オネエさんは、パーティメンバーに信頼されたい。起
オネエさんはまだネコではないです。
今回でパーティメンバーの全員の名前がわかります。
朝になり、朝食を取る前に自己紹介をすることになった。
「それではみんな、改めてだけど自己紹介を始めるますよ。それではアルタさん、自己紹介をお願いします」
落ち着いた声でカンダは四人の子供の前に立ってなれた様子で話し始める。
眠たそうな四人の子供の視線がカンダの横にいるアタシに集中する。
「アタシはアルタ、東の辺境パルバから来たのよ。
よろしくね。
得意なことはヒールと子供の世話と掃除よ。
昨日は名乗らずに世話してごめんね。
怖がらせてちゃったかしら。」
アタシは緊張した様子で子供達を見る。
昨日は突然のことで頭が真っ白だったから、カンダに言われるまま、世話の手伝いに入ってしまった。
夜に知らない大人が突然いること。
そのせいで子供達に、怖がられてないかが不安だったわ。
アタシだったら怖い。
「だいじょぶ、ありがとう。魔法じゃなかったんだね。」
緑の髪の子、ハリタが顔を赤くして恥ずかしそうな声で返してくれた。
その返しに疑問を持ちつつ、アタシは周りを見る。
オネエキャラはインパクトが強すぎたのか。
ハリタ以外は呆然とした顔でアタシを見ている。
ハリタとは昨日、着替えるときに少し話したから慣れていたのかもしれない。
それを見かねたカンダが自己紹介を名乗り出る。
「次に私からですね。」
そう言ってカンダはアタシの方に向き、改まった様子の真顔で自己紹介を始めた。
「私はカンダ・アヤス。30歳で宮廷魔術師をしていました。今は勇者パーティの魔法使いを担当しています。得意なことは魔法です。
よろしくおねがいします。
次、アグニ、ウダカ、ハリタ、クムダの順番で自己紹介をしてください。」
赤の子供、アグニは元気な明るい声で自己紹介をした。
「オレはアグニ・バーサ。得意なことは火魔法です。
好きなものは、あめです。
よろしくおねがいします。」
青の子供、ウダカもそれに競うような元気な声で自己紹介をした。
「ボクはウダカ・シューニャ。
得意なことは水魔法です。
好きなものは、ぬいぐるみなどのかわいいものが好きです。よろしくおねがいします。」
緑の子供、ハリタは恥ずかしそうなもじもじした声で自己紹介をした。
「わたくちはハリタ・アウシャンディと申します。
得意なことは風魔法です。
好きなものは、ジュースです。
よろしくお願いします。」
黄の子供、クムダはゆっくりした声で自己紹介をした。
「自分はー、クムダ・ヴァジュラでーす。
得意なことは、雷魔法です。
好きなものは布団です。
よろしくおねがいします。」
こうして、自己紹介は無事に終わった。
「それでは、みなさん、朝ごはんを食べたら修行に行きますよ」
カンダが明るい声で子供達に声をかける。
「「「「はーい」」」」
子供たちは少し暗い感じに返事をした。
アタシはその後とんでもない光景を目にすることになる。
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