内輪の女子会
長らく?いえいえ全然短い期間ですが、ここまで『惰眠スキルで世界最強(仮)』を読んでくださった皆様、ありがとうございました。
『かきつくりシリーズ』を読んでくださった皆様もありがとうございました。
ちゃんとペンネームはあまみや瑛理で定着致しましたでしょうか?コロナ休暇はいくらか楽しめましたか?だとしたらすごく嬉しいです。
さて、本日で『かきつくりシリーズ』は終了する予定です。
当作品は更新するかもしれないし、しないかもしれません。感想やユーザメッセージやTwitterのダイレクトメールなどで要請があったらするかも?(笑)
『貧乏性の公爵令嬢』は今後も続けていきますので、まだ読んでいない方はちょっと気にしていただけると作者もやる気が出るものです。
ラティアは見ていた。
「ルーカスも随分必死ね」
ファーミアの言葉に、ラティアは微笑む。
「勉強もがんばってるみたいだし」
微笑みながら、ね、と投げかけるファーミアにラティアは一瞬表情をなくして、すぐ笑った。
「どうせ全然やってないわよ。できて3ページくらい?」
「それでもルーカスにしては上出来よ」
高らかに微笑むと、ファーミアはアプロの紅い紅茶を口に含んだ。
風がそよいでいて、窓の下では砂埃が舞う。
そんな中であんな息を荒々しくしていて喉を痛めないかと思うが、剣を楽しむということは他が気にならないということである、という父の言葉の意味をラティアは数割体で覚え、知識としてはほんのり知っていた。
「…がんばってる…」
自分の顔が綻んでいることをわかっているだろうかとファーミアは思った。そしてラティアの表情につられてファーミアも心から笑うのである。
なぜか?
そんな野暮は聞かないで欲しい。朗らかとはよく人に言われるが、自覚はないのだから。
「母さん、あのさ」
紅茶に口をつけていたら、ラティアが声に出した。
「ん?なぁに?」
「私、冒険者になる」
そういえば『かきつくりシリーズ』は、【あまみや瑛理 かきつくりシリーズ】で検索したら出てくる、当作品を除いては全て短編小説のシリーズのことです。
作者が勝手に『かきつくりシリーズ』などと読んでいますが、全く系統は違います。それでもお楽しみいただけたのならふとした瞬間作者が喜んでいることでしょう。




