追放危機2
主人公大ピンチ
パニック、流血表現、あとその他もろもらあるので気をつけてください。
アタシは地面から伸びてくる吸血樹の根っこを燃やし切る。けれど、次々と伸びてくる吸血根に追い詰められている。さっきのおじさんは、もうアタシが吸血樹の生きた肥料になると確信して、どっかに転移して消えていた。
「しまった!」
細い吸血根に足が絡まり倒れ込む。
吸血根が全身に絡みつき、身動きが取れなくなる。
「いっあっ」
吸血根が体に刺さり、悲鳴をあげる。
吸血根に引っ張られ、身体が地面に飲み込まれ始める。
吸血樹は、地面に肥料を埋め込む。肥料が窒息しないよう頭だけ地面の上に出して。
他のモンスターに奪われにくくするためだ。
「助けて、助けて、苦しい、怖い、嫌だ」
パニックになり、ただでさえ、吸血根に巻きつかれた圧迫で息がしづらいのに余計苦しくなる。
「助けて!怖い!」
最後の力を振り絞って叫ぶ。意識が飛びかけた時だった。
「枯れろ!吸血樹!」
カンダの焦った様子の大声が耳に響く。アタシを地面に沈めようと動いていた吸血根の動きが止まる。
吸血樹が枯れたことによって。
周りの青々としていた吸血樹は、茶色く枯れ果てていた。
カンダはアタシに駆け寄り、枯れた吸血根から引き抜いた。
カンダはアタシを横抱きにして、枯れた吸血樹の森を走っていく。
「カンダ、貴方は一体」
何者と聞きたかったがアタシはここで貧血のせいで、気を失ってしまった。
気を失った青年の顔を男は覗き込む。
「もう、置いていかないで」
元勇者元魔王の不死の一人の男が呟いた。




