだけ 紙屑を ぎゅっと握ってゴミ箱に 投げた深夜のなれの果てかな 月よりも 綺麗な笑顔が透き通る まぼろしみたいにさわれない頬 たましいが ギィギィと鳴る深い夜 たったひとりを抱いて泣き出す