「凜の奴、また200文字小説更新したんだってよ」「マジ？まだやってたんだ？アレ」

名前

初めまして。私の名前は興梠（こうろぎ）といいます。

変わった名前でしょ？

人からは絶対に忘れない名前だねって言われます。確かに家族以外には見たことありませんからインパクトはありますよね。

えっ、こんな名前ゆえの悩みですか？

そりゃあありますよ！

その時、病院にアナウンスが流れた。

ピンポンパンポーン

「お会計をお待ちの鈴虫さま……、あっ、申し訳ありません興梠さま、興梠さま。3番窓口までお越しください」

周りで他の客達がヒソヒソと話している。

「時々あるんです。一番つらいのはこれですかね」

彼女は立ち上がり、私に会釈をすると、ため息をつき3番窓口へ向かった。

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何と無く分かります……。