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2睡中 一人で夢中で帰るも夢か?



本当に消えた。

困る。

大変に困る。

採取途中の星の糸を切り採ろうとする手が汗と震えで滞る。

落ちた。

よ、よし3つあればいいいだろう

月は顔が怖いから置いて行こう。

もつれそうになる足を叱咤しながら後進し診察室にもどる。

扉が勝手に閉まらないよう置いた重い本を最後に、部屋に運ぶ。

音も無く扉は閉まった。


大きく息を吐く。

脈は乱れているが問題無い。

とりあえず保存瓶に星を3つを入れ栓をする。


あぁ患者がこない今のうちにファイルにまとめておかなければ…この星は後々調べよう。


サガ(仮名) 外観・対話可能 少年

推定12歳?前後 白Tシャツ水色ズボン

水色髪青目 左に下げ髪以外短髪

1診目疲労 水分不足 つまづき転倒による足の爪破損と走りによる豆の潰れ

2診目 健常 薄い青グラデーションTシャツ白ズボン


記録ノートからカルテに書き写す内容を推敲する。

多数の患者を見てきたが珍しいケースだ。つたないながらも質問にすべて答え、まさかの扉の外へ連れ出してくれるという…

俺がずっとこの診察室に居るという疑問感と退屈を解消できるかもしれないが、突然もう来ない可能性もある。たいした治療もしていないのにあれこれ頼みすぎたかもしれない。

利用ばかりするのは申し訳ないし、関係はそれなりに相互で対等でなければいけない。


謎はつのるばかりだ。

結局ここが何なのかは分かりようがなく、夢だと言われても俺としては起きているつもりで生きているが、分かったものではない。

記憶は完全に曖昧だが俺は人間ばかりの場所で生まれたはずだのに人外ばかり診ている。

診療と言っても元は完全に手探りばかりで治療といっていいかわからない状態から始めたものだ。医者ごっこでしかないので慢心禁止だ。


ベシャッ


あれこれ考えていると患者が来た。

この音とにおいは不定形生物ゼロハチさんのお子さんだ。

いつも先にお子さんだけ来て、多少の手間と待ち時間がかかる長い矯正治療が終わるまで預かる。大変だが、世話は特に要らず、いくらでも待って貰える上に、報酬がたこ焼きだ。素晴らしいお客様だ。

そうたこ焼き。

あぁたこ焼き…あのフワリとした生地の中にトロリとした舌触りの良さ。口に広がるダシの味わい。中に間違えてアマエビが入っていた時の驚き。それもまた良し。

おっとたこ焼きに想いを馳せている場合ではない。

今はかなり眠くなってきたので定番のタコツボを出しておいて待って貰おう。


ゴトン ゴロゴロゴロ


あっ今日はタコツボ持参で、自分で定位置に持って行って収まっている。

…あぁーかなり崩れて大きくなって…これは前より整形が大変かもしれん。

タコツボに手紙付きだ。

『手の空いたときに宜しくお願いします。満腹なので迎えに行くまでエサはいりません』

「あーわかった。すまんが今すごく眠いからな…起きたらやるし、ゆっくりしていってくれ」

本当に眠い。

寝たらゲンジツとやらに行くとしたら、疲労困憊で起きるんだろうか。

そんな事を考えつつベットにオチた。

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