オネエさんはパーティメンバーに信頼されたい。結
オネエさんはパーティメンバーに信頼されたい編はここで終わり。
「アルタさん、アルタさん!」
カンダの声がが焦った様子で伝わる。
アタシを揺さぶる。
死んだ場所から転移されて神殿の中にいる。
消毒薬の匂いが鼻を刺す。
目を開けると、カンダに肩を掴まれていた。
「よかった!生き返った!」
カンダは、涙目になりながらアタシを抱きしめる。
カンダの後ろには、大人の姿の子供たちがいる。
「あんたたち、その姿のままってことはヒュドラを倒せたのね。よかったわ。」
子供たちの顔も泣きそうな顔をしてるどうしたんだろ。
「アルタオネエさん、教会の登録を王都にしておいてくださいよ。ヒュドラ倒して王都に帰ったら、王都の教会に転送されてなくて、みんな、アルタオネエさんがいなくなったと思ってすごく怖かったんですよ」
美少女のような可愛げなある顔のハリタは頬を膨らませていた。
「自分たちも怖かったけど、カンダさんの慌てっぷりが凄まじかった。せっかく子供に戻らずにモンスター倒せると思ったけど、メンバーの一人が死ぬのはね」
ダウナー系な雰囲気のある眠たげな様子のイケメンのにクムダも不満げな様子だ。
「ごめんなさいね。王都の教会に蘇生登録するの忘れてた。」
ウダカは困り眉になっていた。
「アルタオネエさん、今度から登録は王都の教会にしてくださいね。王都から結構離れてしまいました。
もし、私たちが同時に死んでしまったら、また離れ離れになりますよ。けどよかった見つかって。
早く王都に戻りましょう。」
ウダカは少し焦った様子だ。
アタシが復活したことに安心しているようだが。
ここが王都ではないということは。
「アルタオネエさん、復活してよかった。」
アグニは嬉しそうな様子で話す。
「今度練習で魔物の対処法を詳しく教えて。
それにしてもこんなに王都離れたの初めてだな。
アルタオネエさんの故郷パルバにはどんなものがあるんだろう。
気になるからもう少しゆっくりしていこうぜ。」
アグニの言葉にアタシは頭を抱えたくなかったが、腕の中にはカンダがいるのでできない。
オネエさんやってることバレたくないからだ。
とくにママに。