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幽霊
小説のネタとして考えていましたが、設定のむつかしさに断念し、呟いてしまいました。
僕はこの村でたった一人の人間。でも淋しくはない。僕には幽霊が見えるから。彼らは僕の事が見えず、生きていた時と同じ様に暮らしている。自分が死んでいるなんて露ほども考えていない。なんとも可哀想な人達だ。今日は初めて見る母娘が来た。可哀想に……、事故にでも合ったのだろうか?こんなに小さな幽霊が来るのは珍しい。
驚いた事に娘はじっとこちらを見つめている。娘は僕を見ながら母親に言った。
「ママ。あそこに幽霊がいるよ」