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青い鳥
おとぎ話シリーズ その9
青い鳥を自宅で見つけた翌朝、チルチルは鳥の鳴く声で目覚めた。
隣にはミチルが眠る様に死んでいる。
そう…、僕は知っていたんだ。
青い鳥なんて本当はいない事…。
本当は僕らに明るい未来なんてないという事…。
それは優しい魔女がかけてくれたひと時の魔法…。
ごめんよ…ミチル。だけど淋しくないよ…。兄さんもすぐに…。
僕はベッドに火をつけ、ミチルが燃えていくのをただ見ていた。
鳥かごの中では魔法の解けた白い鳥が優しく鳴いている。
幸せなんて、全てが幻想なのかもしれません(涙)




