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討伐1準備と役割分担

マンティコアの表現がグロいので気をつけてください。

マンティコアは大きかった。

肉の津波だった。

巨大な肉の塊が平野に広がっている。

そしてただの肉の塊ではなくライオンのような恐ろしい鋭い牙と立て髪が生えた大きな人の顔が真ん中にあり、その周辺をヒュドラのように大きな巨大な蛇の頭が数え切れないほど生えていたり、スライムのように触手を伸ばしたりしている。

遠くから確認できることはそれだけでだった。

触手とライオンの体と立髪と牙を持った人の首が標準な姿で、今の姿は異常事態だとカンダは慌てていた。

子供姿の子供たちは怯えて、カンダとアタシにしがみついていた。


何が異常事態かと問い詰めると、マンティコアは食べた人や動物、魔物の声や能力を取り込んで攻撃してくる性質がある。

それは、討伐前にカンダから説明されていた。

だから、今回のようになった事案はなんらかの偶然で増殖力の強い魔物スライムなどを取り込んだ結果ではないかと考えられていた。

そのため、スライム対策で教会で聖木を燃やして作った聖灰もらって、港町でたくさんの塩を買いマジックバックいっぱいに詰め込んでいた。

そして、それらをマンティコアにかけて弱ったところを聖具を持った大人化した子供たちに止めを刺してもらうという作戦だった。

マンティコアは頭の中にある石を壊すことで討伐ができる。

その石は勇者達が扱う道具、聖具でしか壊せないのだ。

何かの偶然でマンティコアが、ヒュドラを取り込んでしまっている。

すっごい討伐が難しくなっているのである。

「なんとかあの顔に聖灰と塩をかけることができたら、スライムの部分が止まるから、その間に子供達を無事に顔に届けて、とどめを指すことができればいいのよね。アタシ囮になるわ」

その一言に勇者パーティ全員が驚いた顔でアタシを見る。


「簡単にいうがアルタオネエさんはすでに経験していると思うけどヒュドラです。

捕まっても、神殿送りできないかも、そうなったら前みたいにドロドロに溶かされることになるんですよ。」

ウダカが心配した様子でアタシを見上げる。

「構わないは、それにさっさと倒さないと、アレはもっと危険なものになるし、貴方達も戦い続けなければいけないのものになるのよ」

アタシはぎこちない笑顔で答える。

「大丈夫、アタシは貴方達を守るから」

安心させるためにそう言い切った。

「それにアルタを一人で囮にさせるわけには行きません」

カンダがそう言うと、二人に分裂した。

カンダは十代後半の青年の姿になっていた。

「師匠、貴方は分裂したら弱くなるのではなかったですか?」

アグニが心配した様子だ。

「大丈夫。そんなに心配なら、大人姿で殴っていいよ。思いっきり、最近覚えた技で。クムダも、俺に雷ぶつけていいから二人同時に来て」

そう言って子供達を大人姿に変える。

そう言って分裂したカンダの一人がアタシ達から離れる。

「カンダ先生また消えない?、あの二人の攻撃力すごいよ。と言うか近くにいる僕たちも危ない早く結界張らないとウダカ」

そうウダカにハリタは慌てた様子で話しかけていたその間に残されたカンダの一体が結界をアタシ達に張っていた。

「アグニ、クムダ、同時に思いっきりやっていいからね」

「「わかりました」」

二人は戸惑った様子ながらも、カンダを攻撃した。


クムダは雷を纏った杖を振り上げ、アグニは炎を纏った拳を振り上げて、爆発のような音があたりに響く。

本来なら消えているはずだ。

しかし、二人の攻撃を両手で受け止める形で立っていた。

「師匠、めっちゃ強くなってる」

普段は糸目のクムダが目を開いて驚いた顔をしている。

「俺の拳一つで消えていた師匠が」

アグニは自分の拳とカンダを交互に見た。

「「ね。大丈夫でしょう。わたしも修行頑張りました。」」

二体は安心させるような笑みを浮かべていた。

なぜかアタシはその様子にどこかで見たような気がした。

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