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オタクにラブコメはいらない!  作者: 早苗(かりり)
6/12

体力がありません

高校の部活というのはやはり運動量が違った。

中学と比べるまでもない。

こんな走ったのは久しぶりか。

と、中学の部活を引退してから今に至るまでを振り返ってみる。

朝起きる→自転車で中学へ→授業→帰る→夕飯→塾→帰る→寝る

自分でもよくこんな生活を耐えられたものだなぁと思う。

趣味は欠かさず続けていたけれども。

しかしながら、正直なところ受験前は楽しかったのだ。

毎日勉強して日々自分が磨かれていくような。

ゲームで言えば、経験値を稼いでレベルアップさせる感じだな。

そう考えると楽しいだろう?

夏休みは特に頑張ったなぁ。

2年間サボった分を取り返そうと、毎日約12時間塾に引きこもり必死だった。

まぁ、その努力が報われて当然だ。

というわけで、今に至る。

おっと、部活の話から逸れてしまったな。

受験前はほぼ机に座っていたから、運動はほとんどしていない。

たまに気分転換で3kmほど走るだけだ。

よって 今の私の状態を説明するとーーー

死にそうです。

今横になって寝てしまえば魂があの世にふらふらと連れて行かれる。確実に。

「佳世ちゃん、大丈夫、、、そうじゃないね」

「はい、、、意識もうろうです」

なんとか返事は返すことができた。

普段は無意識にしている呼吸だというのに、今は呼吸をするのに精一杯とはなんということだ。

「大丈夫、、、そうじゃないね」

「ちょっと、きついです死にそうです。」

「そりゃ、佳世ちゃん受験生だったんだもん。椅子に座りっぱでしょ?それで衰えない方が異常だよー。とにかく今日はこれくらいで上がりなさいな」

有沙ちゃんに促され、私は帰宅した。


当然、私は湯船に浸かりながら反省した。

自分の情けなさにだ。

もちろん体力がおちるのは当然だが、私は自分を過信しすぎていたのだろう。

走らなくても、自分なら大丈夫だと。

我ながら情けない。

まだまだ自分に甘いな、と気合いを入れなおすために頭から水シャワーを浴びた。

ひやり、どころか全身に鳥肌が立つような冷たい水で一瞬身震いする。

そうか、まだ4月の半ば、はじまったばかりだ。


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