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4睡目 代理涙模様の夢



サガ「ごめんねあの高いやつ買っちゃった?」

もうこれが気になってお昼寝もしてみたけど来れなくて、そわそわしてたよ…

ラパード「すまんがモチモチアクア12個入り豪華版DXは買わなかった…すまん」

サガ「いやいやそんなすまなそうな顔しないでいいよ。あっ、他のは買ってくれたんだねぇありがとーうれしー」


サガ「にしてもお買い物楽しかったねー」

ラパード「うむ。これでお前に出す茶菓子に困らん!」



ギイ


え!!?


ひらいた!??

扉が勝手にひらいた!!

今度は外開きだ。

向こうが何か街っぽい!

それより泣いてる女の子だ!

あわあわ!あわあわ!

めっちゃ涙流れて泣いてる!

慌ててる間に女の子が診察室に入って

ゆっくり扉が閉まる


ラパード「い、いらっしゃいマセ。大丈夫か?診察するか?」

あの街がきになるけどやっぱり患者さん重視なんだなぁ。

泣いてる子にラパードは少し焦っていそうだ。

その子は僕らと同じくらい…うーん少し年下なのかなわからないや

ピンクの髪が肩まであってふわふわの服を着ていて、閉じた目からいっぱいの涙を流して静かに泣いている。その涙は腕に抱えた大きい瓶にどんどん溜まっていく。

?「あ…あの…」ぐすっ ぐすん…

ラパード「良ければイス座って…お茶でも出すか?落ち着くまでゆっくりしてからでもいい」

あのフワフワの白いイスを出してきた。紅茶とチョコも出てきた。

?「す…すいません…すいません…」

その子は戸惑いながらもイスに座った。

えっとボクも座っとこうかな…ぼくはパイプイスでいいや。



「えっと…その…涙が止まらなくて…」

目を閉じているのにどんどんと大粒の涙は出てくる。

ぽちゃぽちゃと瓶に落ちて…あぁーこのままだと溢れそう…


ふと床に置かれた蛸壺?を見る。交換でバケツリレーしたらどうかな?と覗きにいったら


蛸壺の中から、目があってしまった。

きいろいぴかぴか目がパチクリとしていた。


蛸壺は重心?をうまく動かしながら棚の後ろまで転がって隠れていった…

なんだったんだろ…


そうこうしてる内に、ラパードは重なったバケツを棚から出してきた。

ラパード「とりあえず溢れそうだし使ってくれ」

?「あ、ありがとうございます…」

ラパード「じゃあ診察を………目は開くのか?」

?「え?開いてますけど…?」

いやいや開いてないよ??目を閉じたまま、よくまっすぐ歩けるなー?とは思ってたけど。

ラパード「ちょっと失礼…痛かったら言ってくれ」

ラパードは手を消毒してから女の子のまぶたを開く方向にちょいちょい引っ張るけど、伸びるだけだ。隙間もないのに涙だけどんどん出てくる。

満水になった瓶を空のバケツに取り替えて…また手を消毒して、引っ張るけどやっぱり同じ。

それから鏡を出して

ラパード「目を閉じてても見えるのだな?」

?「えっ!ホントだ…閉じてる…」

閉じてるの知らなかったの???

で、鏡は見えるんだ??

ラパード「ゴミが入っているのではと開けてみようとしたが開かない。何故涙が出るか心当たりは?」

?「え…あの…えっと…」


しばらくポタポタと水音だけが響く。

また満水になりそうだしバケツを取り替える係でもしようかな。

まずカラのバケツを渡して…

?「あっすいません…」

サガ「気にしないで。ぼくただのヒマなひとだから」

チャプチャプゆれるバケツを机の…下でいいかな。

置いた瓶とバケツの中には涙と、涙型のとうめいな塊が浮いている。

?「なにか…こう…辛いことがあった気がするんですけど…うまく思い出せなくて……その…しゃべるのも下手で…ごめんなさい…」

ポタポタが少し早くなる。

ラパード「大丈夫だちゃんと喋れている。ゆっくりでいい」

?「街の人には…瓶を貰って…ここに行くように言われて…でも…お礼を…言えなくて…」

ラパード「ううむ…とりあえずお茶と菓子でも…そうだサガも食べればいい。俺も食べる」

サガ「え?いいの?やった!」

昨日のコンビニお菓子のチョコときなこおせんべいだ。

あーきなこおせんべい美味しい。さくさく香ばしい。

ぼくらが食べるのを見て女の子も食べ始めた。

お茶は薄まるし、おせんべは涙で湿っちゃうけど少し落ち着いたのかな。涙が少し減った気がする。

ラパードがおせんべ食べながら棚のあちこちから色んなペンを出してきた。

普通のマジックから、なんだか宇宙みたいなキラキラなペン、虹色のペン、果物型の…ペンかな?

ラパード「この中で好きな色は?」

?「え???えっと……じゃあ、このピンク…かしら…?」

ピンク色のリボン型のペンだ。かわいい系。

ラパードはタオルで女の子の顔を拭いたかと思うと、そのままペンでほっぺに何か描いた。

えっ描いちゃうの!?

そして素早く鏡を見せた。

涙模様がほっぺに描かれていた。

あっ涙止まった!

ラパード「この模様が代わりに泣くから、ずっとは泣かなくても大丈夫だ」

?「えっ…そうなの?」

ラパード「そうだ大丈夫だ」

えっ…ごり押しだ…!

目は閉じているけれど、すごくキョトンとしているのがわかる。

?「そっか…大丈夫なんだぁ……あっ!止まったわ!」

安心したのか、女の子の涙は止まった。けれど、姿が少しずつ消え始めていく。

ラパード「もし今度来られたら…話をさせてくれ…」

ラパードは、にがわらいながら手をふってる。

でも泣きやんでよかったねぇ

ぼくも手をふりながらすごく眠くなっていった。チョコおいしいなぁすごくおいしい。あっ歯磨きはどうしようかな。


登場人物が三人を超える時は話す人を表記することにしました。

本来は表記しないで表現するものだと知っております。が、読んで欲しい人の1人が表記して欲しいと言った。ただそれだけでもう決定事項なのです。

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