前へ目次 次へ PR 14/38 桜の木の下 少し路線を戻してみようかと… 「ねぇ……、この桜の木の下には何が埋まってるか知ってる?」 見知らぬ女の子が僕に話し掛けてくる。見た事のない僕と同じ年頃の美しい少女だ。 「えっ、えっと……」 僕は突然の出来事にドギマギしてしまい、上手く答えられない。 うふふ……すぐ分かるよ……。 笑い声を残し、女の子は突然姿を消した。 桜の木を見上げると、真っ赤に染まった桜の花が夕闇の中で風になびき、血が垂れ落ちてくるかの様に花びらがヒラヒラと舞い降りてきた。