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ルーカスより幕開けの一言
俺の名前はルーカス・フェイル。
「……」
話すことがないな。自己紹介ってどんなんだっけっか?
とまあ早速自己紹介につまずいた俺は、前世についてのことをまとめた───つまり何故か女神のお節介でこの異世界に持ってこられていた10年分の日記────本を開く。
「ああ。特技、趣味、好きな人。っ!好きな人!?いないっいないからな!」
大声で叫んでしまったが、よかった。誰もいない。さすがは俺の隠れ家。
さて仕切り直して、趣味睡眠。特技隠れ家探しと睡眠継続。
「……」
まあ自己紹介なんてこんなもんでいいだろう。
じゃあ俺は寝るか…ら……。
俺は女神によってたらいを頭に落とされた。高度がえげつなく高い雲の上からなので、痛いったらそんなもんじゃなく、タンコブもできた。
「ああはいはい、わかりましたよ、女神さん!」
えーこれは俺にまつわる、奇跡の話である。
…が、考えるのもメンドくさいので今日は用語解説はさみつつストーリー…ふぁぁああっあ!
じゃあ寝る。
「スーピースーピー」
そういえば特技、速攻睡眠もあった。