追放危機1
主人公に追放の危機迫る。
主人公、死ぬの怖いのに死にすぎてしまう。
なんでだ、そんなに殺したくないのに。
「みんな、動き良くなってきたし、そろそろボス討伐を始めよう」
カンダの判断により、パルバでの訓練をやめて、ボスモンスター討伐を始めた。
パルバの街を出て、ボス一歩前モンスターを討伐しながら、ボスモンスターがいるダンジョンを目指していた。
近道しようと海路を使うことになり、港に着き、船に乗ろうとした矢先、魔物に乗ろうとした船を壊された。
「クラーケンです。アグニは火炎乱舞、クムダは電鎖をする。」
カンダ、アグニ、クムダがクラーケンと戦闘を行い、
アタシ、ウダカ、ハリタは、巻き込まれた人たちのヒールや、神殿送りをしていた。
軽い怪我の人は、治して、重い怪我の人は神殿送りとトリアージをしていた。軽い怪我の人でも、神殿送りを望む人がいたけど、気前よくやってたら、神官が潰れるので無視して、ヒールしまくっていた。
カンダがアタシに向かって伸びてきたクラーケンの触手を大剣で切り裂く。
そして、クラーケンの心臓を突き刺し、取り出していた。
これで、安心していたら、殺したはずのクラーケンが動き出した。
タコの魔物だから、心臓が三つあったのかもしれない。なんせこの世界はトライアンドデス、死ぬけど生き返る。最終的に倒せればいいので、魔物の研究が進んでいない。
振り上げられた触手がハリタに降ろされようとしていた。
ハリタも気づいたが、反応が遅れた。
「生贄山羊」
アタシがスキルを発動させて、ハリタのダメージをアタシの体に移す。
首の痛みと共に、力が抜け倒れて真っ暗になった。
目が覚めると、港ひとつ前に登録した神殿だった。
神殿は基本的に勇者パーティに対して好意的だ。
しかし、勇者パーティに対して悪い好意を抱いている人がいた。そのことを瞬時に感じ取った勇者パーティが秒で次の街を決めるほどに。
運悪くその存在に気づいたのは、登録をしたあと。
「アルタ、貴方は勇者パーティにふさわしくない。
この吸血樹の肥料になるのが相応しい。」
転送されて、体が治り切っていない体が動かせないアタシは袋詰めにされて、吸血樹の森に放り出された。
急いで首をヒールで直し、袋を破り出る。
「あなたは勇者パーティにふさわしくない」
無駄に豪華な白い服をきたおじさんが空中に浮き、アタシを見下しながら話しかけてくる。
「それは、あくまで、おじさんの感想よね。アタシが勇者パーティに入ってるの気に入らないなら、カンダにいえば」
アタシは低い声で冷たい目線を送り、距離を取る。しかし、周りは吸血樹の吸血根が足元に伸びてくる。それを短剣で、切り払う。吸血樹は、生き物を捕まえて、吸血するけれどそのやり方は捕まえた生き物をすぐ殺さない。吸血しながら、水を与える。そのため、貧血で気を失うことはあれど、すぐに死ぬことはない。つまり、神殿送りにすぐならない、冒険者泣かせのモンスター植物である。
ただでさえ、アタシのせいで進行が遅れているのに、これで遅れてしまったらどうしてくれる。おじさん。
あの時、一人で無理して死ぬんじゃなかった。




