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俺にはまだ早いですっって!

兄は何食わぬ顔で見据えた。

「ほれっ」

俺に木刀を投げよこす。

その軌道は途中まで目で追うことができても、例によって手に取るというところまでは及ばない。

「とらないのか?」

まさかしゃがむのが面倒だと思っているなんて、流石の兄さんも思っていないだろうが。事実だ。

「……」

俺は無言でいた。

「とらないならとらないでいい。じゃあ俺が先攻な」

兄は飛び出す。

ちょっと卑怯じゃないかと思って不平を口に出そうとしたが、兄さんはすっと間合いを詰めてくるもので、舌を噛みそうになりながら一気に後ずさった。

「せいぜい防げよ」

兄さんは転びそうになった俺をそれとなく支え起こしながら、ニヤリと笑って一回引く。

俺はさっきの兄さんの動きで足元に来た俺の木刀をおそらく最高速度で拾って、間髪入れずに来た攻撃を受ける。

受け流す?

そんな大層な技、俺にはできない。

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