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感情
エピローグ・
巷では、野生の蝶が飛び交っている。
心無い声と、怒号とびかう国会。
見えない何かが大切だって言われてきたけど、今ではそれが何なのかいまだにわからない。
chillって言葉が流行りだしたのは、いつからだろう。
何にもない、ふとした瞬間に私たちは言葉を生み出す、声のように。
僕たちは、眩しそうに太陽をみつめる。明るく、冷たく、大きい。
私たちは言葉に囚われている。ある一定の箱の中に、自分を閉じ込めて他のなにかから逃げるように
蹲って外を見つめている。そんな日々。